三好康児(北海道コンサドーレ札幌) 「結果を出し続けることが自分の成長に」【インタビュー前編】
先日のアジア大会(インドネシア・ジャカルタ)で日本代表の10番を背負い、準優勝に貢献した三好康児選手(21歳・北海道コンサドーレ札幌)。
スピードに乗ったドリブルと卓越したテクニックで、多くのサッカーフリークを魅了している。
U-17、U-20 W杯でベスト16に進出し世界に目を向ける若き司令塔は、自身の現在地をどのように感じているのか?チーム練習後に、熱き思いを語っていただいた。
――先日のアジア大会を振り返ってみて、どうでしたか?
三好:最後の決勝で韓国に負けたのが物凄く悔しかったですね。
全ての試合で上手く絡めずに良くないプレーもあったので、個人的には満足のいかない大会でした。課題も多く見つかりましたね。
――アジアの国々と対戦してみて、何を感じましたか?
三好:アジア大会は、U-20 W杯などの世界大会とは違った難しさがありましたね。グループリーグで対戦したどの国も、日本に対して1発で勝ってやろうという勢いで迫ってきました。
やりづらさや環境の面での厳しさを感じましたが、その中でも結果を出し続けることが自分の成長に繋がります。
監督がA代表の森保さんなので、アピールできることは大きいと思います。準優勝に終わり悔しかったですが、良い自信にもなりましたね。
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――いつからサッカーを始めましたか?どれだけ練習してきたのでしょうか?
三好:小学生4年の時までは、地元のサッカークラブに入っていました。遊びの中心がサッカーで、学校が終わってからサッカーボールを持って河川敷までよく行っていましたね。
その頃は、皆とリフティングの回数やカラーコーンを置いてドリブルをしながらのスピードを競い合っていました。平日は遊びの延長で楽しんで、土日にクラブの試合がありました。
5年生から川崎フロンターレのアカデミーに入り、週5日ほど基礎練習を中心に行いました。
アカデミーに入ってから戦術を学ぶようになり、考える幅が広がりましたね。
ユースに昇格すると練習日が6日に増えました。1日に2、3時間は練習していたと思います。
――これまで大きな怪我はありましたか?
三好:ユースの時に膝の靭帯を切ってしまいました。それから自分の体について色々考えるようになりました。
フィジカルなどを意識して具体的にやり始めたのは、それからとなります。怪我の予防ということで、体づくりをするようになりました。体のブレや癖を直すように、バランスを強化するトレーニングをやりましたね。練習前に入念にストレッチもするようになりました。
――大きな影響を受けた人物はいますか?
三好:小さい頃は、ロベルト・カルロスが好きでしたね。左利きでキック力が「エグイな!」と思いました(笑)。プレーはそんなに見ていませんが、インパクトが凄かったですよね。
中学に進学してからドリブルをするようになり、相手を抜くのが楽しくなってきました。それこそリオネル・メッシが出てきてから、意識するようになりましたね。
僕はそんなにサッカーを見ないで、プレーをしてばかりでした。その方が楽しかったんですよね。プロ選手になってからは、見る機会が増えてきました。
三好康児選手着用スパイク「adidas X 18.1」
――スパイクについて、どのようなこだわりがありますか?
三好:基本的に、これが絶対とこだわっている訳ではないですね。新しいものが出ればすぐに履きます。
1番のポイントは、履いていて痛くないことです。過去に、痛くなるスパイクがありましたからね。
あとは、軽くて薄い人工皮革素材であることです。天然革は履いていると伸びてしまうので、好きじゃないですね。
今は「adidas X 18.1」を履いています。紐がないスパイクだなんて、新しい時代となったなと思います(笑)。今時のスパイクは、ブーツみたいに履けるものもあります。
これは、かなり蹴りやすいですね。サイズは24.5で、縦が余らないようにキツ目に履いています。
――どのタイミングで履き替えていますか?
三好:ニューモデルが出る度に、すぐ履きますね。足に馴染んでから試合で履くようにしています。
後編 につづく