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baseball2018.11.21

村田修一と岩村明憲が、侍ジャパンの思い出を語る「TOKYO MEET UP SPORTS 2018」イベントレポート

2018年11月3日、東京の六本木ヒルズアリーナで開催されたイベント「TOKYO MEET UP SPORTS 2018」に 、今季引退を表明した元プロ野球選手の村田修一さん(37)と福島ホープスの監督岩村明憲さん(39)が来場。トークショーの模様を取材した。

――今シーズンに現役を引退されたばかりの村田さんですが、来シーズンはジャイアンツでコーチに就任されると発表がありましたね?

村田:引退後はゆっくりしようと思っていましたが、仕事をしないと、嫁に怒られるので…(笑)。オファーがないとユニフォームは着られないので、「神が休むな」と言っていると思って、頑張っていきたいと思います。

――もうコーチとしてデビューされたんですか?

村田:今はお手伝いで、正式には1月からですね。まだ背番号も決まってないんですよ。

岩村:育成選手?(笑)

村田:さすがに背番号は2桁だと思いますけど(笑)。
(※育成選手の背番号は3桁のケースが多い)


終始和やかなムードのトークショー。後ろは、野球日本代表侍ジャパンの公式マスコット応援侍たまべヱと、お二人の登場する前のステージを盛り上げた絶対直球女子!プレイボールズ
 

――現役生活を終えたばかりの村田さん、率直な今のお気持ちを教えてください。

村田: 選手としては、自分の道を突き進むことができたので、現役生活に悔いはありません。これからは指導者としての道を歩むことになりますが、自分で考えて、第二の人生で頑張って行きたいと思います。

――現在、福島ホープスで監督をされている岩村さんは、2年前までは選手としてもプレーされ、プレイングマネージャーの経験もされていらっしゃいましたね?

岩村:古田さんがヤクルトのプレイングマネージャーをされていた2006年は、選手として一緒にプレーしていました。
実際に、僕がプレイングマネージャーの立場を経験してみると、本当にメンタルがやられましたね。ファンの皆様は、「代打オレ」としてプレーするのを期待されていると思うんですけど、 指導する立場なので、簡単なミスが許されないんです。
「当たり前」のプレーをやる難しさを痛感させられました。なので、打てないときも一塁まで全力で走るとか、模範になるような振る舞いを心がけていました。

――岩村さんも引退試合を経験されましたが、どのようなお気持ちでしたか?

岩村:昨年の9月10日(ヨーク開成山スタジアム)でした。センター前ヒットを放った後、肉離れを起こしてしまって。そういえば、誰かさん(村田選手)もWBCで肉離れを起こしましたね(笑)。

――日本代表のお話が出ましたが、岩村さんと村田さんは、「日本代表」としてプレーされた経験をお持ちですね?その時のことを教えていただけますか?

村田:2008年の北京オリンピックの時は調整に失敗して、メダルが取れませんでした。その翌年に行われた2009年WBCでは、必ず「成功したい」という思いで、春先から全力で野球に取り組みましたが、その結果、肉離れを起こしてしまいました。

――大会期間中は、離脱した村田さんのユニフォームを掲げる場面もありましたね?

村田:ありがたかったですね。途中で日本に帰国することになりましたが、小笠原さん、トレーナー、岩村さんに「内野手会」をやっていただけたんですよ、HOOTERSで(笑)。岩村さんには「シュウが怪我したけど、日本の内野をみんなで守り抜こう」と言っていただけて。本当にありがたかったです。

岩村:僕自身も2006年のWBCの時に肉離れを起こしてしまったので、(村田さんの)気持ちがわかるんですよ。時が経った今でこそ、冷静に話すことができていますけど、怪我をした当時は本当に悔しかった。人生をかけていた部分もありましたので。
(内野手会では)「同じ気持ちを持ってみんなで頑張ろう」と、伝えましたね。

――「日の丸」を背負われた時のお気持ちを教えてください。

岩村:2回目のWBCは、第1回大会で優勝したこともあり、「勝って当たり前」に見られるのが本当に重圧でした。この時は、あのイチローさんですら胃潰瘍になるほどの状況で、それぞれの選手がプレッシャーを感じながらプレーしていました。

――ファンの大きな期待や重圧を感じられた瞬間はいつでしたか?
岩村:WBCの開催前に、日本代表の合宿が宮崎で行われたんですが、合宿初日に5万人以上の方が訪れました。ファンの皆さんが球場に入りきれない状態を見て、責任の重さを感じましたね。
代表選手でも、練習でミスはするんですが、ミスをするたびに観客のため息が聞こえるんです。ものすごく心に刺さる。それを聞くのが辛くて…。
ユニフォームに描かれている日の丸は小さいですが、背負う重圧は並大抵のものではありませんでした。

――第二回大会も見事優勝を果たし、決勝ではイチローさんのヒットで、岩村さんが決勝点のホームベースを踏むことになりましたね。

岩村:ホームベースを踏んでハイタッチをしている時、前のバッターだった内川に「やったぜ、ガンちゃん」って言われまして。僕、一応先輩なんですけど(笑)。
最初は「誰かが、何か言ったな」くらいだったんですけど、後日、内川選手に「すみません」と。告白されました。「すみません」と。そのくらい内川も嬉しかったんだと思います。個人的には、日本を代表する打者のイチローさんのヒットで、綺麗に優勝を決められて、本当に良かったと思っています。

――東京オリンピックでは、「追加種目」として野球が復活します。オリンピックとWBCの「日本代表」に違いはありますか?

村田:僕は両方の大会を経験しています。オリンピックは、野球以外の競技もあるので、練習場所や時間帯がバラバラなことが多くありました。その辺りがいつも同じ場所で決まった練習時間が確保されていたWBCとの違いですかね。

岩村:僕はオリンピックには出たことがないですが、一旦オリンピックから「排除」された種目でもあるので、出場する選手たちには、東京五輪以後に次につながるような大会にして欲しいですね。

――まだまだ少し先のことになりますが、東京オリンピックでの活躍を期待している選手はいらっしゃいますか?

岩村:日本シリーズを戦ったソフトバンクや広島を始め、日本にはとても面白い選手が揃っていると思います。あえていうなら、ヤクルトの後輩で、僕と同じ背番号をつけている山田哲人選手。彼が躍動するところを見たいです。

村田:巨人と横浜で僕と同じ25番をつけている後輩、岡本和真選手と筒香嘉智選手ですね。岡本は、今年シーズンを通じて結果が残せましたが、もっと日本を代表する打者に成長して欲しいです。そして、日本の4番打者として活躍している筒香選手には、チームの主軸として、さらに上のレベルを目指して頑張って欲しいと思います。
 

多くの人を魅了した現役生活を終え、指導者として新たなキャリアを歩み始めている岩村さんと村田さん。これからの活躍にも目が離せない。

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