【野球】流し打ちでホームランを打ちたい! コツと練習方法をご紹介
ボールを豪快に飛ばすホームランは野球の醍醐味の1つです。引っ張って打つホームランはよく見かけますが、流し打ちのホームランはプロ野球でもあまり多く見るものではありません。
では、どのようにすれば流し打ちでホームランを打てるのでしょうか。ここでは流し打ちのメリットや基本的なコツ、流し打ちでボールを飛ばせるようになる方法をご紹介します。
【目次】
■流し打ちにはどんなメリットがある?
ボールを逆方向に打つ流し打ちですが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。ここでは、流し打ちの特徴をご紹介します。
-メリット
流し打ちはボールを引き付けて打つことになるので、変化球などを使った緩急に対応しやすくなり、ボールを引き付ける分だけボールを見る時間も増えるため、打てる確率が上がるメリットがあります。
右打者の場合は流し打ちでライト方向に打つため、塁上にいるランナーを進塁させやすくなったり、内野ゴロでも併殺打になりづらくなったりするのも特徴です。逆に、左打者の場合は一塁から遠いレフト方向へ飛ばすため、内野安打を打ちやすいです。
-デメリット
流し打ちは引っ張って打つ場合に比べてスイングスピードが遅くなり、インパクトのポイントも普段より後ろ気味になります。
そのため、つまらせたようなバッティングになりやすく、しっかりとした技術やパワーがないと、ゴロやファールを打ってしまうという可能性があります。
■流し打ちをするための基本とコツ
流し打ちでホームランを打つためには、しっかりと流し打ちができなければいけません。まずは流し打ちの基本的なコツを解説します。
-バッティングの基本はセンター返し
流し打ちに限らず、バッティングの基本はセンター返しです。センター返しを心がけていれば、インパクトのタイミングが多少ずれてしまっても対応が可能で、早ければ引っ張りに、遅れた場合は流し打ちにできます。
まずはしっかりとセンター方向へ打つことを意識しながら練習することが大切です。その結果として、流し打ちをはじめ、広角に打ち分けることができるようになるでしょう。
-バットのヘッドの位置も重要
流し打ちの際にはバットのヘッドの位置も重要です。ヘッドが遅れて出ることで、自然と流し打つことができます。体を開かずにピッチャー側の肩をベースに寄せるように打つと、ヘッドが最後まで残るため、流し打ちがしやすいです。
また、インパクトの際にグリップをしっかり握るようにすることで、バットのヘッドが立ち強い打球を打つことができるので、意識するとよいでしょう。
-打つ時は「おっつける」意識で
「おっつける」とは、手首を返さずにバットを打つ方向に向けることを重視した打ち方のことで、流し打ちの際によく使われる表現です。投げられたボールの反動を利用して打つようにします。
バッティングの際は腰を回転させますが、おっつけて打つ場合はその回転角度を30度程度にするイメージを持つとよいでしょう。
また、おっつける意識と同時にボールを引き付けるという意識も持つことで、より流し打ちがしやすくなります。ただし、スイングスピードが遅いと振り遅れてしまうため、しっかりとバットを最短距離で出すように意識することが大切です。
■流し打ちでホームランを打つためのポイント
流し打ちでボールに当てることができても、遠くに強い打球を飛ばすのは非常に難易度が高いです。ここでは、流し打ちで強い球を打つためのポイントをご紹介します。
-逆方向に引っ張る感覚で打つ
流し打ちでホームランを打つ際は、流し打つイメージではなく、強く振り抜いて逆方向に飛ばす意識を持つようにしましょう。実際、流し打ちでホームランを打った後に「逆方向に引っ張るイメージで打った」と答えるプロ野球選手も多くいます。
逆方向に引っ張るためのポイントは、普段のスイングと同じように腰と肩をしっかりと回転させるようにすることです。ボールを引き付けて打つイメージを持つことは大切ですが、打つタイミングを遅らせてしまうと強いボールは飛びません。
振り抜く際は、ボールの内側30度の角度辺りを捉える意識で打つようにすることで、バットがコンパクトな軌道で振れるため、逆方向に強い打球を飛ばせます。
-体の動きを意識する
逆方向に強い打球を飛ばすためには、バッティングの体の使い方が重要です。まずは、前の肩とへそが開かないようにスイングすることを意識しましょう。そうすることでヘッドが残せるため、逆方向に強い打球を打ち返すことができます。
このとき、流し打つことを意識しすぎると後ろの肩が下がってしまい、スイングがおかしくなることもあるため、後ろの肩の高さにも注意が必要です。
次に、押し手(後ろの手)の肘をしっかりとたたみ、肘が伸び切らないように気をつけましょう。肘が伸び切ってしまうと力がうまく伝わらず、ボールが飛ばなくなってしまいます。
流し打ちをする際も通常のバッティングと同様、上半身の力だけで打つのではなく、肘や肩の位置に特に注意しながら、下半身をしっかり使ったスイングをすることが大切です。
-技術だけでなく筋力も重要
流し打ちの際にはリスト(手首)の力でしっかりとボールを押し切ることと、速いスイングスピードで振り抜くことが大切です。そのため、引っ張って打つホームランは多少力が不足していても技術で打つことができますが、流し打ちのホームランはしっかりとした筋力が必要になります。
流し打ちでホームランを打つためにも、日々のトレーニングをしっかりと行うようにしましょう。
■上手に流し打ちができるようになるための練習方法
では、流し打ちが上達するためにはどのような練習方法を試せばよいのでしょうか。
-素振りでフォームを固める
まずはしっかりとしたバッティングができるようになることが大切です。自分のバッティングフォームを固め、しっかりとセンター返しができるように素振りを行いましょう。
フォームを固めることでスイングの無駄がなくなり、スイングスピードの向上につながります。
-片手で打ってパンチ力を上げる
流し打ちで強い打球を放つためには、押し手の力も重要です。押し手だけでバッティング練習を行うことで、押し手側の感覚をつかんだり、パンチ力を上げたりすることができます。
バッティング練習以外には、タイヤ叩きなどもパンチ力の強化やバッティングの感覚をつかむ練習になるためおすすめです。
-トスバッティングでポイントを掴む
トスバッティングは、打者の正面から投げてもらうことで、ボールを引き付けて打つ練習になります。練習の際のコツは、インパクトのポイントを多少遅らせて体重を乗せるように打つことです。
遅い球をなるべく引きつけて打ち返す練習を繰り返すことで、インパクトのポイントをつかむ練習ができます。
■まとめ
流し打ちは技術が必要なバッティングですが、流し打ちでホームランのように強い打球を飛ばそうと思うと、技術だけでなくパワーも必要になります。しかし、流し打ちで強い打球が飛ばせると広角に打ち分けることができるようになるため、ヒットになる確率が上がり、状況に応じたバッティングなども行えます。
流し打ちの上達や、強いボールを飛ばせるようになるためには、素振りやトスバッティングのような基本的な練習をしっかりと繰り返すことが大切です。
まずは日々の練習に取り組み、流し打ちでも強い打球を飛ばせるようになりましょう。
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