少年野球用グローブの選び方! 選ぶ際のポイントや買い替え頻度、おすすめ商品をご紹介
お子さんが野球を始める場合、まず必要になるのがグローブ(グラブ、ミット)です。グローブがないことには、野球の基本であるキャッチボールを行うことすらままなりません。
しかし、いざ購入しようにも、メーカー各社が多くの種類のグローブを販売しており、どの製品を選べばよいのか悩んでしまうことも多いでしょう。
そこで今回は、少年野球用グローブの選び方のポイントやグローブを買い替えるべきタイミング、メーカー別のおすすめ商品をご紹介します。
【目次】
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■少年野球用グローブを選ぶ際のポイント
グローブを選ぶ際はどのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは、少年野球用のグローブを選ぶ際のポイントをご紹介します。
・利き手と手の大きさを確認する
ボールを投げやすい利き腕は人によって左右異なるため、グローブには右投げ用と左投げ用の製品があります。日常生活で使用する利き手とボールを投げる利き腕が必ずしも一致するとは限らないため、どちらの手で投げるのか確認することが重要です。
また、グローブのサイズはプレーに大きく影響を与えます。特にグローブが大きすぎる場合、指の力がグローブに伝わりづらく使いにくい、手のひらでボールを掴む感覚が捉えにくく上達の妨げになる、グローブが重く疲れやすいといった、多くの弊害があります。
特に小学校低学年などお子さんが小さく育ちざかりの場合、成長を見越して大きめのサイズを購入しがちですが、プレーの上達や使いやすさのためにも、手に合った大きさのグローブを選ぶようにしましょう。
グローブを購入する際は店舗などで一度試着してみて、サイズ感やフィット感を確認する必要があります。その時、グローブの手の甲側にある窓のヘリに指の第二関節が隠れる程度が適切なサイズの目安です。
判断し難い時は、グローブを着用してから手を下ろしたり振ったりしてみましょう。グローブが手から抜けそうになる場合はサイズが大きすぎます。
サイズを選ぶ際、メーカーによってサイズ表記は異なりますが、少年野球用グローブの場合はSやLLのようにアルファベットで表記されるのが一般的です。
・ポジションを確認する
野球のグローブはポジションによって形状や機能が異なるため、ポジション用のグローブを選ぶことが大切です。ポジション別のグローブの種類は、投手用、捕手用、外野手用、内野手用、オールラウンドに大きく分けることができます。
【投手用】
ボールの握りを隠すために、網目(ウェブ)が覆われているタイプのものが多いです。また、人差し指用の指ポケットがグローブ背面に付いており、ボールを捕球するポケット部分は深めの作りになっています。
引手とのバランスが取りやすいよう大きめに作られている速球投手用のサイズと、小さく扱いやすい技巧派投手用ものがあるため、投球スタイルに応じて大きさを選ぶと良いでしょう。
【捕手用】
グローブの中でも特に独特の形状をしているのがキャッチャーミットで、ピッチャーの投げたボールを捕りやすいように、他のグローブに比べて丸く大きめな作りになっています。キャッチャーとして試合に出場する場合は、キャッチャーミットを必ず着用しなければいけません。
ポケットの深さは製品により異なりますが、しっかりとキャッチングしたい場合は深めを、手のひらに当てる感覚でキャッチングをする場合は浅めのものを選ぶと良いでしょう。
【外野手用】
ゴロの処理など左右の動きが少なく、フライ処理による上下の動作が多い外野手用のグローブは、少しでも遠くのボールを捕球できるように、野手用グローブの中でも特に縦長に作られています。
【内野手用】
内野手用のグローブは、ポジションによって更に細分化されます。
<ファースト>
ファーストは捕手の次にボールを捕球することが多いポジションなので、ファーストミットは送球を確実にキャッチできるように、サイズは大きめでポケットも深いです。また、親指とそれ以外の4本の指でボールを挟み取りする構造になっています。
ただし、近年はファーストも他ポジションとの連携や中継プレーなどを求められる機会が多いことから、小さめに作られている製品もあります。
<セカンド>
セカンドはゲッツー処理や中継処理など、捕球後素早く送球する必要があるため、ボールが簡単に掴めるようにポケットが非常に浅い作りです。セカンド用グローブはボールをキャッチするのではなく、グローブにボールを当てて止めることを追求していると言えるでしょう。
<サード>
サードは内野手の中で最も強い打球が飛んでくるポジションなので、サード用グローブは内野手用グローブの中で最も大きくポケットも深いです。
<ショート>
ショートはセカンドのようなフィールディングを行いながら、サードのように強い打球に対応する必要があります。そのため、ショート用グローブはセカンド用とサード用の中間くらいの作りになっています。
【オールラウンド】
サード用グローブより少し大きく、外野手用グローブよりも少し小さいグローブがオールラウンドタイプです。捕手を除いた全ポジションで使うことができます。もちろん、投手用としても使用可能です。
特に小学校低学年で野球を始めたばかりでポジションが決まっていない場合や、ポジションが流動的で複数の守備位置を守っている場合などは、オールラウンドのグローブを購入すると良いでしょう。
・軟式用と硬式用を確認する
野球にはゴム製のボール(軟式球)で行う軟式野球と、コルクなどを芯に使用した牛革製のボール(硬式球)で行う硬式野球がありますが、それぞれボールの特性が異なるため、使用するグローブも微妙に異なります。
硬く重いボールを使用する硬式用のグローブは厚みがあり頑丈なのに対し、軟式用のグローブは比較的小さく軽めです。
ボーイズリーグなど一部の例外を除き、少年野球チームでは軟式球を使用するのが一般的です。グローブの使い心地が異なるので、購入前にお子さんがどちらのチームに所属するのかを確認する必要があります。
・メーカーで選ぶ
ミズノやSSK、ZETT(ゼット)、アシックスなど、野球のグローブはさまざまなメーカーから発売されています。メーカーによって素材や作りなどが異なるので、つけ心地や価格、ブランド毎のアフターサービスなどを比較して選ぶと良いでしょう。
気に入っているプロ野球選手がいる場合、野球に対するモチベーションを上げるために、その選手が使用しているメーカーやモデルのグローブを選ぶのも手です。
・規定にも注意
グローブを選ぶ際は、野球の規則にも注意が必要です。キャッチャーはキャッチャーミットの着用が義務付けられていることをはじめ、試合中に使用するグローブのルールは「公認野球規則」で定められています。
その中でも特に注意したいのが、グローブの色です。見た目が好みのグローブを使用した方がモチベーションも上がり、野球の上達につながりますが、公認野球規則では「色基準14番よりうすい色のグラブを使用することはできない」と規定されています。色基準14番とは灰色のことなので、灰色や白、シルバーなどのグローブは試合で着用できません。
投手の使用するグローブは上述の色以外にも「縁取り、しめひも、縫い糸を除くグラブ本体(捕球面、背面、網)は1色でなければならない」と定められているため、背面が茶色で捕球面がオレンジといったような、本体が2色のグローブを投手が試合で使用することは禁止されています。
色だけでなくサイズについても規則で定められていますが、こちらは市販の製品を使っている限り問題になることはほとんどありません。
これらは全て試合中の規則なので練習中は適応されませんが、規定に則したグローブを購入することをおすすめします。また、所属する少年野球チームや地域、連盟によっては、規則に若干の違いがあることもあるので、所属チームが既に決まっている場合、あらかじめチームに確認を取ると良いでしょう。
■グローブを買ったら型付けを行う
安価なグローブは合成皮革で作られていますが、グローブは基本的に本革や天然皮革で作られる製品です。購入直後は硬くて使いづらいため、必要に応じてグローブを柔らかくしてボールを捕りやすい状態にする、型付けを行う必要があります。
型付けには主に、スチーム器でグローブを柔らかくする、グローブを湯もみして柔らかくする、ポケットをハンマーで叩き革を伸ばす、などの方法が一般的です。グローブを柔らかくした後、ポケットにボールなどを挟んでおくことで、自分が握りやすい型を作ります。
上記の方法はショップなどで対応している場合もありますが、そうでない場合はキャッチボールでも自然に型付けを行うことができます。
自宅で型付けを行う場合は、まずグローブの捕球面にボールを当てながら捕球し続けましょう。それにより、自然とポケットができていきます。ポケットができたら、グローブの親指と小指の部分を少しずつ外側に曲げることで、捕球面を広げられます。
■少年野球用グローブの買い替え頻度は?
少年野球用グローブを選ぶ際のポイントや型付け方法は前述の通りですが、グローブはどのタイミングで買い替えれば良いのでしょうか。
ここでは、グローブを買い替える時期や頻度についてご紹介します。
・子どもの成長に応じて買い替える
選び方のポイントでもご紹介したように、グローブは手の大きさに合ったサイズを選ぶことが大切です。なので、子どもの成長に合わせて、サイズが合わなくなったら買い替えるようにしましょう。
成長は個人差が大きいため一概に言うことはできませんが、大体3年ごとに買い替えるのが目安です。
また、ポジション別のグローブを使用している場合は、ポジションコンバートに応じて買い替える必要もあります。
・グローブの寿命が来たら
破れてしまった、革がひび割れてしまったなど、グローブが壊れた場合も買い替えるタイミングです。
ただし、成長の早い子どもが使っている場合、グローブが壊れるよりも先にサイズが合わなくなることの方が多く、少年野球においてはグローブの寿命を気にする必要はないでしょう。
とはいえ、使用後は泥などの汚れをしっかりと落としてオイルを塗り保護する、型崩れ防止のためにホルダーを巻いておくなど適切な手入れを行い、グローブの寿命を延ばすように努めましょう。
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■まとめ
サイズ感やポジションなど、グローブを選ぶ際は利き手以外にも確認したいポイントがあります。
体の大きさに合ったものを選び、成長に合わせて買い替えていくことで、よりスムーズな上達が見込めるのではないでしょうか。
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