『ナイキ エア ズーム ペガサス 38 発売とともに、思い出と思い入れのある一足を考える』Think on the RUN ―走りながら考える― vol.3
ナイキ エア ズーム ペガサス 38のファーストモデルとなるナイキペガサスは私が中学二年生の時に発売されました。ミッドソールにエアクッションが入っている、という画期的な機能に惹かれて親におねだりして購入した思い出の一足です。また、ナイキのランニングシューズの中でもっとも長く販売されているモデルで、時代とともにそのデザインや機能は変わってきたものの、一貫して言えることはあらゆる人々のニーズを満たしたパフォーマンスランニングシューズである、という確固たる信念ではないかと考えます。
今回このシューズを着用して驚かされたのが足入れの良さでした。ソフトで通気性の高いメッシュ素材は屈曲性に優れ、甲の部分をカスタマイズフィットさせてくれるウェビングシステムは足とシューズを一体化させてくれるため秀逸であると感じました。
ツーリング(ミッドソール & アウトソール)は前作からの継続で、ミッドソールにクッション性と反発性に優れたリアクトフォーム、前足部には反発性に優れたズームエアが装備されているため、シューズ全体にバネを感じることができます。ランナーは一度気に入ったシューズを替えたくない傾向が強く、そういった意味ではこのシューズの要であるツーリングは継続にし、アッパーを中心にフィッティングを中心に改善したということになります。走行時にこの絶妙なアップデートとコンビネーションが前作との違いをおおいに感じことができると思います。このあたりが世界のアスリートからのフィードバックを得て、改良を重ねるナイキの強さだと感じました。
日本の長距離のトップアスリートが語っているように、このシューズのポテンシャルは非常に高く3’30”/km前後のテンポ走から短距離・フィールド選手のトレーニング・アップ用に、そして我々市民ランナーはあらゆるシーンで着用することができると思います。まさにすべてのアスリートが充足感を得ることができるシューズと言えると思います。それはきっとこのシューズのDNAであり、ロングセラーになった証ではないでしょうか?
レースに出場できない多くの市民ランナーの皆さんは、再度このシューズでJOG(ジョグ)からご自身のランニングを見直してみてはいかがでしょうか?きっと色々なペースで走っても期待に応えてくれるシューズだと思います。なぜなら38年の歴史が裏付けるだけの信頼性がありますから。
■Profile
横山 順一
年齢: 51歳
ランニング歴: 39年
國學院大學卒業(1992年)
#junike0708
略歴
中学より陸上競技を始める。800m, 1,500m, 4×400mRを専門とする一方、大学では箱根駅伝予選会にも4年連続出場。マラソンは社会人になった20歳代後半から現在に至る。
外資系スポーツメーカーなどに勤務後、現在はコンサルティング会社にてターンアラウンドスペシャリストとして経営コンサルティング、企業・ブランドのブランディングなどを従事。
自己ベスト
フルマラソン: 2時間26分55秒
ハーフマラソン: 1時間08分50秒
主な出場レース
東京マラソン、福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソン、別府大分毎日マラソン
ニューヨークシティマラソン、ゴールドコーストマラソン、ホノルルマラソン、バンクーバーマラソン