奥川恭伸(東京ヤクルトスワローズ)投手が、"復活 "のきっかけとなった要素、そして東京ヤクルトスワローズのタイトル獲得に向けた不屈の決意を語る。
中学校時代は日本一を経験し、高校では夏の甲子園準優勝、プロ入りして2年目に投手の柱として大きな進化を遂げた。制球力は現時点で球界トップクラスと評価され、2021年シーズンの東京ヤクルトスワローズの優勝に貢献した。
そんな奥川選手がアドバイザリー契約する磁気健康器具「コラントッテ」社主催イベントが Alpen TOKYOにて行われた。
イベント中の奥川選手のトークセッションやその後に行われた独占インタビューをお届けします。
今シーズンは、怪我の影響で試合出場がなかった奥川選手が今伝えたいメッセージや想いとは。奥川選手が語る、リアルな現在地をお届けします。
イベントには、お店の外からも様子をうかがうことができるイベントスペースで行われたため、数百人の通行人がスマホを向けるなど、人気の高さがうかがえた。
奥川選手の登場曲(Official髭男dismの「宿命」)が店内に流れると、お待ちかねの奥川選手が登場。割れんばかりの拍手が沸き起こり、イベントがスタートした。
――奥川選手、本日はよろしくお願いいたします。最初に皆様にご挨拶をお願いできますか。
「奥川です。まさかこんなに集まっていただけるとは思っていなかったです。ありがとうございます。本日は、最後までよろしくお願いします」
――早速ですが今日のイベントの為に奥川選手に聞きたい質問を募集していました。最初の質問になります。野球に対してゲンを担ぐタイプでしょうか?
「ゲンは担ぎますね。占いも好きですし。甲子園でもよくゲンを担いでいましたね。例えば食事で食べるものをずっと一緒にしてみたり、 球場のダイヤモンドの入り方なども意識していたりしました」
――次は小学校6年生の男の子からの質問です。どうやったら身長伸びるんでしょうか。
「やっぱり寝ることが一番だなと思ってたくさん寝るようにしています。公称184cmの身長でしたが、先日行った健康診断で185cmと1cm伸びていてうれしいかったです。入団した時は182cmか183cmぐらいだったんですけれども、3年間で3cm近く伸びていたんです。目標は186cmなので引き続きよく寝たいなと思っています(笑)」
――2021年のシーズンの四球数は、105イニングでわずか10個、奪三振率は7.80とシーズンを通して高い制球力を発揮しました。何故、こんなにもコントロールがいいのですか?野球少年が1番聞きたいお話だと思います。
「よく聞かれる質問なんですが元々僕はコントロールが悪くて。小学校4年生ぐらいまではストライクが入らない投手でした。そんな自分に転機があったのが、投球練習の際にキャッチャーの構えている所に投げないと捕ってもらえないといったようなゲーム的な練習があります。捕ってもらえないと後ろに転々とボールが転がる。そのボールを自分で追っかけて捕りに行くということを回避したくて、集中して投げていたらストライクがどんどん入るようになったんです」
――あのコントロールには、そんな背景があったのですね。次の質問ですが、このオフに鍛えていきたい部分や課題に置いているポイントなどは?
「まず身体を変えていかないといけないと思っています。技術を取得するためには、それを支える体力が必要なんです、身体全体でしっかりボールに伝えるためにも。その為に機能性を高めるトレーニングを意識したいですね」
――髙津監督の印象を教えてください。
「まず本当に優しいですね。自分の言葉で選手を乗せるのはすごくうまい。2021年シーズンは、後半戦から開幕試合を任せてもらえる機会が増えたので、すごく嬉しくてやる気があがりました。それに結果もついてきた感じでしたね」
――ここからは、本日のイベントの主催でもあるコラントッテのお話も聞かせてください。本日もコラントッテのネックレスを着けていますね。
「実は僕も高校生の時からコラントッテの製品は使っています。甲子園で、猛暑での戦いが続く中、コラントッテのスイッチングウェアを着用し体をケアしていました。凹凸素材が肌にあたり、着心地がとても良いです。また磁気ネックレスはデザインも好きで、ずっと着けています。僕の両親の話になりますが、このネックレスを着け始めてからは、肩の凝りがすごく楽になったみたいで喜んでいます」
奥川選手は、昨季はチームトップタイの9勝をマークしたが、今季は右肘痛のため3月29日の巨人戦で1試合だけの登板。球団側は手術を勧めたが、保存療法を望んだ。
現在はキャッチボールの距離も50メートルに伸び、早ければ1月中、遅くても2月のキャンプ中にブルペン入りする予定らしい。そんな奥川選手の背番号は「11」から「18」に変更するとイベント中に発表された。奥川選手も「プロ野球の投手がみんな憧れる番号」と語り、お客さんからも拍手が沸き起こりました。
――来シーズンは、背番号18が力強く躍動することを大いに期待しています。2023年シーズンに向けて意気込みをお願いします。
「色紙に"復活"と書きましたが来年はこういう1年にするんだという想いでこう書きました。来年はチームとして初のリーグ3連覇がかかります。まずはマウンドに戻って自分も戦力として日本一奪還を目指して頑張りたいなと思います。」
トークセッションの後は、奥川選手がサインを入れた、コラントッテ、東京ヤクルトスワローズのグッズを抽選でイベント参加者にプレゼントされました。イベント参加者は、祈るような気持ちで奥川選手がひく投票箱に視線を注いでいました。
次は、お待ちかねの撮影タイムへ。イベント参加者限定のツーショット撮影が行われ、イベントもクライマックスを迎えました。
――今日は、沢山の貴重なお話をありがとうございました。最後に、皆様へメッセージをお願いします。
「本日はお越しいただきありがとうございました。短い時間でしたけど 楽しんでいただけましたでしょうか。今年は、不本意なシーズンになってしまいましたけども、来年はしっかり復活してチームの大きな力になれるよう頑張りたいと思います。これからも引き続き、チームともども応援をよろしくお願いします。本日は、ありがとうございました!」
イベント終了後には、アルペングループマガジンによる奥川選手のインタビューを実施しました。その模様もお届けします。
◆奥川恭伸(東京ヤクルトスワローズ)インタビュー
「学生時代の経験が、“1つの成功体験”として自分の財産になっています」
――アルペングループマガジンは、部活生も多く見られるサイトになりますが、奥川選手が学生時代に力を入れた方がいいと思う練習や習慣などはありましたか?
僕は中学、高校と部活動の野球部で育ちました。高校の時は監督やコーチがいる恵まれた環境でしたが、中学校の時ってグランドも他の部活と併用だったり、監督も学校の先生なので職員会議とかで練習にも居なかったりと自分たちだけで練習することが多かったんです。
その状況下で意識して頑張ったのは、部活動の雰囲気作りでした。どうしても中学生だと先生が不在だと遊んだりして、グダグダになったりするんです。だからこそ、そこの雰囲気作りをめちゃくちゃ頑張りましたね。それによってチーム力がどんどん上がっていきました。
中学生の部活とはいえ、「負けたくない、勝ちたい」って気持ちが強かったので、みんなに厳しくすることもありました。それで「自分も頑張らないといけない」って気持ちになり、 その結果、全国で優勝もできました。あの時、本当に頑張って良かったなっていう気持ちになれたので、“1つの成功体験”として自分の財産になっています。
――技術的な練習はどうでしたか?
中学校だと、技術を習得するのは難しいんです。練習メニューを自分たちで考えないといけなかったりするので。きっと僕らだけじゃなくて、他の中学校でも同じ課題を持っていると思います。でも、そんな環境でもネットをうまく使ったりして練習メニューを考えてみたり。他にも先生が不在でノックを打てない時には、みんなでノックを打ったりもしていました。限られた環境でも練習内容を大事にしていましたね。
――今日のイベントでもご紹介がありましたが、コラントッテとの最初の出会いは?
高校の時に監督の紹介で、着けさせてもらったのが最初の出会いでした。たまたま夏の甲子園の時の星稜高校の宿舎と、コラントッテさんの会社が近くというご縁があったと伺っています。それ以降は、甲子園の期間も宿舎で着けていたりしました。本当に高校時代からお世話になっています。
――奥川選手もプロになって更に体のケアの意識が高まった中で、コラントッテはどのような役割を担っているのですか?
今、着けているネックレスもそうですし、着用しているウェアもリカバリーウェアなので、着て寝れば筋肉のリカバリーが期待できます。磁気の効果で血流が促進されるためか、自分でも気付かない部分も回復している感じがして、ゆっくりと休むことができています。
―――コラントッテを部活生にオススメするなら、どんなアイテムが良いですか?
学生だとネックレスに対してちょっとハードルが高いと思うんですけれど、僕はシャツの中に入れたりして、うまいこと見つからないように身に着けていました。学生でネックレスがちょっと苦手でしたら、ウェアを家で着たりしてリカバリーなどに活かしてほしいですね。
――奥川選手は、甲子園やプロでも大舞台で活躍していますが、重要な大会前のメンタル面はどんな工夫していますか?
試合前はとにかく安心感が欲しいのでゲン担ぎをしたりして、「これをやれば明日は大丈夫だ!」と自分に言い聞かせています。メンタル面で大事なことは経験を積み重ねることだと思うんですよね。僕も最初は、覚えてないぐらい緊張していたんですけど、経験を重ねていく中で徐々に試合にも慣れてきました。そしてより大きな経験をする為に「甲子園出たい」と取り組んでいました。
特にピッチャーは、メンタルに左右されます。だけど僕は「大舞台が楽しくてしょうがない」って感じるタイプだったので、気持ちよく投げられました。楽しくて、仕方なかったです。だから、「何度でも大舞台に出たい」っていう気持ちで、高校3年間を頑張っていました。
――今日初めて来られたと思いますが、Alpen TOKYO の印象はどうですか?
店内もすごく広くて、(野球コーナーの)シューズのコーナーを見た時に、 色んなメーカーの商品が豊富にラインナップされていて驚きました。グラブコーナーもチラッと見たんですが、たくさん置いてあったので今度しっかりと見て回りたいなって思いました。
――今年は、怪我などの影響で“耐える一年”だったと想像しますが、その中で支えになったものはありましたか?
精神的にも落ち込むことが多い1年だったので、とにかく前向きになりたくて、昔の(よかった時の)自分が読んでいた本や映像作品を意識的に見ていました。その中で新しく出会った『黒子のバスケ』というアニメにとても勇気づけられたんです。
「今更?」みたいな感じで友達には馬鹿にされるんですけど(笑)。すごくハマって、とても元気を貰えました。今年は特に元気を貰えるような作品や本をたくさん読みました。
――最後の質問になりますが、野球を頑張っている学生たちへのエールをお願いします。
僕の中で部活動はすごく楽しかった思い出がありますし、部活動を通していろんな経験ができて、結果プロ野球選手という立場にもなれました。どんなスポーツでもそうですけれど、とにかく目標を持ってそこに向かって頑張ってほしいと思います。
「何のために野球をやっているんだろう?」って思いながら練習するよりも、「ここを絶対に目指したい」って目標を明確にすること。それぞれの目線でいいと思いますので、部活動に取り組んでほしいですね。その経験がその後の人生でも大きな財産になると思うので今を精一杯、頑張ってほしいですね。