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golf2020.08.05

【チーフ稗田のレッスン・俺にまかせろ!】Vol.3 いまどきドライバーはローテーション少なめで打とう!

ゴルフ5マガジンのレッスンシリーズ第3回。解説は前回に引き続きゴルフ5アカデミーのチーフプロ、稗田猛プロだ。
進化し続ける最新ギアに適したスイングとはどんなスイングか。今回はフェースローテーションについて教わった。


「ドライバーはここ数年で慣性モーメントが急激に大きくなり、ボールの直進性能がアップしていますが、これにともなってスイング中にフェースが開きやすく、閉じにくいという性質が生じてきています。また弾道の解析が進み、ボールを真っすぐ飛ばすためにはスイング軌道よりもフェースの向きが重要であることわかってきました。そのため最新ドライバーを打ちこなすには、昔から言われているような積極的なフェースの開閉で球をつかまえるよりも、フェースの開閉を抑えてスクェアに近い状態を保ってスイングするほうが適していると言えます」


最新ドライバーには、フェースをなるべく開いたり閉じたりしない打ち方が合っている


最新ドライバーでは、フェースの開閉(ローテーション)を積極的に使うとミスが出やすくなる

大きなフェースローテーションでフェースを返すことによって球をつかまえようとすると、フェースが戻り切らずにプッシュしたり、反対に極端に返って引っかけるなどのミスが出やすくなるのだという。
ではフェースローテーションを抑えてスイングするにはどうすればいいか。それは腕と体の動きの連動が重要だと稗田プロ。

「アマチュアの多くは、スイング中に体よりも腕の運動量が大きくなりがちで、その結果フェースの開閉量も意図せず大きくなってしまっています。感覚的には腕の動きを抑え、体の回転量と腕の運動量をシンクロさせることで、フェースの開閉量も抑えやすくなります」


体の回転量と腕の運動量を同じにすれば、フェースの開閉は抑えられる

この感覚をつかむには、「トライアングルトレーナー」という、両腕の上腕をつなぐゴムバンドのような練習器具が非常に有効だという。


体と腕がシンクロする感覚をつかむための練習器具「トライアングルトレーナー」

「腕にはめてスイングするだけで、腕が体の正面に保たれます。この状態で、バックスウィングとフォローの手元が腰の高さにあるポジションで、フェースの向きが上体の前傾と平行になる形を意識してください。ダウンスイングではフェースをシャットにし、それを保ったまま振るように感じると思いますが、大型ヘッドはそのくらいでちょうどいいんです」


手元が腰の高さにあるポジションで、フェース面と上体の前傾を同じ角度にするのがポイント

このときの注意点は、体の回転量が不足しないよう、しっかりと体を回すこと。フェースの開閉量が多すぎる人は、相対的に体の回転量が少ないことが原因になっている場合も多い。ポイントは、ダウンスイングからフォローにかけて左のお尻を引き上げるようにしっかりと動かすことだ。


ダウンからフォローにかけて、左のお尻を引き上げるようにしっかり動かすと、体の回転量がアップする

「最初はちょっと窮屈に感じると思いますが、実際はそのくらいが“締まった動き”で、飛距離も方向性もアップします。『曲がらない』と評判の最新のドライバーなのに球が曲がるという人は、ぜひ取り入れてください。

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