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golf2020.08.21

【フィッティング・ルポ】Vol.2 ゴルフ5の「総合診断」でセッティングの落とし穴が見つかった!

ゴルフ5のクラブフィッティングには、クラブ単体だけではなく14本のセッティング全体をチェックできる「総合診断」があり、この効果は非常に大きいと評判だ。
総合診断によって、お客さまが想定していなかったセッティングの「穴」が見つかり、当初予定していなかった部分を見直したことにより結果につながった事例もあるという。

ゴルフ5プレステージ新宿店の山口凛さんが接客したケースはその典型例だ。
ドライバーが引っかけばかり出るという悩みで来店したお客さまだったが、その原因が実はドライバー以外のクラブにあったというパターン。来店動機はドライバーの買い換えだったが、「総合診断」で14本全体のスペックをチェックし、問題点をあぶり出して解決に至った。


ゴルフ5プレステージ新宿店の山口凛さん。自他共に認めるギアマニアで、自らの経験を生かしたフィティングが大人気

「ドライバーが曲がるとのことでしたのでまずドライバーからチェックしたのですが、ヘッドスピードが40m/s前後の方で、ヘッドはブリヂストンの『JGR』。シャフトは純正のSRなので重さは50g台ですから、スペック的にはピッタリで、そんなに曲がるはずがないんです。ならばとアイアンのスペックを確認してみたところ、ダンロップのマッスルバック『スリクソンZ-Forged』に、シャフトは『ダイナミックゴールド』のS200が入っていました。これは明らかにハードスペックですから、こっちが原因だなとピンときました」


ドライバーのシャフトは「JGR」純正のSR、50g台なのに対して、アイアンのシャフトはダイナミックゴールドのS200。このミスマッチが、ドライバーが引っかかる原因だった

そのお客さまは、「アイアンは曲がらない」とのことだったが、実際は重すぎるうえにつかまりにくいアイアンを無理矢理真っすぐ飛ぶように振っていたせいでスイングが乱れ、アイアンのあとにドライバーを振ると引っかけばかり出るというのが実情だったのだ。
重くてつかまらないアイアンを曲げないように合わせて振っているから、アイアンの飛距離は出ない。ドライバーの飛距離やヘッドスピードと比べてアイアンが明らかに飛ばないのも、こういったケースの典型的な症状だという。


ドライバーのスペックにマッチする、軽量スチールシャフト「ゼロス8(S)」を装着した「ミズノプロ920」アイアンをフィッティング

「問題点をていねいにご説明して、ドライバーはそのままにアイアンのフィッティングをしていただきました。結局ミズノの『ミズノプロ920』に軽量スチールシャフトの『ゼロス8(S)』を装着したものに買い替えていただくことになったのですが、急に軽くなったので試打室ではトップも出て心配だったようです。でもスペック的にはそれくらいが適正ですからすぐ慣れるので問題ないし、ドライバーのスイングに必ずいい影響があると私は確信していました」

数日後、ラウンド後にそのお客さまから「アイアンの飛距離が伸びたしドライバーの引っかけも出なくなった」と、感謝の連絡があったという。


マッスルバックの「Z-Forged」にダイナミックゴールドS200シャフトという組み合わせのアイアンは、ドライバーに対してスペックがハードすぎる組み合わせだった


無理なく振れる軽量スチールシャフト「ゼロス8」のSを装着した「ミズノプロ920」にアイアンを替えることで、ドライバーのスイングを安定させることができた

「アイアンで無理をする必要がなくなればスイングが安定しますから、ドライバーも曲がらなくなります。アイアンはストロングロフトのモデルになったので、多分2番手以上は飛ぶようになったはずです。元々それが適正な飛距離だったんですが、『曲がらないから』という理由で合わないアイアンを使っていたため飛ばなかったし、ドライバーのスイングまでおかしくなっていたんですね」

セッティングの穴を見抜いた山口さんの慧眼と、セッティング全体をチェックできる総合診断の合わせ技。ゴルフ5に14本すべてを任せれば、ゴルフの安定感が増すこと間違いなしだ。

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