ランニング中にサングラスをかけるメリットとは? 選び方のポイントも解説
マラソン大会などでスポーツサングラスをかけているランナーは多く見られますが、走る際にサングラスをかけることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
また、ランニング用のサングラスにはさまざまな種類があります。これからサングラスをかけ始めようと考えている場合、自分に合ったサングラスをどのように選べば良いのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、ランニング中にサングラスをかけるメリットやレンズの種類、サングラスを選ぶ際に確認したいポイントなどをご紹介します。
【目次】
■ランニング中にサングラスをかけるメリット
サングラスをかける理由は、ファッション性を高めるためだけではありません。ランニング中にサングラスをかけることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。いくつか考えられるメリットをご紹介します。
・紫外線やゴミから目を守る
日焼けの原因となる紫外線は、肌だけではなく目にもダメージを与え、疲れ目や眼精疲労を始め、白内障などの眼病を引き起こすことがあります。ランニング中は長時間紫外線を浴びる可能性がありますが、サングラスをかければ目に入る紫外線の量を軽減し、目を守ることができるのです。
目に入る紫外線が増えると疲れやすくなるともいわれているので、パフォーマンスの向上も期待できます。
また、ランニング中にゴミや虫などの異物が目に入り、痛みを感じることもあるでしょう。サングラスをかけておけば、紫外線だけでなく物理的にも目を守れます。
・クリアな視界を確保できる
よく晴れた日など日差しが強い日は、目が開けにくくなったり、眩しさで前を見づらくなったりします。そのような視界が悪い中でランニングを行うと、人やモノにぶつかってしまったり出っ張りに躓いて転んでしまったりといった安全性の問題もあります。
サングラスをかければ、日差しを遮り眩しさを軽減することができるため、晴れた日でもしっかりと目を開けていられます。クリアな視界を確保し続けられるサングラスは、安全のためにも必要なアイテムです。
■サングラスのレンズの種類
サングラスのレンズは「偏光レンズ」と「調光レンズ」の2種類に大きく分けることができます。それぞれ機能に違いがあり、使用に向いている場所や時間が変わるため、特徴を知っておくとサングラスを選ぶ際に役立ちます。
・偏光レンズ
偏光レンズとは、レンズとレンズの間にブラインドカーテンのような機能を持ったフィルムを挟んだものです。視界の斜めや上下からくる光をカットし真っすぐな光のみを通すため、地面からの照り返しや水面の反射光などといった眩しさを防ぐことができます。
反射光が多くなりがちな日中の眩しい時間帯や雨上がり、水辺といった環境でのランニングや、緑が多い山中でトレイルランニングを行う際などには、偏光レンズのサングラスがおすすめです。
・調光レンズ
調光レンズは、紫外線を浴びることでレンズの色が濃くなるという特徴を持っていて、天候や時間、屋内から屋外への移動などによる紫外線量の変化に応じて、レンズの色が変化します。
日中の紫外線が多い場所では濃い色に、夜間や紫外線が当たらない場所では薄い色を保てるため、時間や場所を問わずに使うことができて便利です。昼夜問わず同じサングラスを使いたいという方は調光レンズを持っておくと良いでしょう。
■ランニング用サングラスの選び方のポイント
ランニング用サングラスを選ぶ際はレンズの違いだけでなく、自身の用途も考えながら、体に合ったものを選ぶことが大切です。サングラスを選ぶ際に確認しておきたいポイントを4つご紹介します。
・フィット感を確認する
どれだけ機能性の高いサングラスを使っていたとしても、フィット感が悪く走っている最中にズレてしまうと、ランニングに集中することができません。自身の顔の輪郭や鼻の形にフィットするものを選ぶようにしましょう。
ノーズパッドやイヤーパッドの高さを調整できるタイプや、ラバー素材のように滑りづらい素材が使われているものなら顔にフィットさせやすく、走っている間もズレにくいです。着けた際にこめかみ部分がきつくないかといった点も確認しながら、ストレスを感じづらいサングラスを選びましょう。
海外メーカー製のサングラスは、欧米人の顔立ちに合わせてデザインされている場合があります。欧米人と日本人では鼻筋や顔の輪郭などが異なり、同じサングラスをかけたとしてもフィット感は変わるため、よりフィット感を重視するなら、日本人の顔立ちに合わせてデザインされたサングラスを選ぶことをおすすめします。
・UVカット機能があるものを選ぶ
サングラスは、すべての製品が紫外線を防ぐよう作られているわけではありません。目を紫外線から守るためには、UVカット機能が搭載されているサングラスを選ぶ必要があります。UVカット機能があるサングラスには「UVカット率」や「紫外線透過率」と記載されているので、どれくらい紫外線を防ぐことができるのか、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
UVカット率は「どれくらい紫外線を通さないか」を示す数値なので、数字が大きいものほど紫外線を防ぐことができます。一方で、紫外線透過率は「どれだけ紫外線を通すか」を示すので、数字が小さいほど紫外線を防ぐ効果が高いです。
表記によって数字の見方が変わるため、確認する際は注意してください。
・使う時間帯で考える
サングラスを使う時間帯も考えて選ぶと良いでしょう。サングラスのレンズには、目に見える光をどれだけ通すかを示す「可視光線透過率」があります。この数字が大きいほど多くの光を取り込むため、夜間や天気の悪い日でも使えますが、日差しが強い日の使用には不向きです。
透過率が低くなると、レンズの色が濃くなり視界も暗くなるため、夜間での使用には向きませんが、日差しが強い日でもしっかりと視界を確保できます。
晴れや雨など、天候に関係なく使いたい場合は20~40%程度、特に日差しの強い日中のみ使用する場合は30%以下の可視光線透過率を目安に選ぶのがおすすめです。
日差しをしっかりと遮ろうとレンズの色を濃くしすぎると、多くの光を取り込もうとして瞳孔が開いてしまいます。UVカット機能が付いていないサングラスの場合、大量の紫外線を目に取り込んでしまう可能性があるため、色が濃いレンズを使いたい場合はUVカット機能がついているかどうかの確認が必要です。
・サングラスの機能性も重要
サングラスを長時間かけ続けると、鼻に重みがかかり続けるため、鼻の頭が痛くなったり、場合によっては頭痛を感じてしまったりすることもあります。ノーズパッドがゴムでできているものや、軽量で重みを感じづらい製品を選ぶことをおすすめします。
また、ランニング中は汗をかきやすいため、サングラスの通気性も確認が必要です。通気性が悪いサングラスだと、汗による湿気でレンズが曇ってしまい、視界が悪くなることも考えられます。ベンチレーション機能を搭載しているなど、通気性も良いものを選ぶようにしましょう。
■ランニング用サングラスがあればより快適に走れる
ランニングを行う際は、ランニング用サングラスをかけることで、日差しが強く眩しい日や風が強く細かなゴミや塵が舞っている日などでも快適に走ることができます。製品によってレンズのタイプや色、紫外線のカット率に加えてフィット感や機能性も異なるため、自身の使う場所や時間帯なども踏まえたうえで、最適なサングラスを選ぶことが大切です。
自身にぴったりなランニング用サングラスを活用して、快適にランニングを楽しめるようにしましょう。
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