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golf2020.09.04

【ゴルフ5レディスレポート】注目ホールレポートPart1 イーグルチャンスの16番をどう攻めるかが勝負を分ける!

今日から開幕した「ゴルフ5レディス」。

その舞台となる「ゴルフ5カントリーみずなみコース」は、日本オープン開催コースの改修などを手がける川田太三氏の設計で、高低差があるコースと狭く絞られたフェアウェイ、大きな1グリーンが特徴だ。大会期間中はラフも伸ばされ、攻略には高い技術が要求される。

試合のカギを握る終盤ホールについて、競技委員長の小澤瑞穂プロに話を聞き、2回に分けて紹介する。

第1回は15、16番ホールについて。

15番ホールは169Yのパー3。本大会のパー3のなかでは2番目に短いホールだ。池越えにはなっているが、池はグリーンからそれほど近くないので、選手たちは池ポチャの心配はほとんどせずにピンを狙ってくるだろう。



「このホールは砲台の受けグリーンになっていますが、最近の女子プロたちはみんな飛ぶので、このくらいの距離だとミドルアイアン以下で打ってくる選手が多いんです。今年は比較的グリーンのコンパクションも低いので球も止まるはず。ですので、正確なショットを要求するためにピン位置を思い切って振ります。グリーン全体を見れば広いですが、左手前と右奥の2段グリーンになっていますので、バーディを狙うにはピンと同じ面に乗せてくる必要があり、実質的には半分くらいの面積のグリーンを攻めている感覚になると思います」


砲台グリーンだが、距離は169Y。正確なショットが要求されるホール


大きいが2段グリーンなので、端にピンが切られると有効なグリーン面積はかなり狭くなる


グリーンの端に切られたピンを狙ってグリーンをこぼすと、左の窪地のラフや右のバンカーにつかまりパーセーブが途端に難しくなる。シビアなピン位置に対して勇気を持って攻めていけるかがカギになるだろう。

続く16番ホールは508Yのパー5。ティショットは打ち上げだが、グリーンまで残り200Y弱地点の尾根を越えた先は打ち下ろしになっており、グリーン手前には水のないドライクリークが横切る。




「飛距離のある選手は2オンが狙えるがパー5ですので、終盤随一のチャンスホールになると思います。このホールではスコアが動いてドラマが生まれてほしいと思っているので、ピン位置はあえてイージーにします。2打目は尾根越えのブラインドになりますが、そこで勇気をもって攻めてグリーンに乗せられればイーグルのチャンスも十分にあるホールになるはずです。ただし、ドライクリークに入れてしまうと、ペナルティではありませんがバーディは至難。ティショットの落とし所も広くはないので、攻めるかレイアップするかの冷静な判断が大事になると思います」


グリーン手前に水のないドライクリークがあり、入れるとノーチャンス


2打目のライが悪いとレイアップしての3打目勝負になるがピン位置はやさしいのでバーディチャンスは十分


2打目は尾根越えでグリーンが見えない。勇気が求められるショットだ


この16番はホール全体が左に傾斜しており、ナイスショットでもボールが左のラフに転がり入ってしまう可能瀬のあるホール。安全に攻めるなら右の山すそを狙えばいいが、マージンを取りすぎてしまうとフェアウェイまで出てこずに右ラフから次打を打つハメになる。その辺を考慮した狙い方が勝負を分けるだろう。

15、16番はいずれもバーディのチャンスのあるホール。終盤戦の浮沈を左右するキーポイントになる可能性大なので、目が離せないぞ!

なお、次回は上がりの2ホール、17、18番ホールを取り上げる。

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