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golf2020.11.18

【ゴルフクラブの基礎知識 ベーシック編】Vol.9 ドライバーのシャフトについて

知っているようで実はよくわかっていないかもしれないクラブの基礎知識。今回はドライバーのシャフトについて取り上げる。説明してくれるのはゴルフ5名西店の古谷真吾クラフトマンだ。



ゴルフ5名西店の古谷真吾さんは、各メーカーの認定フィッターの資格を持つ腕利きクラフトマン


クラブ選びの際には、どのモデルがいいかヘッドのことばかり考えてしまいがちだが、シャフト選びもとても重要。最高のヘッドを手に入れたとしても、シャフトが合っていなければそのヘッドの性能を発揮することはできない。

「シャフトはクラブの振り心地を左右するとても重要なパーツです。シャフト選びの際には、まず重さが自分に合っていることが大前提ですので、シャフトの重さは必ずチェックしてください。あくまで一般論で例外も多数ありますが、ヘッドスピード40m/s前後の一般男性の場合で50g台くらいのものが合いやすいと言われています。その意味では、純正シャフトにそれよりも軽いものが採用されている場合はヘッドスピードが遅めの人に合いやすいドライバーで、重めのものが採用されている場合はハードヒッター向けの可能性が高いというひとつの基準になるかもしれません」(古谷)

シャフトの重量はわかりにくいが、シャフトにプリントされているモデル名などに含まれる数字の部分が重量を表している場合も多く、メーカーによってはシャフト重量が記載されている場合もあるのでよくチェックしよう。ゴルフ5の販売員はスペックにも詳しいので、もちろん店員に聞くのもアリだ。



オノフ(写真最上段)のように詳細なスペックが記載されているシャフトもある。ホンマ(写真最下段)のように「TR20-50」の「50」の部分が50g台であることを示すようなモデル名になっているケースも多い


「フレックス=シャフトの硬さは、重さが合っているという前提での判断が基本です。やわらかいほうからL(レディス)、R(レギュラー)、S(スティッフ)、X(エクストラスティッフ)となっていて、それぞれの間にSRやSXなどがある場合もあります。フレックスはほぼどのシャフトにもプリントで記載されていますが、販売用のラベルの部分にわかりやすく書いてある場合も多いと思います。ここには長さやロフトなども表記してあるので、まとめてチェックしておくといいと思います。」(古谷)



シャフトに貼ってあるラベルは重要な情報が記載されているのでよく見ておこう


とはいえ、シャフトのフレックス表記には統一基準がないので、あるモデルのSシャフトと別モデルのSRシャフトを比べたら後者のほうが硬いというようなこともあるので、あくまで同一モデル内でRよりSR、SRよりSが硬いという基準と考えよう。

「クラブメーカーには、自社でシャフトを作っているメーカーとそうでないメーカーがあります。後者はシャフトメーカーに依頼して社外でシャフトを作っており(OEM)、昔はそういったシャフトは少し質が落ちると考えられていたこともありましたが、いまはそんなことはありません。OEMシャフトのなかには、シャフトメーカーの人気シャフトとコラボレーションする形でダブルネームになっているものもあります。これらは特性面では似ていますが、ヘッドに合わせて味付けがしてありカスタム用のシャフトメーカーオリジナルのものと同じではないので、注意してください」(古谷)



シャフトメーカーとコラボレーションした純正シャフトも多く見られる


近年は純正シャフト全体を見ても質が上がっているし、そもそもヘッドとの相性を考えて開発されているので、重さなどの面でどうしても合わない人以外は、とりあえず純正シャフトの中から選ぶことをおすすめしたいと古谷さんは言う。

いずれにしても、シャフトは振ってみなければわからない。気になるものは ゴルフ5 で試打して自分で確かめてみよう。

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