テーラーメイド「SIM2」を試打！今度の「SIM」はさらに飛んで曲がらない！

先日、テーラーメイドの2021年モデル「SIM2」シリーズが発表された。昨年ゴルフ5でもっとも売れたドライバーが「SIMシリーズ」だっただけに、その正当後継モデルとなる「SIM2」シリーズには否が応でも注目が集まる。

「SIM2」シリーズは、「SIM2」のほか「SIM2 MAX」「SIM2 MAX-D」の３モデルがラインアップされておりそれぞれの違いはどうなっているのか気になるところ。

そこでゴルフ５契約の伊藤元気プロと、ゴルフ５最強試打軍団の２人のフィッター松村直樹さん、三須得至さんの３人にこれらの３モデルを試打してもらった。

伊藤プロはHS48ｍ/s前後、松村さんはHS45ｍ/s前後のドローヒッター、三須さんはHS40m/s前後のスライサーだ。

まずは伊藤元気プロが試打。高初速で直進性の高い弾道でビッグドライブを連発

まずは伊藤プロが「SIM2」を試打。前モデル「SIM」にあったスライディングウェイトがなくなり、ブルーメタリックの鮮やかなデザインが目につく。

「ヘッドは結構小さく見えますね。それにソールのデザインがカッコいい」（伊藤プロ）

そう言ってスイングした伊藤プロのボールは、低スピンの強い弾道で真っすぐ飛んでいった。バックスピン量は2200rpmほど。前モデル「SIM」以上の低スピン性能だ。

「SIM」シリーズ同様ブルー系のデザインで、メタリックブルーのデザインがかっこいい

「打感がやわらかくてボールがフェースにくっついている感じ。でも弾きもあって、初速は出ていますね。スピンは少ないけど球も上がるし、なによりすごい直進性。『SIM』より少しやさしく感じますね」（伊藤プロ）

伊藤プロが「すごい直進性」と言うように、「SIM2」ではソールがフルカーボンになったうえ、ヘッド後方のフレーム部分にアルミを採用した「フォージドミルドアルミニウムリング」の効果で大きな慣性モーメントを獲得している。

「『SIM2』では、イナーシャジェネレーター後部のウェートが16ｇと、12ｇだった『SIM』よりも33％もアップしています。『SIM』の“飛んで曲がらない”性能はさらにアップしていますね」（三須さん）

アルミのフレームで軽量化しつつ、大きなバックウェイトで慣性モーメントが増大

フィッター２人も試打したが、この「SIM2」がハマったのは、ドローヒッターの松村さんだった。

「ボールがつかまりすぎず、引っかけない安心感があるので思い切って振れます。打感がすごくソフトで、気持ちよく振り抜けますね。スピンも少ないのでランが出て、トータルでかなり飛んでいます」（松村さん）

松村さんは「SIM2」がいちばんのお気に入り。フルカーボンソールの効果か、低スピンで強い球が出る

引き続きテストしたのは「SIM2 MAX」。「SIM2」よりもややシャローなフェースで投影面積が大きく、球のつかまり、上がりやすさに加え、直進性やミスへの寛容性も高いモデルだ。

アベレージゴルファー向けの「やさしい」モデルかと思いきや、伊藤プロはかなりお気に入りの様子。

「上がりすぎるとか引っかかるとかはなくて、すごく素直で直進性の高い球が出ます。つかまりそうでやさしそうな顔が、僕はかなり好みですね。『SIM2』もそうでしたが初速が速くてしっかり飛距離が出る。かなりポテンシャルの高いヘッドだと思います」（伊藤プロ）

24ｇものバックウェイトを搭載する「SIM2 MAX」。伊藤プロも直進性の高さに驚きの声をあげ

「『SIM2 MAX』は、イナーシャジェネレーター後方のウェイトが24ｇと、『SIM2』よりもさらに8ｇ、1.5倍も重く、より大きな慣性モーメントがあります。『SIM2』シリーズ共通の初速の速さは、『Mシリーズ』から発展してきた『スピードインジェクション』や『貫通型スピードポケット』の効果でしょう」（三須さん）

「SIM2」シリーズでは、フェース面ではなくヘッドのトウ側にスピードインジェクションが封入されている

「SIM2」シリーズでは、「ツイストフェース」も引き続き採用されており、それに加えて「ミルドバックカップフェース」というボディ一体型のフェースが、慣性モーメントの拡大と合わせてミスヒットへの寛容性をアップさせている。

「芯を外して打っても本当に曲がらない。とくに『SIM2 MAX』はそれが顕著ですので、コントロール性を取るなら『SIM2』、直進性を取るなら『SIM2 MAX』という感じですね」（伊藤プロ）

最後は「SIM2 MAX-D」。末尾の「D」は「ドロー」を意味し、「SIM2 MAX」よりもさらにつかまりがいいのが特徴だ。

「スムーズにフェースがターンして、たしかによくつかまります。ヒール側のウェイトが効いている感じですね。つかまるぶん球も強くて、スライサーでも飛ばせるモデルだと思います」（伊藤プロ）

「SIM2 MAX-D」（右）は、イナーシャジェネレーターの向きに大きな傾斜がついていてドローバイアスとなっている

この「SIM2 MAX-D」でいい球を打っていたのは三須さん。スライサーながら、時折ドロー系の球が出てほかの２モデル以上に初速が出ていた。

「球がつかまるので、すごくインパクトが厚いんです。イナーシャジェネレーターの向きのせいなのか、すごくいい軌道で、しかもスピーディに振り抜けます。顔も安心感がありますしこれは私以外のスライサーにもぜひ打ってみてもらいたいです」（三須さん）

スライサーの三須さんはつかまりのいい「SIM2 MAX-D」がハマってつかまったいい弾道を連発していた

ゴルフ５では、「SIM2」シリーズにはカスタムシャフトの試打シャフトも多数用意し、純正シャフトではしっくりこないという人にも最適な１本を提案することができる。そこで、伊藤プロには何種類かのカスタムシャフトを試打してもらった。

「『VENTUS』もいいけど『ツアーAD HD-6』もすごく振りやすいですね。先端がしっかりしているので大慣性モーメントのヘッドとの相性もいい。僕はこれに『SIM2 MAX』を組み合わせたコンビネーションがハマりました。純正シャフトよりも思い切って叩けるので、かなり飛ばせます」（伊藤プロ）

大慣性モーメントの「SIM2 MAX」と先端剛性の高い「ツアーAD HD」の組み合わせがよかったと伊藤プロ

「最新の『SIM2』シリーズを試打するなら、最新シャフトの揃った ゴルフ５ へぜひお越しください。ベストマッチの１本を誰よりも早く手に入れるためのお手伝いをさせていただきます！」（松村さん）