スペック以上のつかまり!その秘密は独特のラウンドバックが生む「座り」にあった【グッと深掘りゴルフギアVol.4・テーラーメイド SIMグローレ編】
ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。第4回はテーラーメイドの「SIMグローレ」ドライバーを取り上げる。
「SIMグローレ」は、2020年秋に発売したテーラーメイドのアベレージゴルファー向けドライバー。
アベレージ向けのモデルとして絶大な支持を得ていた「グローレ」シリーズの最新クラブで、前モデルは「M1」「M2」など「Mシリーズ」の「貫通型スピードポケット」や「ツイストフェース」を採用した「Mグローレ」だったが、その後継となる「SIMグローレ」は「SIM」シリーズの「イナーシャジェネレーター」というヘッド後方の出っ張りを取り入れた設計となった。
「SIMグローレ」は、この「イナーシャジェネレーター」をドローバイアスで設置しているほか、軽比重のチタンボディとカーボンクラウン&ソールから得た余剰重量を、ヒール側23.5g、後方23.5gに分散配置し、抜群の球の上がりやすさとつかまりのよさを誇る。ここにSRで275gという軽さも加わり、とにかく振りやすくやさしいクラブとなった。
ドローバイアスの「イナーシャジェネレーター」と、ヘッド後方やヒール側に大きなウェイトを配したことで、圧倒的なつかまりのよさを誇る
しかし「Mグローレ」のつかまりのよさは、これ以外にも隠された秘密があるという。
それはテーラーメイド独特の丸いシャローバック形状だ。
一般的なシャローバック形状は、ヘッド後方を長く伸ばすことによって低・深重心化することを目指すものだが、「SIMグローレ」はそれほどロングバックではなく、その代わりに丸みを帯びている。これが絶妙な「座りのよさ」を生み、球のつかまりにひと役買っているというのだ。
一般的な深重心シャローバック形状のモデルは、実はソールするとフェースが開いて座ってしまう。ヘッド形状と重心位置から、どうしてもそうなってしまう傾向が強い。しかし「SIMグローレ」はこの丸みを帯びた形状により球がつかまりそうな雰囲気で座ってくれ、これが思いのほかスライサーに有効だというわけだ。
独特の座りのよさが球のつかまりに大きな影響を及ぼしているという
こういった工夫は、かつて「R11」などで「座り」の研究をしてきたテーラーメイドならではの発想だろう。
ヘッドの基本性能と相まってとにかく抜群につかまる「SIMグローレ」。スライスに悩む人はぜひ試してみていただきたい。
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https://store.alpen-group.jp/f/dsd-011006001017-1-1
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