golf2022.08.20

EPONの最新作「AF-706s」アイアンをシャフトを換えながら試打できる！【フィッティング・ルポ】Vol.23

鍛造クラブメーカーの雄として、知る人ぞ知る遠藤製作所の「EPON」ブランド。美しく構えやすい顔と抜群の打感で上級者やトップアマから厚い支持を得ているパーツメーカーだ。

遠藤製作所は金属の鍛造技術に秀でた新潟県の金属加工メーカーで、同社の作る「EPON」ブランドのクラブは、一般的な量販店ではほとんど取り扱っておらず、一部の工房や「コンセプトショップ」に認定された店舗でのみ、ヘッド単体で販売されている。そのため、行きつけの工房を持つクラブ通など、こだわりの強いゴルファーの使用率が高いことで知られている。

実はゴルフ5プレステージ新宿店と日本橋店が、今年の8月から「EPONコンセプトショップ」に認定され、これまで以上に手厚いサポートが行えるようになったという。これでゴルフ5プレステージ全店が「コンセプトショップ」として認定されたことになる。

「コンセプトショップ」の最大のメリットは、組み上がった試打クラブがそろっており、実際のスペックを試打して買うことができる点だ。

「EPON」を取り扱っているショップは少なくないが、そもそもヘッドのみのパーツ販売で、お店が顧客に合わせてシャフトを用意し個別に組み上げて販売するため、基本的にはオフィシャルの試打クラブは置かれていない。お店が独自にヘッドを用意して試打クラブを準備することはあるが、特定のシャフトが装着されたサンプル程度の場合がほとんどだ。

その点「コンセプトショップ」には、シャフトを交換しながら試打できる専用のオフィシャル試打クラブがそろっており、スペックを換えて打ち比べることが可能なのだ。

いかに「EPON」が高品質とはいえ、きちんと試打せずに買わざるを得ないケースが多いことは購入の大きなハードルだったため、「EPON」に興味を持っていたゴルファーにとって、プレステージの「コンセプトショップ」認定は非常にうれしい。

「コンセプトショップ」なら、シャフトを交換して試打できる

また「コンセプトショップ」では、アイアンの一部のモデルに関して、従来プラスマイナス1度までだったライ角調整を、3度までの幅で行えるという。

身長が高い・低い人やスイングが個性的な人にとって、ライ角は非常に重要なポイント。とくに、軟鉄鍛造アイアンを買ううえでライ角調整は大きな意味を持つだけに、これも大きなメリットとなるだろう。

通常は1度のところ、「コンセプトショップ」では3度のライ角調整が可能なモデルがある

さらに「コンセプトショップ」では、一般の取り扱い店舗では手に入らない限定モデルなども入荷する。設立45周年の記念モデルで、世界350セット限定の「パーソナル」などのレアアイテムも、お目にかかれるかもしれない。

世界350セット限定のEPON「パーソナル」アイアン

プレステージが「コンセプトショップ」に認定されたことを受けて、ゴルフ5プレステージ新宿店の高瀬博章フィッターは「ぜひ最新の『AF-706s』アイアンを試打しに来てほしい」と話す。「AF-706s」は軟鉄鍛造ボディにバネ鋼フェースを組み合わせた中空アイアン。7番でロフト28度の飛び系だが、中空構造の効果とワイドソールの低重心設計で球が上がりやすいのが特徴だ。

最新の中空アイアン「AF-706s」。やさしい飛び系だが顔はシャープ

「『AF-706s』は飛び系の中空アイアンなんですが、顔がシャープで打感もソフト。飛びとやさしさを兼ね備えつつ、中空とは思えないフィーリングを備えた魔法のようなアイアンなんです。しかも当店なら、お好みのシャフトで実際に試打できますし、中空ヘッドの弱点とも言えるライ角調整をプラスマイナス3度までできるので、『EPON』に敷居の高さを感じていた方でもお気軽に試していただけます。打ってみれば性能とフィーリングに驚かれること請け合い。なぜ『EPON』の評価が高いのかを実感していただけるはずです」（高瀬さん）