素材から成型まで自社工場で一貫管理。圧倒的高品質「ECCO」の秘密に迫る
いまやゴルフシューズの一大勢力となりつつある「ECCO」。小祝さくら選手をはじめ女子プロの使用率が高いことでも知られているが、一般ゴルファーの間でも幅広く支持されるようになってきており、ゴルフ5でも高い売れ行きを誇っているという。高価格帯のシューズにもかかわらずこれほど人気がある背景には、やはりその品質の高さがある。
「ECCO」のゴルフシューズのクオリティとその背景について、改めて紹介したい。
小祝さくら選手と契約しているほか、多数の女子プロが使用している
「ECCO」は、1963年にデンマークで生まれたシューズブランド。小さな町工場からスタートしたシューズメーカーだが、最高の履き心地と足へのフィット感を求めた結果、皮革素材にこだわるようになり、レザーの生産から靴の製造までを一貫して自社工場で行う態勢を確立したことで評価を高めていった。
現在でも革のなめしから靴の完成まですべてを一貫して自社で管理するスタイルを継続しており、これが他のシューズメーカーにはできないスピーディな意思決定と高品質な製品を提供できる土台となっている。
「ECCO」のシューズを「値段が高い」と感じる人は多いかもしれないが、あれほどの高品質なレザーシューズをこの価格で提供できるのは驚異的なことであって、実はコストパフォーマンスが非常に高いといえる商品なのだ。
革のなめしから靴の製造まですべてを自社工場で行っている
「ECCO」は、1996年からゴルフシューズに参入。かつてマスターズでフレッド・カプルスが「スニーカータイプのスパイクレスシューズを履いている」と話題になったのが、ゴルフシーンで表舞台に登場したはじまりかもしれない。その後2011年発売の「バイオム」シリーズ発売以降、本格的に認知されるようになった。
以後じわじわと認知を高め、一度履いた人には離れられない快適性と機能性を提供してきた結果、現在の地位を得るに至ったというわけだ。
マスターズチャンピオン、フレッド・カプルスの使用で認知度が一気に高まった
改めてこだわりのアッパー素材を見てみると、現在はゴルフ用に開発した「ドリトンナッパレザー」という仔牛の革を使用している。これは以前使われていたヤクレザーと同等のやわらかさ、なめらかさを備えつつより耐久性が高い革で、きめ細かな質感が特徴。
この革に「ハイドロマックス加工」という撥水加工を施して使用することで、通気性を確保しつつ耐久性を高め、硬化を防いでゴルフシューズに適した状態を保てるようになっている。
さらに主要モデルのアッパー内部には防水・透湿・防風機能に優れた「ゴアテックス」を使用。靴内部の湿気を靴の外へ蒸散させ、様々な環境から靴内を快適に保つ。この点も、「ECCO」のシューズが他のレザーシューズとは一線を画するポイントと言えるだろう。
「ドリトンナッパレザー」というゴルフ用に開発された仔牛の革を使用
「ECCO」のシューズでもう1つ注目すべきなのが、一体成型のソール成型技術だ。
現在は多くのシューズがセメント(接着剤)でアッパーとアウトソールを接着する製法なのに対して、「ECCO」は「フルイドフォルムテクノロジー」という独特の一体成型製法を採用している。
これはラスト(足型)に装着したアッパーを金型にセットし、その間に発砲ポリウレタンを流し込むことでアッパーとアウトソールを一体で成型するという手法。接着剤を使用しないため非常に強度が高いうえ、足裏の形状(カーブ)に沿ったソールを成型できるため、ソール全体がオーダーメイドのようなフィット感、中敷きのようなクッション性と柔軟性を高い水準で実現できるのだ。
ラストは解剖学的技術を使った「バイオムナチュラルモーション」によって設計される
金型を使った「フルイドフォルムテクノロジー」でアッパーとアウトソールが一体成型される
アウトソールを見ると、「ECCO」ではソフトスパイクの「G5」シリーズを除きほとんどがスパイクレスを採用しているが、その代表的なアウトソールが「モーショングリップアウトソール」だ。前足部、中央部、ヒール部の3つのゾーンを異なるパターンで設計することで方向性、安定性、グリップ力を高い次元で共存させることに成功している。
アウトソールは熱可塑性ポリウレタン(TPU)素材を使用することで高い耐摩耗性を備えており、アーチ形状やグリップ力を長期間にわたって維持できる。
前、中、後部と硬度を3ゾーンに分けて設計された「モーショングリップアウトソール」
「ECCO」のシューズを履いてみるとわかるが、他のレザーシューズとは比較にならないやわらかさとフィット感を備えており、その履き心地、歩きやすさは圧倒的だ。
しかもそれを高品質な本革で実現しているため、質感はもちろん耐久性も高く、さらに「ゴアテックス」によって高い防水・透湿性能を兼ね、常に快適な履き心地を提供している。
履きやすく、歩いて疲れず、スイングしやすく、屈んだりねじってもストレスがない。雨でもぬれず、蒸れず、滑らない。しかも丈夫。これらのうち一部の能力に優れたシューズはあっても、すべてを兼ね備えたシューズは「ECCO」を置いて他にないだろう。
その価格ゆえ敬遠されがちなところはあるが、短期間での履きつぶしが標準化しているゴルフシューズにあって、よいものを長く履けるコストパフォーマンスはむしろ高いと言って間違いない。
ゴルフ5では、スパイクレスの『バイオムC4』、『バイオムH4』、『Sスリー』、ソフトスパイクの『バイオムG5』など幅広く取り揃えているので、ぜひご来店いただき、試着してそのオーダーメイドのようなフィット感と履き心地を体感していただきたい。
<エコーゴルフシューズ一覧>