弱々しいスライスが力強いフェードに!【グッと深掘りゴルフギアVol.45】フジクラ「スピーダーNXグリーン」編Part1
ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。
第45回目は、フジクラ「スピーダーNXグリーン」を取り上げる。
今年もニュードライバー、ニューシャフトが続々と登場し、それらの組み合わせについてゴルフ5のフィッターたちは日々研究を進めているが、発売から半年を経過してもつねにフィッティングの最前線で活躍しているシャフトがあるという。それはフジクラ「スピーダーNXグリーン」だ。
「スピーダーNXグリーン」は、フジクラのフラッグシップモデルと言える「スピーダー」系列の最新作。2014年に初代モデルが発売された「スピーダーエボリューション」シリーズから大きく刷新された前モデル「スピーダーNX」が昨年に大ヒットした。「スピーダーNX グリーン」はそれをさらに扱いやすく進化させたモデルだ。
「スピーダーNX」シリーズの2代目となる「スピーダーNXグリーン」。発売から半年を経ても人気が衰えない
他メーカーの最新モデルはもとより、フジクラからも「ベンタスTR」シリーズなどさらに新しいシャフトが続々と登場するなかで「スピーダーNXグリーン」はいまだに人気が衰えず、ゴルフ5プレステージ神戸店でも人気上位をキープし続けているという。その理由は、使い手を選ばないバランスのよさと、最新ヘッドとの相性の良さにあるとゴルフ5のフィッターたちは考えているようだ。
ゴルフ5プレステージ神戸店のフィッター豊田世菜さんは、プレーヤーの球筋や腕前を問わず多くのゴルファーが扱いやすい、振りやすいと感じるバランスのよさに人気の理由があると話すが、なかでも「スピーダーNXグリーン」を提案したことで、コスり気味のスライスが強いフェードに変わったケースが印象的だという。
ゴルフ5プレステージ神戸店の豊田世菜さん。お客さまのニーズをしっかりとくみ取るコミュニケーション力の高い接客が人気
「すごく素直なシャフトですが適度な走り感やつかまりがあって、分厚いインパクトが得られるんです。テーラーメイドの『ステルス2プラス』やキャロウェイの『パラダイム◆◆◆』といったスピン量が少ない最新ドライバーを、ロフト多めで選んで『スピーダーNXグリーン』と組み合わせるとすごくいいフェードボールが出るようになって、ご満足いただいたケースが何例もありました」(豊田さん)
最新ヘッドとの相性がいいのも「スピーダーNXグリーン」の強み
ロフトが多めなら入射角が鋭角になりがちなスライサーでも球が上がりやすく、ハードに感じがちな「パラダイム◆◆◆」や「ステルス2プラス」の低スピン性能とマッチして高弾道・低スピンになりやすい。
また、この2モデルはいずれもウェイトの位置を調節できるが、それも最適な弾道を得やすい要因になっているという。
フェードヒッターにはロフトが多めのヘッドにしっかりめのフレックスを組み合わせるのがおすすめ
「『パラダイム◆◆◆』はヘッド前後の2個のウェイトの重さを変えられるので重心深度を調節でき、『ステルス2プラス』は左右にスライドするウェイトを備えており重心距離が調節できるんです。これにネックの調節機能を加えれば、かなり細かな微調整ができます。『スピーダーNXグリーン』の振りやすさや分厚い当たりが、これらのヘッドの性能を最大限に引き出してくれるので、弱々しいスライスに悩んでいた方も、強いフェードを手に入れられると思います」(豊田さん)
「パラダイム◆◆◆」や「ステルス2プラス」はウェイト調節で細かな弾道調節ができる
一方で「スピーダーNXグリーン」の素直さは、フェードヒッターだけでなくドローヒッターにも合うという。次回の【グッと深堀りゴルフギア】ではその事例を、ゴルフ5プレステージ神戸店のフィッター濱西剛史さんから伺った模様をお届けする。
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