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golf2023.05.23

ヒールに当たる人にとってはこの上なく「やさしい」アイアン【グッと深掘りゴルフギアVol.52】タイトリスト「620 CBアイアン」編

※調整機能は試打クラブのみになります

ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。

第52回目は、タイトリスト「620 CBアイアン」を取り上げる。

アイアンを選ぶ際に重要なポイントは何だろうか。飛び、やさしさ、打感……いろいろな要因があるが、ゴルフ5プレステージでは、実は「打点」を非常に重視しているという。

というのも、アイアンはモデルによって重心位置がさまざまで、いつもフェースの真ん中に重心があるわけではない。これは必ずしもデメリットではなく、上手くフィッティングのなかで生かせれば大きなメリットにもなり得る。

たとえばいつもトウ寄りで打つ人にとっては重心距離が長めのアイアンのほうが芯に当たりやすく、反対にヒールヒットが多い人にとっては重心距離が短いモデルのほうが芯に当たりやすい。

ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちは、取り扱うアイアンの重心位置をしっかりと把握しているため、試打した際に表れる打点の傾向を考慮してフィッティングできる。

プレステージ広尾店の羽鳥浩嗣店長も、「アイアンは打点で選ぶ」ことが多いという。


プレステージ広尾店の羽鳥店長。各モデルの重心位置をしっかり把握している


「スライスの多いアマチュアゴルファーは、打点がヒール側に偏っているケースが多いんです。そういう方が、寛容性が高いからといって重心距離の長い“やさしいアイアン”を使うと、芯に当たる確率が減って結果が悪くなることがあります。そういうとき私は、あえてマッスルバックやセミキャビティなどのいわゆる“アスリート系”をおすすめするんです。ヘッド自体の寛容性は低くても、ヒール寄りにある重心=芯で打てることが増えて、結果的にやさしく感じられる。とくにタイトリストの『620 CB』などは、ヒールヒッターの方によくおすすめします」(羽鳥店長)


試打結果を見れば、打点の傾向はすぐにわかる


一般的に「難しい」と言われるモデルでも、このマッチングが自分に合っていれば「芯で打ちやすい」ということになり、イメージに反してやさしく扱えるケースも多々あるというわけだ。

タイトリストのアスリート向けアイアン「CB」や「MB」などは、非常に重心距離が短いモデルだ。試打をすすめられると「そんなの打てない」と敬遠したお客さまが、実際に打つとナイスショット連発でビックリするケースも多いという。

さすがにマッスルバックの「MB」は寛容性が低すぎるし顔も小さく抵抗が大きいが、「CB」は「これならいける」と受け入れられることも多いそうだ。


マッスルバックやセミキャビティなど、「難しい」と思われているクラブが自分にとってはやさしいということは十分にあり得る


「実際に打っていただくと、芯に当たって初速が高く出るので、マッチしていることは一目瞭然。結果的に同じロフトの飛び系アイアンよりもちゃんと距離が出るようなこともあります。“やさしい”の概念が覆されておどろかれるお客さまも多いですね」(羽鳥店長)


芯に当たれば初速が出る。そこをチェックすれば合っているかどうかがよくわかる


アイアンのやさしさは、ヘッドの大きさや慣性モーメントだけではない。打点が自分にマッチしていることがとても重要なのだ。

ゴルフ5プレステージの試打では、打点のチェックも可能。その結果を踏まえて最適なフィッティングを経験豊富なフィッターが提案してくれる。もしヒールに当たる傾向が強いなら「難しそう」と敬遠せずに、タイトリスト「620 CB」なども試してみると、想像もしなかった結果が出るかもしれない。


難しそうに見えるアイアンでも、打ってみるとやさしいかもしれない
 


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