golf2023.07.05

キャロウェイの新しい「ビッグバーサ」は“鬼つかまる”前作以上のスライサーの味方

キャロウェイ「ビッグバーサ」シリーズが2年ぶりにリニューアルした。

「ビッグバーサ」はアベレージゴルファーを対象としたブランドで、1991年に初代モデルが発売されて以来、「やさしいクラブ」の代名詞的存在としてアマチュアゴルファーを支えてきた。

前モデルも圧倒的なつかまりのよさで人気を誇り、「スライサーの救世主」と言われるほど高く評価されたが、ニューモデルもその特徴をしっかりと受け継ぎ、「つかまりビッグでスライスゼロへ」をコンセプトに、さらに性能面での進化が図られている。

ドライバーはカット軌道のスライサーがスピンを抑えて曲げずに飛ばせることを目指した浅重心・ドローバイアス設計。バックスピン量を減らして吹き上がりを抑えるとともに、サイドスピンも抑えて曲がりの軽減にも貢献する。

“スライスを減らしながら楽に飛ばせる”がコンセプトの「ビッグバーサ」ドライバー

高初速を生むおなじみ「ジェイルブレイクテクノロジー」の“柱”をＸ字型に設置する新設計としたほか、AI設計のフェースやカーボンクラウンなど、従来のテクノロジーもブラッシュアップして搭載されている。

高いボール初速に貢献する「ジェイルブレイクテクノロジー」は今作にも搭載

ヘッドの投影面積を前モデルよりも拡大しつつ、慣性モーメントもアップして「やさしさ」も向上するなど、あらゆる意味でスライサーにやさしいクラブとして進化を遂げた。

投影面積が拡大されたことでより安心感をもたらす

フェアウェイウッドも同様に「やさしくつかまる」ことを意図した設計が徹底され、クラブの長さを短めに（3Wで42.75インチ）した点が特徴的。これによって振り遅れを防ぎ、一般的なフェアウェイウッドよりもつかまりがアップしている。

こちらもやさしさに特化した「ビッグバーサ」のフェアウェイウッド

3Wはロフト16度、5Wはロフト19度とロフト設定が大きめで、ヘッドサイズが大きくシャローフェースなうえ、ロフトが見えやすいデザインとしたことで、球の上がりやすさも向上。入射角が鋭角で球が上がりにくいことがフェアウェイウッドが苦手の要因となっているスライサーにとっては、非常に扱いやすい設計となっている。

3Wが16度、5Wが19度とロフト設定。「アジャスタブルホーゼル」による調整も可能

ユーティリティは前モデルよりもフェースのオフセットを抑えて構えやすさをアップ。カーボンクラウンで低重心化し、やさしく球が上がる設計となっていることで、ロングアイアンの代わりとして長い距離をやさしくストレスなく打てるクラブとなっている。

番手構成はロフト21度の4Hと、24度の5H。

前作よりオフセットが抑えられ、構えやすい形状になった「ビッグバーサ」ユーティリティ

4Hは21度、5Hは24度のロフト設定でこちらも「アジャスタブルホーゼル」による調整機能付き

アイアンは6番からPWまでの5本構成で、ロフトは7番アイアンで27度と飛距離を出しやすい設定。

ヘッドサイズは大きめで、オフセットも強めのグースネック。ミスヒットに強く、つかまりのいい設計で、スライサーにとっての使いやすさが追求されている。

ステンレスのカップフェースで高い初速性能を誇る一方で、ヘッド内部のウレタンマイクロスフィアの量を増やし、インパクト時の余分な振動を抑制。気持ちいい弾きとマイルドな打感を両立させている。

大きなオフセットで捕まりやすそうな「ビッグバーサ」アイアン

アイアンセットはPWまでだが、共通のコンセプトで設計された「CBウェッジ」も同時に発売予定。大きめヘッドのキャビティウェッジで、「ビッグバーサ」アイアンと組み合わせることで同じフィーリングで統一でき、グリーン周りをストレスなく攻略できるようになっている。ロフト設定は48度～60度までラインアップされており、54度～60度はフルフェーススコアラインとなっている。