golf2023.08.21

ニューMizuno Proアイアンの上と下を補う、ミズノから「T24」ウェッジと「Mizuno Pro FLI-HI」が同時発売

ミズノが9月15日に新しい「ミズノプロ」シリーズのアイアンを発売するが、これに合わせて「T24」ウェッジと、アイアン型UT「Mizuno Pro FLI-HI」を同時発売する。

「T24」ウェッジは、2024年モデルの最新Mizuno Proシリーズアイアンに合わせて設計されたモデルで、「T22」の後継機種となる。

新しいスコアラインと新しいソールグラインドを採用し、高いスピン性能を備えたツアーモデルのウェッジだ。

前作の「T22」ウェッジからスピン性能がさらに進化した「T24」ウェッジ

スコアラインを見ると、ルール内で最大限の効果を発揮できるよう、ロフト別にスコアライン設計を大きく見直した「ワッドカットプラスグルーブ」設計が特徴。

ショットで多用される48～52度に関しては、溝の幅を狭く、深さを深くして、溝の本数も15本から17本に増加。フルショットでのスピン性能を高めた。

一方アプローチで多用される54～60度に関しては、溝の幅を広く、深さを浅くして、溝の本数は14本から15本へ設計。30ヤード以下のアプローチでのヘッドスピードの遅い打ち方でも強いスピンをかけやすくなっている。

また「ハイドロフローマイクログルーブ」と呼ばれるフェース面に付着する雨や朝露を排水するフェースミーリング加工も、52度以下と54度上でミーリングラインの角度を変える工夫がなされている。これはフェースを開いて使うことの多い54度以上を、スクエアに使うことの多い52度以下よりもミーリングを10度傾けることで、フェースの使い方に応じて最適な排水効果を得られることを意図した設計だ。

フルショットとアプローチショットそれぞれでスピン性能を高めるスコアライン設定（写真は56度で15本のスコアライン）

ウェット時でも高いスピン性能を発揮する「ハイドロフローマイクログルーブ」

ロフトは48度から60度まで、2度刻みの7種類。

ソールグラインドは、従来の「X」「C」「D」「S」に加え、58度に新たに「V」タイプが追加された。

新しい「V」タイプは、トウ・ヒールとトレーリングエッジのソールを削り込み、バウンス角10度ながら、ソールがジャマにならずにさまざまな使い方ができる万能グラインドとなっている。

48～54度は「S」タイプのみ、56度は「S」と「D」のグラインドがあり、58度は「S」「D」「C」グラインドと新開発「V」タイプの4種類。60度が「Ｘ」タイプというラインアップだ。

新開発の「V」タイプは幅広いショットを可能とする使い勝手の良いグラインド設計

ヘッドの仕上げは「デニムカッパー」と、新仕上げ「ソフトホワイトサテン」の2色。「ソフトホワイトサテン」は高級感のある明るいサテン仕上げだが、光の反射を抑える加工により、炎天下のコースでもギラつかずに構えやすいのが特徴だ。

使えば使うほど味が出る「デニムカッパー」仕上げ

「ソフトホワイトサテン」は高級感が漂う新仕上げ

アイアン型ユーティリティの「Mizuno Pro FLI-HI」は、中空型のドライビングアイアン。

2001年の初代モデル「T-ZOID FLI-HI」以来、高弾道が打てるロングアイアン的な存在として、ツアープロやトップアマの要望に応え続けてきた「FLI-HI」シリーズの最新作となる。

ドライビングアイアン「Mizuno Pro FLI-HI」は新素材・新構造により飛びの性能がさらに向上

ボディ、フェースには「ニッケルクロムモリブデン鋼」を使用しており、中空ボディにL字型のフェースが取り付けられるとともに、23ｇものタングステンウェイトが内蔵される構造。

ニッケルクロムモリブデン鋼を使用することでボールの好初速に貢献する

周辺部を薄肉化したＬ字型のフェースが、フェース下部のたわみをしっかり確保し、高い反発性能を発揮。大質量のウェイトによる低重心効果と相まって、高弾道・高初速を実現している。

L字フェース構造によりたわみが増幅することで高反発を実現する

ヘッドは黒染めの「ブラックアウトコスメティック」加工で全体的に引き締まった印象に見える。さらにトップラインを黒く仕上げた加工によって、よりシャープな印象を創出。アイアン型ユーティリティ特有のボテッとした構えにくさを解消し、Mizuno Proシリーズアイアイアンから違和感のない流れを作ることができる。

番手構成はロフト19度の3番と、21.5度の4番。Mizuno Proアイアンの3、4番代わりとして最適だが、同程度のロフトのウッド型ユーティリティよりも強い球が打てるクラブと考えるのも有効だろう。