【ゴルフ5レディス2023レポート】注目ホールレポートVol.1。バック9の攻めどころ。バーディを獲りたい2つのホール
明後日9月1日に開幕する「ゴルフ5レディス」。今年は北海道美唄市の「ゴルフ5カントリー美唄コース」で開催されます。
コースはトータル6472ヤード、パー72。全体的にフラットでアップダウンはほとんどありませんが多くの池が絡む戦略的な18ホール。「ゴルフ5レディス」は毎年開催コースを変えていて、ここで開催されるのは2016年以来7年ぶりです。女子ツアーは若手の躍進著しいこともあり、初めてプレーする選手が大半でしょうし、ベテランにとっても久しぶり。もちろんファンにとっても、例年の同じコースで行われる試合とは異なり、新鮮です。
そこで今大会の注目ホールについて、トーナメントディレクターでコースセッティングを担当する中野晶プロに解説してもらい、見どころを教えてもらいました。
ゴルフ5レディスのトーナメントディレクター中野晶プロに話を伺った
「ゴルフ5カントリー美唄コース」は、全体的な難易度としてはとくに「難コース」というわけではありませんが、ホールによってメリハリが効いていて、攻めてバーディを獲りに行くべきホールと、しっかり守ってパーセーブを優先すべきホールとに分かれると言います。
そんななかバックナインの13、14番ホールは、前者の「攻めるべきホール」だと中野プロ。
「13番は330ヤードの短いパー4。ティーショット次第では2打目がショートアイアンやウェッジで打てるホールですので、しっかりピンを狙ってバーディを獲ってほしいホールです。しかし右のバンカーがティーイングエリアから246ヤード、左のバンカーが255ヤードの位置にあり、風向きによっては届く選手もいますので、注意は必要です」
距離の短い13番のパー4はバーディを狙いたいコース
傾斜の影響でティーイングエリアからティーショットのランディングエリアが見えないこともあり、ティーショットを無造作に打ってはいけません。
またティーショットが飛ぶと2打目地点が左足下がりの傾斜からのショットになります。観戦する際には、選手たちがここからどうやってピンを狙うかに注目してほしいと中野プロは言います。
「左足下がりからショートアイアンでピンを狙う技術が試されます。フルショットしていくのか、番手を上げてコントロールショットでラインを出していくのか、ピン位置に対しての『球の止め方』も含めて、選手たちの判断と技術に注目してください」
2打目地点が左足下がりの傾斜になる。選手の判断と技術が見ものだ
続く14番ホールも、540ヤードと長いパー5ですが、やはりバーディを狙うべき「攻め」のホールだと中野プロ。
「ここは基本的には3打目勝負のパー5。3打目をいかにいい条件から打つかが勝負の分かれ目になります。その意味では2打目のマネジメントに注目してください。3Wでグリーンに近づけていくのか、UTなどで得意距離を残すのか。2打目の狙いどころは広くありませんし少し左に行きやすいロケーションですので、ここを漠然と打たずに、攻めの姿勢でちゃんとフェアウェイに置くショットが求められます」
14番ホールのロングホールも攻めてほしいホール
一方でグリーンは奥行き41ヤードと縦長で大きく、アンジュレーションも強めで少し厄介。3打目の距離感も大事です。
ミスなく来ればウェッジで3打目を打つことになりますが、狙いをボヤかさずにしっかりピンまでの距離を打つ集中力が求められます。
「パー5ですが単純に飛ばし屋有利ではなく、3打目の技術がカギになるパー5。必ずしもグリーンに近いところから打つほうが有利なわけではなく、手前ピンなら球を止めるためにフルショットの距離を残したり、奥ピンならコントロールショットで止まりすぎないように狙うなどの工夫も必要です。そのうえで選手たちがどうやってバーディを獲るのかが見物です」
いかに2打目をマネジメントできるかがカギとなる
選手それぞれがどのようなマネジメントをするのか注目して観戦してみよう!