ヘッド形状を見直して生まれ変わった、ヤマハニュー「RMX VD」シリーズアイアン
ヤマハは2024年モデルのニュードライバー「RMX VD」シリーズの発売に合わせてアイアンも刷新し、新たにドライバー同様「VD/R」「VD/M」「VD/X」の3モデルラインアップで発売する。
「RMX VD/R」は「RMX116ツアーブレード」の後継に当たるプロモデルアイアン。
前モデルまで15年近く採用してきたフェースゲージ(フェース形状の原型)をついに変更。これまでは藤田寛之プロの好みをベースとした「藤田顔」と呼ばれるフェースゲージだったが、「VD/R」では今平修吾プロの好みを反映したものにした。これは今平プロのイメージにもっとも近い05年モデルの「インプレスV」を元に開発され、従来よりもトウが少し低くヒールが少し高いデザインとなっている。
ツアープロのニーズに応え、今作フルモデルチェンジした「RMX VD/R」アイアン
「RMX116ツアーブレード」と比較すると、重心距離が1.1mm長くなり、重心位置がフェースセンターに近づいた。これによって打点と重心が近づき、よりイメージと弾道が一致しやすくなった。
同時に重心深度も0.8mm深くなっており、打点ブレへの寛容性もアップ。
日本刀にも用いられる「焼きなまし」という製法で作られていることに加え、打点裏の肉厚を増したことで打感もさらにやわらかくなり、上級者やプロの求めるツアーモデルとしての機能をすべて備えたアイアンといえる。
「焼きなまし」製法によりさらにやわらかい打感に
「RMX VD/M」は、前モデルである22年モデル「RMX VD」の後継機種。
偏肉フェースを備えた高機能ポケットキャビティながら、「VD/R」と同等形状のシャープなアイアンとなっている。
「VD/R」と同等形状。バランスの取れた「RMX VD/M」アイアン
素材をクロムモリブデン鋳造から軟鉄鍛造に変更しつつ、バックフェースに大型の樹脂バッジを装着してソフトな打感を実現。一方で、フェース偏肉構造によってたわみエリアを拡大して高初速化も両立している。
またボディのヒール側を番手別で削り込むことで、見た目を変えずに最適な重心位置になるように設計。重心をフェースセンターに近づけて、球のよじれないイメージ通りのショットが打てるアイアンとなっている。
深重心化して寛容性もアップし、さらにハイバウンス設計にしてソールの抜けも向上するなど、やさしく飛ばせるツアー系ディスタンスアイアンとして生まれ変わった。
キャビティ部の樹脂バッジはフェースの振動をコントロールし手ごたえのある打感を実現させる
「RMX VD/X」は、「RMX VD40」の後継となる大慣性モーメントの飛び系アイアン。
「VD40」よりもとくに飛距離の面で大きく進化し、ロフトを2度立てた(7番アイアン28度)ことに加え、バックフェースのリブ構造を変更しフェース厚を0.5mm肉薄化して反発力も向上。COR値は0.802と、「VD40」よりも0.13向上し、テストではマシン・実打ともに4ヤード以上の飛距離アップを実現している。
「RMX VD/X」アイアンは圧倒的な飛距離と安定した弾道をもたらす
この新型リブは打球音の改善にもひと役買っており、ヒール側の剛性アップと相まって、「VD40」よりも弾き・響き感がよくなっている。
またソールトウ側に配された大質量ウェイトは46g(7番アイアン)にものぼり、ネックの短縮やブレード上部内側のくり抜きなどで、「VD40」よりもヘッドがコンパクトになったにもかかわらず、同等の慣性モーメントを獲得し、重心は1.4mm低くなるという進化を遂げた。
トゥ側に配置された高比重かつ大容量のタングステンウェイト。低重心化によりボール初速をアップさせ大慣性モーメントを実現した
新しい「RMX VD」シリーズアイアンも、すでに試打クラブは入荷済み。ぜひお近くのゴルフ5で実際に試打し、進化のほどを体感していただきたい。
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