カッコいいのにやさしくて飛ぶ。キャロウェイらしい高機能中空アイアン 【グッと深掘りゴルフギアVol.108】キャロウェイ「APEX」シリーズアイアン編
ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。
第108回目は、キャロウェイの「APEX」アイアンシリーズを取り上げる。
キャロウェイは「X-12」や「X-14」などの時代から「やさしいアイアン」に定評のあるメーカー。そのDNAは、プロや上級者向けのモデルであっても、フィーリングを損なうことなく最適な「やさしさ」を付与することで受け継がれている。
2014年に初代モデルが発売された「APEX」シリーズも、シャープな顔や打感に飛距離とやさしさも兼ね備えた「キャロウェイらしいアイアン」として、幅広いゴルファーに支持されてきた。
今年発売された最新の「APEX」シリーズもその歴史を受け継ぎつつ、さらに充実した進化を遂げていると、ゴルフ5プレステージ広尾店勤務のフィッター北沢浩一さんは話す。
プレステージ広尾店勤務フィッターの北沢浩一さん。社内のクラフトマン育成にも携わってきたベテラン
「どのモデルもやさしく飛ばせるのですが、顔がシャープで構えやすく、マッスルバックのような洗練されたデザインというところがポイントでしょう。中・上級者にも、やさしく飛ばしたいけれど大きくてボテッとした顔はイヤという層は多いし、とくにプレステージのお客さまからはそういう声が多いんです。キャロウェイが育んできたAi設計のフェースや、『ウレタンマイクロスフィア』という樹脂インサートを使った中空構造がこれを可能にしている。いい意味で見た目とやさしさがミスマッチしているアイアンだと思います」(北沢さん)
キャロウェイには、「Xフォージドスター」というアイアンもあるが、「APEX」シリーズは同じようにシャープな顔でありながら、最新の中空構造によって、軟鉄単一素材のアイアンには得られない飛距離や寛容性を付与している点が強みだ。
このニューモデルは、「Ai200」「Ai300」「Ti FUSION」という3機種がラインアップされ、それぞれが個性的で面白いと北沢さん。
「APEX Ai200」。シャープで構えやすく、それでいてやさしく飛距離も出る
「APEX Ai300」。「Ai200」よりも大きめでオフセットも強いさらにやさしいモデル
「APEX Ti FUSION」。黒いヘッドが特徴で、鍛造チタンフェースを搭載
「『Ai200』と『Ai300』は、S25Cという軟鉄ボディにカーペンター455スチールという高強度ステンレス系素材を使った構造。その名のとおりフェースはAi設計の『Aiスマートフェース』で、高初速かつ広反発です。『Ai200』よりも『Ai300』のほうがオフセットが強めでトップブレードも厚く、そのぶんやさしいという差別化が図られています。一方『Ti FUSION』はステンレス鍛造ボディに鍛造チタンフェースという画期的な構造。いままでにない高機能アイアンです」(北沢さん)
「Ai200」(上)と「Ai300」(下)はバックフェースの厚みやデザインも異なる
「Ti FUSION」は、鍛造チタンフェースが高い反発性能とフェース部の軽量化による重心設計の自由度アップに貢献
ボディがステンレス鍛造というのもめずらしいが、さらに鍛造6-4チタンという、ドライバーで使われるような素材のフェース。これらの効果に黒い仕上げも相まって「Ai200」よりも小ぶりでシャープなヘッドになっている。
しかもロフトが7番で30.5度と多め。これは同じく7番で30度の「Ai200」よりも0.5度、7番で29度の「Ai300」よりも1.5度多い設定。それにもかかわらず、飛距離性能は両モデルを上回るというから驚きだ。
「Ti FUSION」はバックフェースに「蓋」がないのも特徴
アイアンには顔も打感もやさしさも飛びも全部ほしいという欲張りな人は、新しい「APEX」シリーズは打つ価値アリ。発売は9月6日だが、すでに試打クラブは入荷済みとのことなので、気になった方はぜひゴルフ5プレステージに足を運んでいただき早めにチェックしておこう。
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