【ゴルフ5レディス2024開幕直前】出るか、「初優勝」?注目の未勝利選手紹介
今年のJLPGAツアーは、ベテランが大活躍した昨年とは打って変わって、実は30代の選手の優勝がありません。一方で、すでに4勝を挙げている竹田麗央選手、2勝を挙げている桑木志帆選手のほか、臼井麗香選手、阿部未悠選手、天本ハルカ選手といった選手が初優勝を遂げており、若手・中堅が躍進していると言えます。
今年の「ゴルフ5レディス」は、山下美夢有選手や岩井明愛・千怜選手らが海外メジャーに参戦しており欠場するなど、まだ未勝利の選手にとって初優勝のチャンスが大きいようにも見えます。そこで、初優勝の期待がかかる未勝利の選手に注目してみました。
いまもっとも初優勝が期待される選手は、佐久間朱莉選手ではないでしょうか。
佐久間選手は、2021年にプロテストに合格した21歳。レギュラーツアー本格参戦は3年目ですが、昨年から何度も優勝争いに絡む活躍を見せており、今年は3度の2位を含むトップ10フィニッシュ10回という安定した成績を残しています。とくに「ワールドレディスサロンパスカップ」では、アマチュアのリ・ヒョソン選手のイーグルフィニッシュで逆転されてしまったものの、記憶に残る奮闘を見せ、実力を証明しました。
スタッツを見ても、全方面にわたって安定した力があり、弱点はありません。あとは運やちょっとした勝負のアヤだけ。幸運の女神がほほ笑めば、十分初優勝が期待できる選手です。
『今年は安定感抜群の佐久間朱莉選手に注目したい』
「プラチナ世代」の安田祐香選手も未勝利の実力者。
日本女子アマを制するなどアマチュア時代から活躍し鳴り物入りでプロ入りしましたが、あと一歩のところで優勝に手が届かずに苦しんでいます。今年も「アース・モンダミンカップ」で最終日67の好スコアで猛追するも、小祝さくら選手に逃げ切られて無念の2位でした。
最終日に追い上げるスタイルで試合を盛り上げる存在でもありますが、大会の主役となれる実力は十分。早く念願の1勝を挙げ、同世代のライバルたちに追いつきたいところでしょう。
「NEC軽井沢」で10位タイ、「CATレディス」で6位タイと好調が続いているので、今大会も注目です。
『安田祐香選手は意外にも未勝利』
昨年のプロテストに合格したばかりのツアールーキー、政田夢乃選手も、勢いがあります。
2000年生まれの24歳。デビュー戦の「リゾートトラストレディス」でいきなり8位タイの成績を残し、ステップアップツアーでも上位に入ってリランキング30位となって中盤戦の出場権を得ると、「NEC軽井沢」では優勝争いを演じて2位タイ、先週の「ニトリレディス」でも4位タイに入るなど早くも上位争いの常連となりつつあります。
経験はありませんが、怖いもの知らずの勢いで一気に初優勝という可能性もありそうな、注目選手です。
昨年のステップアップツアーの賞金女王、ウー・チャイェン選手も初優勝が待たれる選手。
ウー選手は、台湾出身の20歳。昨年はステップアップ3勝に加え、新人戦「加賀電子カップ」を制して今年のシード権を獲得しました。
序盤戦は「Vポイント×エネオス」で7位タイに入るなどの成績も残しましたが、予選落ちも多く安定した成績を出せずに苦しみましたが、中盤戦以降は調子を上げ、6月の「アース・モンダミンカップ」以後は8戦連続予選突破と安定感を増してきています。「CATレディス」では6位タイと上位フィニッシュも果たし、初優勝に向けて着実に力を伸ばしており、目が離せません。
そしてゴルフ5所属の山本景子選手にも注目です。
今年はステップアップツアー「カストロールレディス」で2勝目を挙げ、「山陰ご縁むす美レディース」でも12位タイと好成績。レギュラーツアーでの実績はありませんが、ホステスプロということに加え、開催地の岐阜県瑞浪市は地元でもあり、気合いが入ります。
先輩の穴井詩選手にも迫る大きな飛距離を武器に、活躍が期待されます。
『ホステスプロの山本景子選手にも注目だ』
ゴルフ5レディスは8月30日(金)の3日間で開催。
ご紹介した選手にも注目して観戦してみましょう。