【ゴルフ5レディス2024レポート】注目ホールレポートVol.2 大詰めを前に15、16番でバーディを奪いたい!
8月30日から岐阜県瑞浪市の「ゴルフ5カントリーみずなみコース」(6559ヤード、パー72)で開催される「ゴルフ5レディス」。4年ぶりの開催となるコースの見どころを、今大会のコースセッティングを担当した中野晶プロにお聞きしました。
今回は15、16番ホールを取り上げます。
『コースセッティング担当の中野晶プロに注目ホールを伺った』
15番ホールは池越えとなるパー3。プレーイングディスタンス169ヤードの比較的長めのホールです。
グリーンは比較的広くて受けているシンプルな形状ですが、砲台形状で外すとアプローチは難しい。池はプレーラインには絡んできませんが、右手前には深いバンカーがあり、周辺はラフも深いので、ここは確実に避ける必要があります。
中野プロが「バーディ合戦になりそう」という今大会は、ここでもバーディを狙っていきたいところ。
『池越えとなる15番ホール』
「漠然とグリーンの真ん中を狙っていたのではバーディは獲れないセッティングにしたいと思っています。ピン位置は左サイドに切ってあればチャンスですが、右サイド、とくに右上の段の上に切ってある場合はシビアになります。それぞれの選手がピン位置と自分の球筋に応じてどこをどう狙って行くかを見てほしいですね」(中野プロ)
終盤戦でスコアを伸ばすためには、勇気をもってピンのある面にしっかりと打って行けるかが勝負になるでしょう。
『砲台形状のグリーンでアプローチは難しい』
『グリーン右に配されるバンカー。右サイドにピンが切られるとシビアになるだろうと中野プロ』
16番ホールは508ヤードのパー5。
ホール全体が左に傾斜している独特の形状で、打ち上げのティーショットから、グリーンまで残り220~230ヤード地点の尾根を挟んで打ち下ろしになっています。距離の出る選手であれば2オンも可能なホールです。
『ホール全体が左に傾斜している16番ホールのパー5』
「ティーショットは右のノリ面に打って行けば安全ですが、距離を出すにはそれではだめ。狭いフェアウェイを狙ってランを稼ぐ必要があります。そこから2オンを狙うのか、3打目勝負でレイアップするのか。レイアップする場合もグリーンに近づけるのか、フルショットの距離を残すのか。マネジメントの選択肢が多く、バーディを獲るためには、自分の飛距離はもちろん、ピン位置や風向きまで含めた総合的な判断が求められる戦略的なホールだと思います」(中野プロ)
『自分の距離を理解した上で2打目以降のマネジメントが大事となる』
グリーン手前にはドライクリークがあり、2オンを狙う場合はここにつかまるリスクがあります。水は流れていませんがラフが長く伸ばされているのでアプローチは難しくなるので注意が必要です。
『グリーン手前のドライクリークはラフも長くアプローチの難易度は高い』
またグリーン左は谷状に窪んでおり、落としたら大ピンチ。2オン狙いの場合はもちろんですが、3打目勝負でも、左にピンが切ってある場合はつま先上がりのライからウェッジやショートアイアンで狙うことになるので油断は禁物です。
『グリーン左の谷にも注意が必要となる』
長くないパー5だけにバーディを獲りたいホールですが、攻めるにはリスクも伴います。各選手の攻め方を観察しながら観戦すると面白いでしょう。