【ゴルフ5レディス2024レポート】試合の見どころPart2 下村樹美プロ編 「ゴルフ脳」のレベルが勝負を分ける!
ついに開幕する「ゴルフ5レディス」。台風10号の影響であいにくのお天気ですが、プレーヤーたちはこの雨をどう攻略するのでしょうか。「ゴルフ5チャンネル」の練習場ライブ配信でレポーターを務める下村樹美プロに聞いてみました。
「どんな雨でも、選手たちはイコールコンディションなので、基本的にはアマチュアの方のように『雨は濡れるからイヤ』というようなことは考えません。とはいえ雨の影響でライが悪くなる場所はありますし、ラフは重くなり、ランも出なくなります。上位に入るために重要なのは、そういったバッドコンディションを技術で克服することではなく、『難しいところから打たない』ことなんです」(下村プロ)
『悪天候の中での開催が予想される』
重いラフや水の浮きかけたライからは、どんなプロでも上手く打つのは難しいもの。そういう場所を避け、いかに「やさしいところから打つ」ことを徹底できるかが重要だというわけです。
そのためには、練習ラウンドでの情報収集に始まり、予測も含めた状況判断を的確に行い、それをベースとした徹底したマネジメントを組み立てることが求められます。ドライコンディションでのベストポジションが、雨でもベストとは限りません。どんなナイスショットでも、次のショットを難しい状況から打たなければならないのであればミスですし、難しい状況に「行ってみるまで気づかなかった」のは選手の失態なのです。
この考えは、アマチュアにこそもっとも欠けているものかもしれません。
この視点で観戦すれば、自分のスコアアップにも大いに参考になるはずです。
「天気が悪い日は、まさに『ゴルフ脳』が問われるコンディション。ショットメーカーよりも、冷静で賢いゴルファーが上位に来ます。これはもちろん経験が大事。しかし最近の若い選手は幼いころから競技で鍛えられているので、年齢が若くてもこういったクレバーな判断ができる選手がいるので、必ずしもベテランが有利というわけではないと思います」(下村プロ)
『練習ラウンドでの情報をもとに、難しいところから打たないゴルフをすることが重要だと話す下村プロ』
また下村プロは、プロが雨を嫌がらない理由の1つに、雨に対する準備もあると話します。多くのプロは10枚を超えるグローブを防水のビニールに入れて準備し、タオルやカッパ、傘などの準備も万端。さらにプレー中は、グローブとフェース面を濡らさないために細心の注意を払います。
『雨に対する「準備」がスコアに直結する』
雨のゴルフが苦手という人は、選手たちのこういった面にも目を向けて観戦すると、面白さが倍増するのではないでしょうか。