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golf2024.09.02

【ゴルフ5レディス2024レポート】優勝者竹田麗央選手の14本 飛ばし屋らしいハードなウッドと、実戦的な工夫が随所に見られるセッティング

今年の「ゴルフ5レディス」で優勝した竹田麗央選手。ドライビングディスタンス4位の飛ばし屋で、パーオン率1位のショットメーカーでもあります。そんな竹田選手の今週のクラブセッティングを見せてもらいました。

 

『4月の初優勝からすでに今大会で5勝目をあげた竹田麗央選手。ドライバーの飛距離と繊細なショットが持ち味』


クラブ契約はダンロップで、パター以外の全クラブがダンロップ製品です。

ドライバーは「スリクソンZX7 MkⅡ LSプロト」。ロフトは8.5度、シャフトはグラファイトデザインの「ツアーAD UB5」のXフレックスです。

「スリクソン」のシリーズは、直進安定性に優れた「ZX5 MkⅡ」とコントロール性に優れた「ZX7 MkⅡ」がありますが、竹田選手は男子プロなどに使用者の多い後者。しかも市販されていない低スピンのプロトタイプ「LS」ですので、かなりのハードモデルです。ロフトは8.5度を+1度にして使用しています。シャフトも中調子ですがつかまりすぎないタイプの「ツアーAD UB」。50g台のXと、重さは標準的ですが硬いシャフト。いかにもハードヒッターというドライバーです。

 

『ドライバーは「スリクソン ZX7 MkⅡ LS プロト」でロフトは8.5度に+1度』

 

『シャフトはグラファイトデザインの「ツアーAD UB5」のフレックスはXと飛ばし屋ならではのハードスペック』


フェアウェイウッド(以下FW)は3番のみ。「スリクソンZX MkⅡ」の15度で、シャフトはドライバーと同じ「ツアーAD UB」ですが、ドライバーよりも重めの60g台にすることで、重さの階段をしっかり作っています。

 

『3Wは「スリクソン ZX MkⅡ」にドライバー同様グラファイトデザインの「ツアーAD UB6」フレックスはS』


この下にユーティリティ(以下UT)が2本。いずれも「スリクソンZX MkⅡ」で、ロフトは19度と22度。シャフトは「ツアーAD DI75ハイブリッド」のS。

19度のUTの代わりに7Wを使うこともあるようで、コースセッティングなどに合わせて、打ちたい距離や高さに応じて使い分けているのでしょう。

 

『UTは「スリクソン ZX MkⅡ」の3UT(19度)と4UT(22度)の2本。シャフトはグラファイトデザインの「ツアーAD DI75 ハイブリッド」のフレックスS』


アイアンは5番に「スリクソンZX5 MkⅡ」を入れ、6番からPWは「スリクソンZX7 MkⅡ」というコンボセッティング。5番アイアンはやさしく高さを出しやすいモデル、6番以下はコントロール性のいいモデルにして組み合わせることで、イメージした弾道を打ちやすくしています。

シャフトはいずれも日本シャフトの「N.S.PRO MODUS3 TOUR120」のSです。

最近はこういったコンボセッティングが流行しており、プロモデルのアイアンではロフトやヘッド形状などがコンボにしやすいものも増えています。「5番アイアンはちょっとハードだけれどUTはイヤ」という人は、参考になるかもしれません。

 

『アイアンは5番が「スリクソンZX5 MkⅡ」、6番からPWまでは「スリクソンZX7 MkⅡ」のコンボセッティングとなっている』

 

『シャフトは日本シャフトの「N.S.PRO MODUS3 TOUR120」のフレックスS』


ウェッジは50、54、58度の3本で、いずれも「クリーブランドRTX6 ZIPCORE」。

竹田選手の使う「スリクソンZX7 MkⅡ」のアイアンはPWが46度。ウェッジはそこから4度ピッチできれいにそろっています。バウンスも中間的な「MID」でそろっており、距離の階段をシンプルに作りやすく、非常にオーソドックスな王道セッティングと言えるでしょう。

 

『ウェッジは「クリーブランドRTX6 ZIPCORE」の3本。バウンスはすべて「MID」となっている』


パターはオデッセイ「Ai-ONE #7S」。AIフェース搭載の「Ai-ONE」シリーズの中でも人気の“ツノ型”。ショートスラントネックで、重心角のついたモデルです。ヘッドの醸し出す「真っすぐ」と重心角のつくネックが組み合わさった、「いいとこどり」のパターと言えるでしょう。

 

『パターはオデッセイ「Ai-ONE #7S」』


竹田選手の14本は、とくに奇をてらった部分はありませんが、細部に扱いやすさを演出する工夫があって、非常に完成度が高いセッティングと言えます。

ウッド類は一般男性にとってはちょっとハードなセッティングではありますが、UTを多く入れる構成や、コンボアイアン、4度ロフトピッチのウェッジなど、アマチュアにもお手本になる点はたくさんあるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

【竹田麗央選手の14本】
■ドライバー
ダンロップ スリクソンZX7 MkⅡ LSプロト 8.5度 ロフト角+1度(グラファイトデザイン ツアーAD UB5X)

■FW
3W ダンロップ スリクソンZX MkⅡ 15度(グラファイトデザイン ツアーAD UB6S)

『飛ばし屋ならではのハードスペックなセッティング。アイアンのコンボセッティングなどアマチュアの方でも参考になる部分があるだろう』

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