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other2019.08.06

依吹怜│厳しかった練習、キャプテンとしての悩み。今の自信につながっているバレーボール部だった頃の日々【前編】

モデルや女優として、雑誌、TV、舞台など幅広く活躍する依吹怜さん。小学生でバレーボールを始め、中学高校と部活動に打ち込み、その後は体育教員を目指した経験を持つ。今でもさまざまなスポーツに挑戦する、根っからのスポーツウーマンだ。

そんな彼女の現在を形作っているのは、間違いなく「バレーボール部だったころの日々」だという。ヘルシーで、はつらつとした魅力を武器に現在ぐんぐんと活躍の場を広げる彼女に、そのバレーボールへと打ち込んだ日々について聞いた。


■“遊びの延長線”で楽しんだ小学生時代


──バレーボールを始めたきっかけを教えてください。

母親がもともとバレーボールをやっていて、幼いころから何となく身近な存在だったんです。それで、小学校4年生のときに赴任してきた先生がジュニアバレーのチームを立ち上げたのをきっかけに始めました。

──子どものころはどんなふうにバレーボールを楽しんでいましたか?

ジュニアバレー時代は、小学校の帰りに大好きな友達と一緒に遊んでそのまま練習に行く、みたいな流れが好きで。遊びの延長線上にバレーがあったので、学年を越えてみんなで一緒に遊んでいるような感覚に近かったです。もちろんチームとして「都大会を目指そう」みたいな目標は持って頑張っていたんですけど、順位だけがすべてじゃないというか。「みんなで楽しもう」という雰囲気だったので、とにかく純粋に楽しかったです。


■厳しさに打ちのめされた中学時代と、楽しさを再確認した高校時代


──中学生になって「部活動」に所属するようになってから、バレーの楽しみ方で変化したことはありましたか?

中学時代はとにかく練習が厳しくて、正直いうと「楽しむ」なんて余裕がなくなってしまって……。とにかく厳しいとは聞いていたんですけど、私たちの学校はジュニアバレーチームのメンバーがそのまま中学校のバレー部に入る流れができていたんですよね。初めのころは朝練に遅刻しないか心配でおびえまくってて。初日は朝4時くらいに学校に行ってしまい、学校が開いていなくて、「どこから入ればいいの!?」と子どもながらにパニックになったのを今でも覚えています。

──中学の部活動はどんな厳しさだったのですか?

普段の練習が軍隊みたいに厳しいのは当たり前でした。ランニングをするとき、全員の足のリズムが少しでもズレるとやり直しになって、それで1日の練習が終わることもあったり……。あとは、絶対に届かないようなところに投げられたボールを拾えないと「帰れ」って怒られたり。体育館の端から端に投げられるような感じで、本当にどうやったって取れないんですよ。試合に負けたときのペナルティ練習もきつかった……。それこそ、今ならちょっと問題になるんじゃないかっていうくらいの厳しさでした。あまりに厳しいから、私たちが入部した時点で一つ上の先輩は一人しか残ってませんでした……。

──それほどまでに厳しかった中学時代を経て、高校でもバレーを続けようと思えたのはどうしてだったのでしょうか?

なんだかんだ中学のチームは強かったので、いくつかの高校からオファーをもらってはいたんですけが……当時はもう嫌になってしまっていて。「やりたくない」と思って、全部断っていたんです。そんなとき、「憧れの先輩が進学した学校だから」という理由でなんとなく見学へ行った高校がありました。そこで、何だか楽しそうな笑い声が聞こえるなと思って見てみたらバレー部が練習していたんです。中学時代の私にとってはすごく衝撃的な光景でした。「え、待って。笑顔でバレーしてるんだけど」みたいな。ジュニアバレーのころを思い出したというか、私もまたこんなふうにバレーをやってみたいと思って、その高校でバレー部に入ることにしたんです。本当に偶然が重なった結果「またやってみよう」と思えたので、何かに導かれたんじゃないかと思っています(笑)。

──高校のバレー部は入ってみていかがでしたか?

チーム決めをするときに「最初はシーサー! じゃんけんぽん!」って独特のじゃんけんをしていたり、ウォーミングアップも鬼ごっこみたいな感じだったり……練習のいろいろなところにちょっとした遊び心があって。それでいてきちんと効率的だったり、練習にメンタルトレーニングを取り入れたりもしていて、すごく“新しさ”を感じました。当時は根性論みたいなことが今よりもだいぶ残っていたので、かなり進んだ学校だったと思います。監督も含め、チームの雰囲気も「楽しくやろう」という感じ。だからといってふざけるわけではなく、「ちゃんとした中での楽しさ」っていう世界があるんだと、衝撃を受けました。

──改めて気づいたバレーボールの楽しさはありましたか?

みんなでバレーをすることがこんなに楽しいんだ、と思えました。私のポジションはセッターだったので、「この人にはこっちにトスを上げると効果的に切り込める」なんていうふうにいろいろと考えながらプレーをするようにもなったり。それでうまくいって、メンバーの力を引き出せるとすごくうれしいんです。バレーは、相手が上げやすいように、打ちやすいようにという思いやりひとつでプレーの質が変わります。私たちはそのあたりを自然と意識しながらプレーできるくらいチームワークがよかったと思います。中学時代は厳しさのあまり目の前のことで精一杯だったのが、高校に入ってからは周りを見ながら楽しんでプレーできるようになりました。都立高校で、練習時間も環境も私立に比べたら劣る中で、いかに濃い練習をするかっていうのを常に考えて取り組んでいましたね。それに、どんなに負けていても絶対にあきらめないメンタルの強さもみんな持っていました。本当に充実していて、幸せで。チームのみんなが大好きで……でも、そのあとケガをしてしまったんですよね。


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後編 では、ケガやキャプテンとしての重圧に悩まされた日々、現在の活動にバレーボール経験がもたらしてくれたこと、現在部活動に打ち込む学生たちへのメッセージをお届けします。



[プロフィール]


依吹怜
モデル/役者。特技はバレーボール。モデル活動だけでなく、「朝だ!生です旅サラダ」(テレビ朝日系)や「世界ふしぎ発見!」(TBS系)にも出演の場を広げている。「名古屋ウィメンズマラソン2019」では大会イメージモデルを務め、自身初となるフルマラソン完走を果たした。

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