卓球ラケットの種類と選び方を知ろう! シェークとペンの違いとは
卓球をプレーしようと思った場合に欠かせないのがラケットです。しかし、ラケットは商品ごとに適したプレースタイルや特徴が大きく異なるため、選ぶ際はそれぞれの違いを知っておく必要があります。
ここでは、卓球のラケットの種類やそれぞれの特徴、選び方のポイントをご紹介します。どのラケットを選べば良いのかわからないとお悩みの方は、ぜひご確認ください。
【目次】
■卓球ラケットの種類と特徴
卓球ラケットは、持ち方の違いから「シェークハンド」と「ペンホルダー」の2種類に大きく分けられます。最初に、卓球ラケットの種類とそれぞれの特徴をご紹介します。
・シェークハンド
シェークハンド(shake hands、握手する)という名前の通り、握手するような形でグリップを握るラケットです。両面にラバーが貼られているので、フォア・バックの両方でボールを打ち返すことができます。バックハンドのプレーを行いやすく、現在最も使用者が多いラケットです。
また、シェークハンドのラケットは、グリップの形状からフレア・ストレート・アナトミックなど、さらに細かく分けられます。
【フレア】
グリップの付け根から先端に向かって広がっていく形状をしています。持ち手が細めで、手が小さい方でも握りやすいのが特徴です。
【ストレート】
持ち手が一直線になっているグリップ形状です。握り方の自由度が高く、手首も動かしやすいため、プレーに応じた使い分けが簡単に行えます。複数の打法を使い分けられる中級者以上の方におすすめです。
【アナトミック】
手のひらが当たるグリップの中央部分を膨らませた形状で、握った際のフィット感が高いグリップです。しかし、メーカーによってはそもそも取り扱いがなく、商品数はあまり多くありません。
・ペンホルダー
親指と人差し指でグリップを挟んで、ペンを持つように握るラケットがペンホルダーです。シェークハンドのラケットよりも威力のあるフォアハンドを打ちやすい、手首の可動域が広く小技を行いやすいといったメリットがあります。
前陣速攻型や中陣でドライブを多用するなど、卓球台に近い位置でプレーする攻撃型のスタイルの選手に向いていて、守備型で台から離れて戦うことが多いカットマンにはほとんど使われません。
また、裏面にラバーがないタイプが一般的で、バックハンドを打てない点はペンホルダーのデメリットといえるでしょう。握り慣れていないと、使いづらさを覚える場合もあります。
■ペンホルダーのグリップの種類
ペンホルダーのラケットは、グリップの形状に応じて日本式、中国式、反転式の3種類に細かく分けられます。それぞれ特徴が大きく異なるので、ペンホルダーのラケットを選ぶ際は違いを知っておくことが重要です。
・日本式
グリップ部分が大きく突き出した形状になっていて、そこに人差し指を引っかけて握ります。日本で広く使われている形状で、レジャー施設などに置かれているペンホルダーはほとんどが日本式です。
重量が軽めで素早くスイングでき、手首の可動域も広いことから、台上でのプレーが行いやすいとされています。一方で、ラバーを表面にしか貼れないので、バックハンドは行えません。
また、日本式のペンホルダーは角形や丸角形、丸型など、ラケットの面の形状による違いもあります。
・中国式
日本式のペンホルダーとは異なり、裏面にもラバーを貼れるのが特徴です。シェークハンドのラケットと同じように、両面を使ってプレーできます。
ただし、日本式のペンホルダーに比べると持ち手の部分が太く短いため、慣れていないと握りづらさを感じるかもしれません。使いこなすには技術が必要で、初心者には不向きなラケットです。
・反転式
反転式ペンホルダーは、裏面にラバーを貼れないという日本式ペンホルダーの欠点を解消したラケットです。
中国式とは異なり、グリップ形状がえぐれているのが特徴で、ラケット自体を反転させながら使用します。裏表に異なる種類のラバーを貼ったラケットを反転させて戦うことで、多彩なボールの回転を使い分けて相手を翻弄できます。
ただし、ラバーの特性を理解して使い分ける必要がある、独特なブレード形状で使いづらいなどのデメリットがあり、初心者にはおすすめできません。
■卓球ラケットを選ぶ際のコツ
卓球ラケットを選ぶ際は、シェークハンドやペンホルダーといった違い以外にも、確認しておきたいポイントがいくつかあります。卓球ラケットを選ぶ際は、次の点を確認しておきましょう。
・プレースタイルで選ぶ
卓球ラケットを選ぶ際は、自身のプレースタイルを踏まえて選ぶことが大切です。卓球ラケットは大きく、攻撃用とカット用(守備用)、オールラウンダーに分けられます。
攻撃用はブレードが小さい、カット用はスイートスポットが広めに取られているなど、それぞれ特徴が異なるので、どのような戦術を採用するかに合わせてラケットを選びましょう。
卓球を始めたてでプレースタイルが定まっていない場合は、バランスの良いオールラウンド用のラケットがおすすめです。
・板の素材を確認する
ラケットの面(ブレード)は主に木材で作られていますが、複数の板で構成された合板や、1枚の板からできた単板など、板の構成や素材は商品によって異なります。自身の目的やレベルに応じたものを選ぶようにしましょう。
板の構成や素材の違いによる違いは、以下の通りです。
【合板】
複数の板を貼り合わせて作ったラケットです。板の枚数は3枚・5枚・7枚の3種類が基本で、枚数が多いほど重量が増して反発力も高くなります。卓球初心者の方でも使いやすいため、初めてラケットを購入するなら合板のものがおすすめです。
【単板】
1枚の板からできているラケットです。板が厚くなるほど重量と反発力が増します。合板に比べると柔らかい打球感が特徴で、主に日本式ペンホルダーで使われることが多いです。
【特殊素材入り合板】
板の間にカーボンやファイバーなどの特殊素材でできたシートを編み込み、性能を高めているタイプです。反発力を高めたり球持ちを良くしたりなど、使われる素材によって性能は異なります。
トップ選手の多くが使用しているタイプで、卓球に慣れてきた中級者以上の方におすすめです。
・ラケットの重さ
卓球ラケットを選ぶ際は、ラケットそのものの重さも重要です。ラケットが軽いほどスイングスピードを速くでき、振っても疲れづらくなります。一方で重いものは飛距離が出しやすく、ラケット面を安定させられるのも魅力です。
初心者のうちは、軽く扱いやすいものを選ぶと良いでしょう。重さが欲しくなった場合は、パワーテープやサイドバランサーと呼ばれる重りを使って、ラケットの重さを調整することも可能です。
・競技シーンではラバー貼り替えできるものを選ぼう
部活などで本格的に卓球を始めたい場合は、ラケットとラバーが別々に販売されていて、貼り替えできるものを選びましょう。
初めからラバーが貼り付けられているものは安価に購入できる商品が多いですが、ラバーの貼り替えができません。レジャーや遊び目的なら問題ありませんが、競技シーンには不向きです。
初心者の方でも、長く卓球を続けたいと考えている場合は、ラバーが貼られておらず、ラケット単体で販売されているタイプを選ぶことをおすすめします。
■自分にピッタリのラケットを選ぼう
卓球のラケットは、大きくシェークハンドとペンホルダーに分けられます。それぞれの特徴を知ったうえで、自身のプレースタイルも踏まえてラケットを選ぶことが大切です。
形状や素材、重さなども確認したうえでラケットを選び、卓球の技術を高めていきましょう。
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