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other2022.05.11

「ずっと卓球を続けられる環境」を村田雄平氏が卓球の発信活動に込めた想い

「卓球をやる人が、卓球をやめないように」

30年間携わってきた卓球への思いを、動画で、卓球スタジオで、カフェバーで、と様々な形で体現している村田雄平さん。卓球の技術を伝えるYouTubeチャンネル『Lili TV』は登録者数4.17万人を誇る。卓球コーチのほか、大会を主催するなど精力的に活動中だ。

「卓球をやる人って、道具も大好きなんですよ」と言う村田さんとともに、4月1日にオープンしたばかりのAlpen TOKYO(新宿)へ向かう。豊富な品揃えの卓球コーナーで、道具についてのアドバイスを聞き、卓球と自身について語ってもらった。


◆卓球は、「これから始める方が、やめないような動き」が一番大事

――まず、村田さんの卓球歴について簡単に教えてください

小学4年生からなんで、30年くらいですね。野球もやっていましたが、中学校へ上がる時に卓球一本に変えてずっとです。


――その後、動画を作るきっかけになったのは?

29歳でNTT東日本の選手を辞めて独立したんですが、卓球レッスンスタジオを作って、社員のプロモーションと集客のためにYouTubeを使ったことです。


――現在動画の視聴者層は30代40代の方が多いとお聞きしました

うちのチャンネル自体が「面白おかしい」よりは、コーチがいなかったり、指導する先生が卓球を知らなかったり、そうした子供たちに役立ててもらえれば、という技術指導を入れています。そういう内容なので、意外と大人や学校の先生、子供の親世代の方々が見てくれていますね。


――撮影や編集もご自分でされるそうですね。動画を撮られるときに、ここが楽しいとか、やり甲斐になっているという点は

基本しんどいですね(笑) YouTubeに関しては、基本続けなきゃいけない。細かい作業は僕自身があまり得意じゃないので。最初続けるっていうのがすごく難しかったです。でもやっていく中でYouTubeの動画に出た人がすごく喜んでくれたりとか、店舗さんを紹介したりしてお客さんが見て来てくれたりとか。そういう結果を聞いて初めて「やって良かった」と思います。


――卓球の普及という面ではどのように考えておられますか?

「これから始める方が、やめないような動き」が卓球は一番大事だと思っています。最初はとっつきやすいんですよ。温泉卓球もあるし、ゲーセンにもあるし、卓球を教えてくれるスタジオや用品店もある。でも続けずにやめていく人が多い。やっぱり学年が上がっていくごとに卓球から離れていく状況が現実。大人になって戻って来る方、始める方もいますが、何とか「ずっと卓球を続けられる環境」を、卓球界全体を通して作ってあげないと、やっぱり増えてこないとずっと思ってます。


――動画チャンネルも卓球を続けられる環境作りなんですね

始めてくれた方たちに楽しんで続けてもらうために、大会を開くなど、成果を発揮する場所を作ることもしています。年齢問わず参加出来ますよ。


――卓球のここがいい!卓球をやってみよう!というメッセージを

そうですね。卓球は誰でも出来るので、一回やってしまえばほんとに90歳になっても出来る。生涯スポーツという意味では、気軽に始めて気軽に続けられる。ちょっとラリーが出来るくらいまでになると面白いと思います。


◆“ボールが勝手に飛んでいく感覚”を感じるラケット

Alpen TOKYOは4月1日にオープンしたばかり。新宿駅から徒歩1分の場所に立つタワーは圧巻だ。地下フロアにある卓球コーナーは卓球経験を持つスタッフがバイヤーとして注力したもの。ウエア、ラケットはもちろん、サイドテープなど小物の種類も多い。すぐそばに試打のための卓球台もあり、村田さんの目も輝く。


――このAlpen TOKYOの卓球コーナーはいかがですか

卓球好きな人って用具大好きなんですよ。普通の視聴者の方でも、僕よりも全然詳しい人がいっぱいいるんですよね。これだけの品揃えだと、来るだけでテンション上がっちゃう人が多いと思います。東京のど真ん中にこういうところがあるのはいいですね。営業時間が22:00までなのも便利です。


――ラケットにボールとケースがついた格安のセットとか、最初に始めるためのものもあれば、ずっとやっている人が選べるものもある

そうです、プロの選手が使っているものも置いてます。品ぞろえはすごいと思います。試打が出来るのもいいですね


――始めの1本としてお勧めのラケットは


 

これから始めるための1本は、動画でも紹介してるんですけど、ミズノの「 ALTIUS ST5 」に「Q1」というラバーを両面に貼るのがお勧めです。小学生の子が使ったら、中学に上がるまでは使えるので、長持ちします。そのセットは、色々見た中でも絶対いいですよ。


――部活を始めようとする子には違いが分からないかと思うんですが、どういうところがいいんでしょうか

安くてコスパも高く、木だけで構成されています。金属バットと木製バットでいえば、木製バット寄りなんですよ。なので扱いやすい。手に響きやすい。卓球って感覚のスポーツなんです。最初から金属バットで打っちゃうと、どう打っていいか分からなくなる。フォームを固める意味でも最初はこれを使って欲しいと思いますね。


――なるほど。ラバーは両面とも「Q1」を貼るんですね

このスポンジの硬さで難易度が上がってくるんですが、硬ければ硬いほどやっぱりちょっと難しくなるんですよ。トップ選手は硬いのを使うんですけど、柔らかい方が回転を掛けやすかったり打感が良かったりするので、最初は柔らかいラバーを使って欲しいと思います。


――卓球の楽しさをまず味わえる

そうですね。打ってて気持ちいい組み合わせなので。


――村田さんがお勧めする本格的なラケットは?

個人的なお勧め商品としては、さっき初心者用で「ALTIUS ST5」を紹介したんですけど、その上のお兄ちゃんとして、プロ選手や、高校生以上など、中・上級者用のシリーズ。去年「ALTIUS」シリーズの OUTERINNERCOMBO という3種類が出まして、この「COMBO」というのが、あまり類を見ない素材の貼り方をしている。とても打ちやすく新しいと思います。僕自身も打ってみたんですけど、ほかにはあまりない飛び方をします。特殊素材が入ってるにも関わらず、コストパフォーマンスもとてもいい。コンセプトも面白い商品なので、是非一度使って欲しいですね。


――打った感じはどんな風に違うんですか?

弾むんですけど、ちゃんと手に感覚も残る。弾むラケットってそれだけ特殊素材だとかカーボンだとか入れるので、ボールが勝手に飛んでっちゃう感覚があるんです。だけど、このラケットは、打っている感覚を残しながらも、弾みはちゃんと担保出来る、面白い商品になってます。


――3種類それぞれの違いは

この3種類は、アラミドカーボンという素材がこの木の間に入ってるんです。そのカーボンを入れる場所が、OUTERは一番外側に入ってる。なので一番弾むんです。一番内側に入っているINNERは、一番木材に近い。COMBOはその中間です。特殊素材は大体外側か内側に入ってるんですよ。間に入れるというのはあまりない。なので、COMBOが一番珍しくてお勧めです。


――部活生に向けてお勧めの練習方法、トレーニングを教えてください。

僕は大っ嫌いだったんですけど(笑)ランニングはした方がいいと思います。多分卓球ってそんなに筋量使わないと思われがちなんですけど、全身運動なので。特に下半身がほんとに大事になる。別にスクワットとかそういうことは言いませんが、走るとか縄跳びするとか、そういうことは日頃からやる癖をつけておくと、自然と素質が良くなるので。僕は出来なかったですけど。


――ラケットを持った練習ではどんなことを大事にして欲しいですか

とにかく基礎を大事にして欲しいです。派手なプレーとかオリンピック見てかっこいいプレーを見てそれを真似したくなると思うんですけど、ほんとに基本的な根っこの部分。足の動かし方だったりとか、フォームだったりとか、単調なつまらない練習ほど大切にして欲しいですね。


――最後に今現在卓球を頑張っている方、これから頑張ろうとしている方にエールを

ひと昔前に比べて、より卓球を始めやすい環境になってるし、始めて「ちょっと試合に出てみようかな」と思ったら、試合に出やすい環境にどんどんなっていくと思います。これから卓球で新しい仲間を作ったりとか、自分のライフスタイルに新しい豊かさが出来るようなスポーツだと思うので、是非一回手に取って、ゲームセンターでもどこでも良いのでお友達とラリーしてみてください!


◆記事関連動画:新宿のど真ん中に登場したスポーツデポに行ったら卓球愛が凄すぎた件【卓球動画 LiliTV Tabletennis】は こちら からチェック

https://youtu.be/7DXtTp0VnoM

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