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other2022.08.31

【バレーボール】トスの種類や特徴とは? 安定したトスの上げ方や練習方法を解説

バレーボールで安定した攻撃(スパイク)を繰り出すには、ボールを上げる「トス」の精度が重要です。しかし、バレーボールを始めたばかりの方などは、なかなかスパイカーが打ちやすいトスを上げられないと悩んでいるかもしれません。
上手に安定したトスを上げるためには、どのような点を意識すれば良いのでしょうか。
ここでは、バレーボールのトスの種類やそれぞれの特徴、打ち方の基本的なコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■バレーボールのトスの種類

・オープントス

・バックトス

・ジャンプトス

・クイックトス

■安定したトスを上げるコツ

・オーバーハンドのフォームを身につける

・ボールの落下地点を予測する

・全身を使う

■トスの練習方法

■トスを安定させてチームの勝利に貢献しよう

 

■バレーボールのトスの種類

バレーボールのトスの種類

 

バレーボールのトスとは、レシーブで上がったボールを味方のスパイカー(アタッカー)にパスするプレーです。トスを上げる役割を持つプレーヤーは「セッター」と呼ばれます。
一見するとどれも同じように見えるトスですが、打ち方によっていくつかの種類に分けることが可能です。代表的なトスの種類とそれぞれの特徴をご紹介します。

 

・オープントス

ネット両端に向かって上げるトスは「オープントス」と呼ばれます。ライトまたはレフトのスパイカーが打ちやすいようにボールを高く上げる、最も基本的なトスです。
トスの滞空時間が長いため、チームを落ち着かせることができます。反面、相手がボールを確認しやすいため、ブロックが集まりやすい点がデメリットです。

オープントスよりも低く直線的な軌道を描くトスは、平行トスと呼ばれます。

 

・バックトス

名前の通り、セッターが体の後ろ側にトスを上げるプレーです。スパイカーが見えない状態でトスを上げるため難易度は高くなります。
バックトスが扱えると、相手ブロッカーを翻弄することができます。トスのバリエーションを増やすために、欠かせない技術のひとつです。

 

・ジャンプトス

セッターがジャンプして、空中で上げるトスです。ボールに触れてからジャンプするのではなく、ジャンプしてからボールに触ってトスを上げます。
レシーブに関係なくボールを高く上げやすい点や、クイック攻撃につなげやすい点がメリットです。トスをせずにそのまま相手コートにボールを落とす「ツーアタック」を行えるなど、相手のブロッカーを惑わすこともできます。

ただし、空中でボールを捉えるタイミングが難しく、オープントスに比べると難易度は高めです。

 

・クイックトス

スパイカーの打点に合わせて、小さく速く上げるトスがクイックトスです。ブロックにマークされにくく、オープントスと組み合わせることで、速攻や時間差攻撃など攻撃の幅を広げられます。ジャンプトスで行うのが一般的です。
トスを上げる位置によって、A~Dの4種類に分けられます。

【Aクイック】
セッターの斜め前に短く速いトスを上げるクイックです。素早い攻撃で相手ブロックをかわすことができます。

【Bクイック】
Aクイックより長めに上げるトスです。ボールの軌道がネットと平行になるように上げます。
Aクイックが相手ブロックに読まれていると判断した際に有効です。

【Cクイック】
セッターの後方に短く速いトスを上げるのがCクイックです。Aクイックと組み合わせれば、ブロッカーがコースを読みにくくなります。

【Dクイック】
セッターの後方に上げるBクイックがDクイックです。

いずれも速攻なので、相手ブロックにマークされにくいというメリットがあります。しかし、アタッカーとセッターの息が合わないと狙った攻撃を行えない、レシーブによってはそもそも使えないなど、制限も多いトスです。

上記以外にも、片手でトスを上げる「ワンハンドトス」や、セッター以外の選手が上げる「二段トス」などの種類があります。

 

■安定したトスを上げるコツ

安定したトスを上げるコツ

 

スパイカーが打ちやすいトスを上げるためには、いくつかコツを覚えておく必要があります。安定したトスを上げるために意識したいコツは、以下の3つです。

 

・オーバーハンドのフォームを身につける

トスは基本的に顔の上側で両手を使ってボールを捉える「オーバーハンドパス」で行います。オーバーハンドパスで思い通りにボールをコントロールできなければ、正確なトスを上げることはできません。
最初に、オーバーハンドパスのフォームやコツを身につけましょう。基本的なオーバーハンドパスの姿勢は、以下の通りです。

1.両手の親指と人差し指で三角形を作り、肘を肩よりも高く上げる
2.膝を曲げて腰を落とし、片足を少し前に出す
3.つま先側に体重を乗せ、かかとは少し浮かせる

両手はおでこの前で構え、顎を引いてボールを見るようにするのがポイントです。また、ボールを手で弾くのではなく、ボールをキャッチする感覚で捉えることを意識しましょう。

 

・ボールの落下地点を予測する

ボールの落下地点に素早く移動してオーバーハンドパスの姿勢を取るためには、ボールの落下地点を予測しておくことも重要です。余裕を持って落下地点に入ることで、ボールの中心をしっかり捉えやすくなり、安定したトスを上げることにつながります。
日頃の練習からボールの軌道や落下地点を予測する癖をつけておき、落下地点に先回りできるようにしましょう。

また、ボールの落下地点を正確に予測できても、素早く移動できなければ意味がありません。フットワークや瞬発力を鍛えることも重要です。

 

・全身を使う

トスを遠くまで飛ばせない、コントロールが安定しないという方は、全身を使ってトスを上げることを意識しましょう。手の力だけでボールをトスしても、飛距離を出すことはできません。
手や指の力だけでなく、膝の屈伸運動を使って全身の力をボールに伝えると飛距離を出しやすくなります。膝を曲げた状態からジャンプするくらいの感覚で膝をしっかり伸ばし、ボールに力を伝えましょう。

また、トスを上げる方向に体をしっかり向けることも意識する必要があります。落下地点に素早く入ってボールの中心を捉えたら、体の向きをトスしたい方向に向けましょう。両手の力が均等にボールに伝わっていれば、体の向きを意識することでトスのコントロールが向上するはずです。

 

■トスの練習方法

安定したトスを上げられるようになるには、練習を繰り返して体にコツを覚えさせる必要があります。具体的な練習方法としては、対人パスや直上パスがおすすめです。

【対人パス】
2人以上で練習を行える場合は、対人パスを行うのがおすすめです。相手がボールを捕りやすい場所を狙うことを心がければ、ボールコントロールの練習になります。
バレーボールではなく、少し重たいバスケットボールなどを使用するのもおすすめです。重く飛距離を出しにくいため、トスの際にボールを引き寄せる感覚や、全身を使ってトスを出す方法を学べます。
怪我の恐れがあるので、近い距離から始めてみてください。

【直上パス】
自分の真上にトスを上げ続ける練習です。初心者の方は、トスを上げてキャッチするのも良いでしょう。おでこの上あたりでボールを捉え続けるのがポイントです。トスを上げる際の姿勢にも意識を向けておきましょう。
コントロール精度を高めるために、壁際などで練習するのもおすすめです。直上パスは1人で行うことができるため、個人練習としても適しています。

 

■トスを安定させてチームの勝利に貢献しよう

スパイカーが気持ちよく攻撃するためには、安定したトスが欠かせません。逆にいえば、安定したトスを上げられるようになれば、攻撃の幅や質は大きく改善します。
慣れないうちはコントロールが安定しなかったり、遠くに飛ばせなかったりするかもしれませんが、練習を繰り返せば少しずつ上手にできるようになるはずです。
ご紹介した内容を参考に、トスの練習を行ってみてはいかがでしょうか。

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