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other2022.09.14

部活生必見!TIBHARアジア地区ゼネラルマネージャー G.C.フォースター氏が語る、「卓球との向き合い方、用具の選び方」

国際大会などにおける選手の活躍や、トップ選手たちの番組出演などの影響もあり、ここ数年非常に人気が高まっている、卓球。プレーヤー人口も年々増加しており、特に若い世代からの支持を集めているのは皆さんもご存知のことでしょう。

さて今回は、世界選手権 元オランダ代表であり、元日本代表 水谷隼さんのプライベートコーチとしてナショナルチームでの帯同経験もある、「TIBHAR(ティバー)」アジア地区ゼネラルマネージャーのG.C.フォースターさんにインタビュー!

卓球と出会ったいきさつや、ヨーロッパと日本の卓球界の違いをはじめ、プレーに欠かせないラバーの選び方などについてもお伺いしてきました。これから部活などで卓球を始める人や、さらに深く卓球と向き合っていきたい人は必見です!


――まずは、卓球と出会ったきっかけをお聞かせください。

卓球は、1993年に始めました。12歳です。それまではサッカーをやっていました。そのチームでは2年ごとにAチームとBチームの入れ替えがあって、ある年にBに落とされてしまい、父親から「サッカーなんてすぐにやめちまえ!」と(笑)。それで代わりに始めたのが卓球です。


――年齢を見ると、日本では遅いスタートになると思いますが、ヨーロッパも同じですか?

ヨーロッパでも、5〜6歳、遅くても7歳くらいから始めるのが普通で、12歳は遅いです。

サッカーについてはお国柄もあって、男の子は誰もが将来サッカー選手に憧れていたので、何の疑いもなくサッカー選手を目指していたわけです。それを辞めてしまったものですから、することがなくて。そんなある日、友達に卓球を誘われて「試してみろよ」と言われ、やってみたらこれが非常に面白く、自分にフィットしてしまいました。世の中的には遅いスタートではありましたが、そこからが私の卓球人生の始まりですね。


――12歳からのスタートということで、どう成長されたのでしょうか?

実は父親もサッカー経験があり、クラブの持つ重要性というのを非常に理解していました。それは何かというと、「教える指導者や環境がよくないと、可能性を伸ばしてもらえない」ということです。

実際、卓球のクラブに入ってから3回変わったことで、とても素晴らしいコーチと出会うことができました。そのクラブには他にも優秀な選手がいましたが、自分だけ特別に時間を割いてくれて、サーブとスピンをかける技術と、バックのコントロールの3つに絞った徹底的な教育をしてくれましたね。才能を見つけてくれたのだと思います。

結果、2年間のうちの1年目はデュッセルドルフの上位クラスに入り、さらに翌年には全ドイツのトップ12に入ることができました。そのコーチの指導とクラブの指導によって、私は急激に成長することができたのです。


――もちろん、フォースターさんご自身も相当な努力をされた結果ですね。

その1年間の急激な成長というのは、今振り返ると自分の人生の中で非常に大きな出来事でした。トップ12に入った13〜4歳のとき、ドイツの強化合宿の選手として招聘され、同じ世代の選手とプレーすることになったのですが、「お前は誰だ、どこから来た?」みたいに言われたりもしましたね。誰も知らない中で、突然現れた新星のような位置づけだったのだと思います。

もちろん、その1年間に自分がした努力も物凄く集中的で、夏休みだろうとなんだろうと、電車で1時間以上かかるようなところでも、何か試合や練習あれば必ず出かけて行きました。そこで新たなコミュニティができ、周りの選手に揉まれながら自分も努力をしてきました。

これらの土台があったからこそ、のちのドイツ大学選手権ではミックスダブルス優勝&シングルスベスト8、オランダ選手権ではシングルス3位&ダブルス3位、世界選手権ではオランダ代表という結果に結びついていったのだと思っています。


――来日されて、日本の卓球界について感じたことをお聞かせください。

ヨーロッパと日本には大きな違いが2つあります。ひとつはバリエーションとして、ラージボールのような違った楽しみ方をする卓球が存在すること、もうひとつは学校に卓球部というものがあって、中学高校大学と、それぞれ授業が終わったら同じ場所でプレーができるということです。

ヨーロッパには学校に部活がないので、卓球にしてもサッカーにしても、プレーしたいのであればその場所に出かけなくてはなりません。それらに比べると、授業が終わってその場で練習ができる、そこにコーチがいるというのは大きなアドバンテージではないかと感じました。


――そのなかで、ティバーとして卓球業界を強化していくためにどんな取り組みをしたいとお考えですか?

日本の卓球界をもっと強くするためには、これも2つのやり方があると思っています。ひとつは「トップ層の強化」、もうひとつは「裾野を広げる」ということです。

特に私は「裾野を広げる」ということにフォーカスしたいと、日本に来た時からずっと思っていました。若い人=次の世代の人たちに卓球を知って、卓球を楽しんでもらって、そして卓球が上手くなるプログラム、例えばトレーニングキャンプやイベントなどいろいろ開催して、新しい世代に貢献していく。もちろん昔卓球経験があってある程度の年齢になった方が、もう一度卓球を楽しんでみたいだとか、その世代のカテゴリの中で楽しみながら強くなりたいという方へのプログラムも含め、取り組んでいきたいと考えています。

しかし残念ながらコロナ禍もあり、ここ2〜3年は思っていることがなかなかカタチにできていないという現状があるので、状況に応じて機会を増やしていきたいですね。


――では次にティバー用品についてお伺いしたいのですが、その前に、Alpen TOKYOの卓球コーナーを訪れてくださったそうですね。

まずはあの大きな店舗の中に卓球コーナーを作っていただけたことが非常に嬉しかったです。

ひとつだけ、自分の正直なところを言うと、卓球台を内側の広いスペースに置き、その周りに商品があれば、もっと売場が活性化するのではないかと思いました。

他のスポーツであれば、例えばサッカーをやるならサッカー場へ、野球をやるなら野球場へ行かなければプレーできませんが、卓球は卓球台さえあればプレーできます。誰もがプレーできる状態にあれば、「10分くらいやっていこう!」みたいな人も来るでしょうから、そこから情報発信もできますし、人々が能動的に来るような売場になって、もっと面白くなるのではないかと思います。


――ティバーおすすめのラバーをご紹介いただけますか。

まず初心者の方には、FX-Pをおすすめしたいと思います。これはティバーで最も売れ筋のエボリューションシリーズの中でも、いちばんソフト+コントロールしやすいラバーになります。

FX-Pを十分使いこなせるようになり、もう一段上の力強いプレーがしたくなったら、EL-Pをおすすめします。FX-Pよりも少し硬度が上がるので、パワーが伝わりやすくなっています。


そしてEL-Pを卒業した方には、こちらのMX-SとMX-Pをおすすめします。MX-Sは、もっとスピンをかけたい方向けですね。MX-Pはもっと速く、威力のある球を打ちたい方にはこちらをおすすめします。

どちらもスポンジ硬度が47〜47.5(ドイツ基準)ありますので、それなりに上級に近い腕が必要になってくると思います。

さらに練習を重ねていき、より硬いラバーを求めるプレイヤーにはMX-D、微粘着であればハイブリッドK3をおすすめします。


――部活生がラバーを購入するとき、ラバーの値段が変わらないのであれば、より上級のグレードを選んでもいいのでしょうか。

非常にいい質問ですね。実は私も若い頃、もっと上手くなりたくて、実力より上のモデルのラバーを購入して上手くいかなかった経験があります(笑)。ラバー選びで大事なことは、自分のレベルに合ったラバーを安定的に使えるようになってから、次のステップに移るといいと思います。例えば、20回打って20回ともノーミスでいけたら次のステップに進んでもいい、みたいな感じです。

なぜかと言うと、ボールを打つ時というのは、ラバーに当たって食い込んだものが反発するときに、自分の力も加わります。その2つの加減でボールがコントロールできるというわけですね。これはカラダで覚えるしかありません。もし初心者で突然MX-Pのようなスポンジの硬い上級者向きのラバーを使ってしまうと、食い込んでコントロールすべきところが、パーンと当たって飛んで行ってしまいます。飛んでしまうので、「自分は卓球に向いていない」ということになりかねません。

初心者の方というのは、どうしても力で打ってしまいます。それはあまり良くなくて、いちばん最初は逆にできるだけ力を入れないで、できるだけゆっくり打つということの方が大事です。腕だけではなく、全身を使ってコントロールしていく。そのためには柔らかいラバーの方が良くて、自分のレベルに適したラバーを使ってステップアップしていくことが大切なのです。


――トレーニングにおいて、ラバーの替え時は?

まずは見た目です。新品のラバーというのはゴムのボツボツがあるので、見た目は少しグレーがかった影が出ますよね。それが使っていくうちにフラットになり光ってきたら、替え時になります。

あとは感触。最初の頃より違いを感じてきたら替え時です。

練習の時間や頻度はもちろん、どれくらい力を入れて打っているかにもよるので、毎日練習しているのであればおよそ2ヶ月に1回くらいかと思いますが、例えば力が強くて思い切りスピンをかけるトップ選手だと、1週間で替えなければいけないくらい消耗します。それくらい使い方によって変わりますので、「期間」というよりは「状態」、見た目とフィーリングで判断したほうがいいですね。あとは、専門店や卓球コーナーがあるショップのスタッフさんに見てもらうというのもひとつの方法です。


――最後に、これからもっとレベルアップしていきたい部活生や選手に向け、メッセージをお願いします

まず、部活生の皆さんには、自分の一番好きなプロ選手の試合の動画と、またその選手とは異なるプレースタイルの選手の試合の動画をたくさん見ることを強くお勧めします。動画を見ることを通じて、プロの選手がどのような技術を使っているか、試合を通じてどのような戦術・駆け引きを使っているか、注意深く勉強してください。

自分の好きな選手のプレースタイルは、好き=自分に合っているというケースが多いです。自分に合っているということは、練習していけば同じような選手になっていけるという可能性が高いということです。最初はそれが真似でも、自分の身につけば、それらは自分の技術・自分の戦術になっていきます。

もちろん、試合には相手がいるので、タイプの異なるいろいろな選手の動画も見て、「仮想敵」が使ってくるであろう技術や戦術を知識としてよく学んでおくことも大切ですね。


あとは、「自分を信じる」「自分にできる精一杯のことをやる」ということです。目標を持って、自分を信じて最大限のことをし続けてもらいたいと思います。

信念を持って日々の努力を積み重ねるなかで学んだことは、卓球だけに限らず、その後の人生でどんなことがあっても必ず次に生きてきます。自分の人生そのものの可能性が広がることになるので、ぜひ続けていただきたいですね。
 
来日してみて、日本は欧米と比べて小さい頃からルールやしがらみの中で縛られていることが多いなぁと感じました。しかしながら、人生は長いですし、人生はその人のものです。好きだと思ったことを、情熱を持ってやるということは、人生を楽しむために非常に大切なことだと私は思います。
 


■G.C.フォースター氏 プロフィール

ドイツ大学選手権 ミックスダブルス優勝・シングルスベスト8、オランダ選手権 シングルス3位・ダブルス3位、世界選手権 オランダ代表、ドイツ ブンデスリーガ ―、来日後は元日本代表 水谷隼選手のプライベートコーチとしてナショナルチーム帯同を経て現在はTIBHAR(ティバー)アジア地区ゼネラルマネージャー。


■TIBHAR 公式ホームページ

http://www.tibhar.jp/

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