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other2023.01.13

テニスストリングのテンションとは? テンションの決め方や打球感の違いをご紹介

テニスをプレーする際に重要な要素のひとつとして、テニスラケットのストリング(ガット)のテンションが挙げられます。プレーの質を左右するものなので、自分のプレースタイルに適したテンションに調整することが重要です。
しかし、自分に合ったテンションがよくわからない、適当に決めているという方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは、テニスラケットのテンションによる打球感の違いや、おすすめのテンションの決め方などをご紹介します。ガットを張り替える際などに、ぜひ参考にしてみてください。

 

【目次】

■テニスラケットのテンションとは

■テンションによる打球感の違い

・高いテンション

・低いテンション

■テンションの決め方

・ラケットのスペック

・プレースキルに合わせる

■ストリングは定期的に張り替えよう

■自分に合ったテンションでプレーの質を上げよう

 

■テニスラケットのテンションとは

テニスラケットにおける「テンション」とは、ストリングを張り上げる時に糸を引っ張る強さのことです。ポンド(lb)という単位で表され、数値が高いほど引っ張る力が強く、数値が低いほど引っ張る力が弱くなります。

テニスラケットのテンションは、ボールを打った際の打球感や体にかかる負担に関わる重要な要素のひとつです。プレーの質を高めたり怪我を防止したりするために、自分の体格やプレースタイルに適したテンションに調整することが大切です。

 

■テンションによる打球感の違い

テンションによる打球感の違い

 

ストリングスのテンションの高低によって、ボールの打球感は大きく変わります。適したプレースタイルにも関わるため、テンションによる違いを知っておくと良いでしょう。
大きく、高いテンションと低いテンションの2種類に分けて、それぞれの違いをご紹介します。

 

・高いテンション

ストリングを引っ張る力が強いのが高いテンションです。反発力が少ないため、インパクト(打球)の瞬間に硬さを感じます。
ただし、その分ボールを押し出す力を抑えられるため、ボールを飛ばし過ぎてアウトになるのを防ぐことができます。球離れに優れていて、スピードの乗った威力のあるボールを打ちやすい点も特徴です。

ただし、打球感が硬いほど衝撃を感じやすくなり、腕にかかる負担は大きくなります。ボールを遠くに飛ばすための筋力も必要になるため、テニス初心者の方やスイングスピードに自信がない方にはあまり向いていません。

 

・低いテンション

ストリングを引っ張る力が弱いのが低いテンションです。ボールがラケットに吸いつくような、柔らかい打球感を得られます。インパクトの瞬間にストリングスがたわんで反発力を得られるため、少ない力でもボールを安定して遠くに飛ばせる点が、低いテンションのメリットです。

また、ボールとラケット面の接触時間が長くなることから、スイングスピードが遅い方でも簡単に回転をかけることができます。テニス初心者の方や力が弱い方に適しています。
ただし、テンションが低すぎるとストリングが凹み、元に戻る力も失われてしまう点に注意が必要です。

 

■テンションの決め方

テンションの決め方

 

通常、テニスラケットのストリングスのテンションは50ポンド程度が基準とされていますが、人によって適正なテンションは異なります。具体的に、どのような基準で自分に合ったテンションを決めれば良いのでしょうか。
テンションを決める際に意識したいポイントを、2つご紹介します。

 

・ラケットのスペック

テンションを決める際にまず確認したいのが、使っているテニスラケットのスペックです。テニスラケットは、種類によって打球面(フェイス)の大きさやフレームの厚みなどが異なります。

例えば、フェイスが小さくフレームも薄いテニスラケットの場合は、ボールを当てる芯(スイートスポット)が小さく、ボールを飛ばす力もありません。テンションを低めにして反発力を増やした方が、楽にボールを打てるようになります。
反対に、フェイスが大きくフレームも適度に厚みがあるテニスラケットは、ボールが飛びやすいです。テンションを高めにして飛びを抑えた方が、コントロールしやすくなるでしょう。

テニスラケットごとの特徴に合わせてテンションを調整することを心がけると、複数のラケットを使っていてもプレーしやすくなるはずです。
通常、テニスラケットのスペック項目には「適正テンション」が記載されています。適正値の範囲内でテンションを決めるのもおすすめです。

ただし、適正値から外れたポンド数でも、使いやすさを感じることも考えられます。適正テンションは、あくまでも参考値であることを覚えておきましょう。
適正値を参考にテンションを決めてから、使いやすさに応じて調整していくと、より自分に適したテンションに近づけられます。

 

・プレースキルに合わせる

自身のプレースキルに合わせて、テンションを決めることも大切です。筋力に自信がある方やスイングスピードが速い方、ボールが飛び過ぎてアウトになることが多いという方は、テンションを高くしてボールの飛びを抑える必要があります。

一方で、スイングスピードに自信がないテニス初心者や、筋力が足りていない方の場合は、ボールを相手コートに飛ばせるようにテンションを低めにした方が、プレーが安定するでしょう。

ただし、テンションは高すぎても低すぎてもいけません。テンションが高くインパクトの瞬間に硬さを感じる場合は、スイングスピードが遅くなって打球の勢いが失われます。低すぎて重さを感じる場合も、ボールを打ち返すために余計な力が入ってしまいます。
実際にプレーしながら、打球感やボールの飛びなどに応じてテンションを調整していくのがおすすめです。

 

■ストリングは定期的に張り替えよう

テニスラケットのストリングは、張った直後から少しずつ伸びていき、テンションにゆるみが発生します。定期的に張り替えを行うことが大切です。
劣化して伸びきったストリングを使い続けると、反発力が失われて打球感が悪くなったり、打球のスピードが落ちたり、回転がかかりにくくなったりします。ボールを飛ばすために必要以上に力が入り、フォームが崩れたり怪我をしたりする恐れもあるため、注意が必要です。

具体的な期間はプレー頻度や使用しているストリングの種類などに左右されますが、最低でも3ヶ月に1回を目安に張り替えを行うようにしましょう。
3ヶ月経っていないとしても、ボールの飛びが悪くなった、縦横の糸が重なる部分にくぼみができた、打球感が変わったなど、何らかの違和感を覚えた場合は、ストリングを張り替えることをおすすめします。

また、テンションは「ストリングの張り上げ時に糸を引っ張る力」のことで、実際の張り上がりの強さとは少し異なります。張り替えに使うガット張り機(ストリングマシン)や作業を行う人によって、同じテンションを指定しても、張り上がりの感触が変わる場合があるということです。
極力同じ場所で張り替えを行った方が、好みのテンションを探しやすくなります。

 

■自分に合ったテンションでプレーの質を上げよう

テニスを快適にプレーするためには、テニスラケットのガットのテンションが重要です。プレーの質向上や怪我予防にもつながるため、適正なテンションを選択する必要があります。

ただし、テンションはラケットの種類やプレースタイル、体格、好みなどに左右されるため、最適なテンションの数値は人によって異なります。プレーをしていく中で、打球感やボールの飛び方などを踏まえながら調整していくことが大切です。
ストリングを張り替える際は、自分に適したテンションがどれくらいかを意識するようにしましょう。

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