【ダンス】フォーメーションはなぜ重要? 踊る時の3つのポイント
複数人でダンスを踊る時は、メンバー同士の位置関係を工夫すると、より格好良く見せたり、表現力を増したりすることができます。そのため、ダンスを上手に踊るには、基本的な振り付けだけでなくフォーメーションも考えることが大切です。
フォーメーションは踊りに合わせて自由に作れる反面、自由度が高すぎてアイデアが思い浮かばないと悩んでしまうこともあるでしょう。
ここでは、ダンスにおけるフォーメーションの重要性や基本形の例、フォーメーションダンスを踊る時のコツをご紹介します。
【目次】
■ダンスにおけるフォーメーションとは?
ダンスにおけるフォーメーションとは、複数人のメンバーで踊る時の、ダンサー同士の立ち位置や位置関係のことです。
各メンバーが常に同じ場所に立ち続けて踊るだけでは、どれだけ振り付けが洗練されていても見せ場を作りにくく、ダンスはこぢんまりとした印象になります。
ダンスの見応えを出したり、観客を盛り上げたりするには、フォーメーションを考えて、踊りの中でダンサーの立ち位置を変えるのがおすすめです。
また、フォーメーションを踊りの最中に動かすと、後ろで踊っていた人が目立ちやすい前列に来るなど、ダンサーの位置が定期的に変わることになります。注目を集める場所で多くのダンサーが踊ることができるため、メンバーのモチベーションを保ちやすい点も魅力です。
■定番のフォーメーションの例
本来、ダンスには決まった型がありません。そのため、フォーメーションもさまざまな種類に分けられます。ダンス初心者の方は、挑戦しやすい定番のフォーメーションからチャレンジすると良いでしょう。
ダンス初心者の方でも取り入れやすい、定番のフォーメーションの例をいくつかご紹介するので、振り付けやフォーメーション作りの参考にしてみてください。
・V字型
先頭の人を軸に、アルファベットのVを描くように左右対称に広がるフォーメーションです。後ろに行くほど舞台を広く使うので、遠近感を生むことにつながります。
先頭の人を目立たせたい時や、横一列から前進する振り付けを取り入れたい時におすすめです。
また、V字型とは逆に、後方から左右前方にかけて人が位置するショット型というフォーメーションを取り入れるのも良いでしょう。踊りに奥行きを出すことができる、どの角度からでもメンバーが見やすいといったメリットがあります。
・十字型
メンバーを縦一列と横一列に並べて、十字を作るフォーメーションです。中央に位置する人を決めてから前後左右にメンバーを配置するので、ダンサーが奇数の時に適しています。
真ん中から外、外から内、右から左など、さまざまな振り付けを展開できるのがメリットです。
・ラウンド型
舞台の前面に向かってメンバーが張り出し、U字のように展開するフォーメーションです。V字型と同様に、舞台を広く使うことができます。丸みを帯びながらメンバーが前面に展開するので、圧迫感を生むことも可能です。
前に視線を集めたい時に適しています。
ラウンド型とは逆に、舞台の後ろ側に向かって楕円形を描く「おわん型」と呼ばれるフォーメーションもあります。舞台中央に大きな空間ができるため、人の視線を集めやすいのが特徴です。
・サークル型
サークル型は、円形や三角形、四角形などを作って、中央の空間をダンサー同士で囲むフォーメーションです。回る、外に広がる、体の向きを内から外に変えるなど、幅広い展開につなげることができます。
汎用性に優れており、どのような振り付けにも合わせやすいので、使える楽曲の幅が広い点がメリットです。
・スラッシュ型
名前のとおり、斜め(/)に展開するフォーメーションです。「\」型のフォーメーションは逆スラッシュと呼ばれます。
メンバー同士を斜めに配置するだけというシンプルなフォーメーションですが、縦一列や横一列に並ぶより動きを出しやすいのが特徴です。
また、スラッシュと逆スラッシュを組み合わせて、×型のフォーメーションに移行することもできます。十字型と同様に幅広い動きを演出しやすく、×型から十字型にフォーメーションを変えるといったバリエーションを生み出すことも可能です。
上記以外にも、縦一列や横一列、横二列、M字型など、さまざまなフォーメーションがあります。曲の雰囲気や振り付けに合わせて、どのようなフォーメーションが適切か考えてみてはいかがでしょうか。
■フォーメーションダンスを踊る3つのポイント
フォーメーションを取り入れたダンスは、振り付けに加えて動き方や立ち位置なども覚えなければいけません。初心者の方は、難しく感じることもあるでしょう。
フォーメーションダンスでは、次の3つのコツを意識すると、効率的に練習を行えます。
・立ち位置を把握する
最初に立ち位置を把握して、自分がどこで踊るのかをしっかりと覚えることが大切です。実際に踊りながら左右を確認して、周囲の動きやメンバー同士の距離を覚えておけば、動きがズレたり、ぶつかったりするリスクを減らせます。
また、フォーメーションダンスでは、振り付けと自分の立ち位置を同時にマスターすることが求められます。2つを一度に覚えるのが難しい方は、基本となる振り付けを覚えてから、フォーメーションの練習を行ってみてください。
・スムーズに移動する
フォーメーションを変更する際に、スムーズに移動できるようになることもポイントです。
この時、ただ走って位置を変えるのは避けましょう。ランニングマンやパドブレといったダンスならではのステップを使って移動することで、踊りをより格好良く見せられます。
また、その場に立ちながら踊るのと、移動しながら踊るのでは、体の動かし方が変わります。練習を繰り返して、移動しながら踊ることにも慣れておきましょう。
・自分が動くタイミングを覚える
ダンスの中で、各ダンサーが同じ動きを別々のタイミングで行ったり、同じタイミングで別々の動きをしたりすることもあるはずです。
自分の振り付けや立ち位置をマスターしたら、正確なタイミングで動き出せるように準備をすることも大切です。
動き出しのタイミングは曲に頼り切るのではなく、しっかりと頭の中でカウントを数えて動けるように練習を行いましょう。
また、各メンバーが異なる振り付けを行う際は、大きく体を動かして振り付けを目立たせることもポイントです。
■メンバーとの一体感を意識することが大切
フォーメーションは、ダンスの魅力を大きく左右する要素のひとつです。決まれば美しさが引き立つ反面、少しでもタイミングや動きがズレると大きな違和感を生んでしまいます。
他のメンバーとの連携を意識して練習を行い、よりダイナミックに曲や感情を表現できるダンスを目指しましょう。
RECOMMENDED POSTS
この記事を見た方におすすめの記事