【バスケ】トリプルスレットとは? 初心者もマスターしたい基本の構え方のコツ
バスケットボールをはじめ、スポーツでは基本的な姿勢(構え)を習得することが大切です。基本姿勢をしっかりと取れるようになれば、プレーの質も高まります。
バスケットボールの基本姿勢で重要なのが「トリプルスレット」の考え方です。トリプルスレットとは、具体的にどのような構えのことを指すのでしょうか。
ここでは、バスケットボールにおけるトリプルスレットの概要や、構え方のコツをご紹介します。
【目次】
■トリプルスレットとは?
トリプルスレット(Triple Threat)を日本語に訳すと「3つの脅威」といった意味になります。バスケットボールにおけるトリプルスレット(3つの脅威)とは、ドリブル・パス・シュートのことです。得点につながる可能性がある、ディフェンスが守るべき全てのプレーと言い換えることもできます。
基本的に、パスを受けたり、相手選手からボールを奪ったりしてボールを保持した選手は、ドリブル・パス・シュートという選択肢の中から、いずれかのプレーを選ぶことが可能です。
この3つのプレーにスムーズに移行できる構えは「トリプルスレットポジション」と呼ばれます。
各プレーで構え方がバラバラだと「ボールがこの位置にあるから、次はドリブルを仕掛けてくる」といった形で、ディフェンスに次のプレーを予測されてしまう恐れがあります。
相手ディフェンスを惑わし、攻撃の選択肢を広げるためには、トリプルスレットをマスターし、常に3つの動きに瞬時に移行できる姿勢を保つことが重要です。
特に、1on1(1対1)のシーンで相手を抜くために、トリプルスレットは欠かせないテクニックといえます。
■トリプルスレットとパワーポジションの違い
「パワーポジション(レディーポジション)」とは、相手ディフェンスのプレッシャーに耐えるための姿勢のことです。スクワットを行う時のように、股関節や膝関節、足首を曲げて腰を落とし、足は肩幅よりも少し大きく広げて構えます。
パワーポジションは、すぐに動き出すことができるうえに、相手とのコンタクトでも押し負けにくくなる、バスケットボールにおける基本姿勢のひとつです。
ニュアンスは若干異なりますが、動き出しやすさに優れたバスケットボールにおける基本的な構え方という点で、2つはともに重要な要素といえます。
■トリプルスレットポジションの取り方
バスケットボールの上達を目指すには、最初にトリプルスレットポジションを習得して、スムーズに動き出せるようになることが大切です。
足の幅や方向、ボールを持つ位置といったコツを意識しながら練習を行い、スムーズにトリプルスレットポジションが取れるようになりましょう。
バスケットボールの構え方のコツは、以下のとおりです。
・足の幅
足を肩幅程度に広げてパワーポジションを取るのが、トリプルスレットの基本です。けがにつながる恐れがあるため、足を無理に開きすぎる必要はありません。
横から人に押された時に、しっかりと踏ん張りがきく程度の足幅を取りましょう。
また、素早く動き出せる姿勢かどうかも重要です。実際の試合中に、構えた状態で静止することはほとんどありません。ボールを受けたら、すぐにドリブルやパスといった次のプレーに移ることになります。
踏ん張りがききやすく、動き出しもスムーズになる足幅を、日々の練習の中で見つけることが大切です。
・つま先と膝の向き
トリプルスレットポジションでは、両脚のつま先や膝を真っすぐ前に向けるのが基本です。つま先を外側に向けると、膝も外を向くので注意してください。
つま先を前に向けたら、腰を落として低い姿勢を取ります。腰を落とす時は、膝を曲げるのではなく、臀部を後ろに引くイメージを持つのがポイントです。
股関節をたたみながら腰を落とすことで、膝が前に出るのを防ぎやすくなります。
また、腰を落とした時に、上半身が丸まらないように背筋を伸ばすことも重要です。上半身を伸ばして目線を高く保つことで、視野を広く取ることができます。
・ボールを持つ位置はあごの下
トリプルスレットポジションの基本は、3つのプレーに同じ動作から意向できる姿勢で構えることです。ボールを利き手側に寄せる予備動作を減らすために、体の中央よりも利き手側にボールを持った状態で構えましょう。
利き手側の足を軽く引いてボールを体に寄せることで、ディフェンスにカットされにくくなるのもメリットです。
また、ボールの高さはあごの下程度を目安にするのもポイントです。
例えば、腰よりも低い位置でボールを持っていると、スムーズにシュートやパスを行うことができません。頭より高い位置でボールを保持した場合も、次のプレーに移るまでに腕を下げるロスが生じてしまいます。
3つのプレーにスムーズに移行できるように、適度な高さでボールを保持することが大切です。
・前かがみになりすぎないことも重要
トリプルスレットは、3つのプレーに移行しやすく、相手ディフェンスを惑わせられるのがメリットです。
ただし、実際にプレーする時は、シュートを最初の選択肢にすることを心がけましょう。パスを受けて毎回すぐにドリブルを始める、パスを出す確率が高いといった選手だと、相手ディフェンスに次のプレーを読まれやすくなってしまいます。
ゴールとの距離や相手ディフェンスとの位置関係にもよりますが、最初にシュートできる状況かどうかを判断する意識を持ってプレーするのがおすすめです。
距離が遠すぎる、相手選手がシュートコースを塞いでいるなど、シュートが難しいと判断したら、ドリブルやパスを選択してください。
この時、前かがみになったり、上半身に無駄な力を入れたりしないように注意が必要です。極端に前かがみになると、ドリブルを先につきやすくなってしまいます。
力んで体が固まってしまうと、スムーズにプレーしにくくなる点も問題です。自分がリラックスできる姿勢を保つことを意識すると良いでしょう。
■バスケットボールの基本テクをマスターしよう
バスケットボールは、スピーディーな試合展開が魅力のスポーツです。激しい攻守の切り替わりに対応できるように、ボールを持ったらすぐドリブル・パス・シュートに移行できるトリプルスレットポジションで構えることを心がけましょう。
トリプルスレットポジションができるようになれば、バスケットボール初心者の方でも活躍の機会は増えていくはずです。
とはいえ、実際の試合では相手ディフェンスからの強いプレッシャーを受けることになります。状況によっては、トリプルスレットポジションを取るのが難しいこともあるでしょう。
あくまでも基本的な構え方として考え、状況に応じて姿勢やプレーを変える判断力を身につけることも大切です。
ご紹介した内容を参考に、バスケットボールのプレーの質向上を目指しましょう。
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