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other2024.12.16

【バスケ】チャージングとは? ブロッキングとの違いを正しく理解しよう

バスケットボールは、ダブルドリブルやトラベリングなど、さまざまなルールを設けることで試合を成立させています。その中で、実際の試合で見かける機会はあまり多くないものの、覚えておきたいファウル(反則)のひとつが「チャージング」です。チャージングとは、どのようなファウルなのでしょうか。
ここでは、バスケットボールのチャージングの概要や、似たシーンで宣告されることが多いブロッキングとの見分け方などをご紹介します。

 

【目次】

■チャージングとは?

■ブロッキングとは何が違う?

■チャージングとブロッキングの見分け方

・ディフェンスのポジショニング

・シリンダーの範囲を外れているか

■例外となるシーンも

・ゴール下で接触した場合

・故意にファウルを誘った場合

■細かなルールを確認することが大事

 

■チャージングとは?

チャージングとは、バスケットボールのプレーに関するパーソナルファウルのひとつです。オフェンスの選手がディフェンスの選手に接触するプレーで、オフェンスチャージングとも呼ばれます。
より具体的にいうと、攻撃側の選手がディフェンス選手にぶつかったり、手で押しのけたり、体を押さえつけたりする行為がチャージングです。

チャージングの判定に、選手がボールを保持しているかどうかは関係ありません。オフェンスチームの選手が、ディフェンスに対して過度な接触をしたかどうかだけで判定されます。
例えば、パスを受けようとして相手ディフェンスを手で押しのけてしまった場合なども、チャージングと判定される可能性があります。

チャージングがあった時の審判のジェスチャーは、片方の手のひらを反対のこぶしで叩く動作です。どのような理由でファウルを取られたのか瞬時に判断できるので、ジェスチャーも覚えておきましょう。

 

■ブロッキングとは何が違う?

ブロッキングとは何が違う?

 

チャージングと似たシーンで起こりやすいファウルに「ブロッキング」があります。
ブロッキングは、チャージングとは逆に、ディフェンスが体を接触させてオフェンスのプレーを妨げる反則行為です。
走っているオフェンスの進路に横または後ろ側から侵入して体をぶつける、横から腕を伸ばしてオフェンスのプレーを妨害するといった行為がブロッキングに当たります。

チャージングと同様に、相手選手がボールを持っているかどうかは、判定に関係ありません。ブロッキングがあった場合、審判は両手を腰に当てるジェスチャーでファウルを示します。

 

■チャージングとブロッキングの見分け方

チャージングとブロッキングの見分け方

 

チャージングとブロッキングは、いずれもオフェンスとディフェンスの選手が接触した際に起こるファウルです。場合によっては、見分けることが非常に難しいこともあるでしょう。
チャージングかブロッキングかを見分けるためのポイントを、2つご紹介します。
試合観戦でも役立つポイントなので、審判をする機会がある方はもちろん、バスケ観戦をする方も覚えておくと便利です。

 

・ディフェンスのポジショニング

チャージングとブロッキングを最も簡単に見分けるコツは、ディフェンス側が先にポジショニングしているかどうかを確認することです。

ディフェンスが先に進路内にポジションを取り、両足を床につけた状態(リーガルガーディングポジション)でオフェンスに相対していた場合は、正しくプレーしていると判断されるため、ブロッキングになることはありません。
ディフェンス選手が先にオフェンスの進行方向を塞いでいたにも関わらず、オフェンス選手がそこに突っ込んで接触があった場合は、チャージングということになります。
反対に、オフェンスが踏み切ったり、走ったりしているところに、後からディフェンスが入ってきた場合はブロッキングです。

 

・シリンダーの範囲を外れているか

シリンダーも、チャージングとブロッキングを見分ける判断材料のひとつです。シリンダーとは、選手が普通に足を広げて手を挙げた時にできる、円筒状の空間のことを指します。
シリンダー内では、その選手が自由にプレーできる権利を持ちます。ジャンプして、足が床についていない状態だとしても、シリンダーの範囲は変わりません。

ディフェンダーがシリンダー内で広げている手に相手選手が接触した時は、ブロッキングにはならず、あくまでも正常な範囲内でのプレーとして判断されます。
ただし、リーガルガーディングポジションを取れていたとしても、ディフェンダーの腕や足がシリンダーから外れており、そこにオフェンスが接触した場合はブロッキングと判定される点に注意が必要です。

例えば、オフェンスに抜かれた後、横に大きく腕を伸ばして相手選手の手をはたいてしまった、腹部に腕が当たってしまったなどというケースは、ブロッキングと判定される可能性があります。

 

■例外となるシーンも

一見するとチャージングのように見えるものの、チャージングと判定されないケースもいくつかあります。チャージングを取られないシーンの例は、以下の2つです。

 

・ゴール下で接触した場合

バスケットゴールの下には、半円状のライン(ノーチャージセミサークル)が設けられています。ノーチャージセミサークルエリア内で、チャージングに該当するプレーが発生したとしても、現行ルールではファウルになりません。
ただし、ノーチャージセミサークルエリア内でチャージングとならないケースは、次の条件を満たしている必要があります。

【チャージングにならない条件】
・オフェンス側が空中でボールをコントロールしている
・オフェンスがパスまたはシュートをしようとしている
・オフェンスと接触したディフェンダーの片足または両足が、ノーチャージセミサークルエリア内にある。もしくはラインに触れている

ノーチャージセミサークルエリア内では、条件を満たした際にチャージングにならないだけです。チャージング以外のファウルは通常通り適用されるため、勘違いしないように注意しましょう。

 

・故意にファウルを誘った場合

オフェンス側が故意にディフェンスのファウルを誘ったり、危険なプレーを犯したりした場合は、チャージングではなくオフェンスファウルを取られる可能性があります。
一般的なプレーとはいえない角度からディフェンダー方向にドリブルで切り込む、手で相手選手を押すといったプレーが例です。

ブロッキングやチャージングは、あくまでも通常のプレー内で避けることができなかった接触に対して判定されます。わざとぶつかりに行くなど、悪質なプレーは「アンスポーツマンライクファウル」や「ディスクォリファイングファウル」といった判定を下される場合もある点に注意が必要です。

 

■細かなルールを確認することが大事

バスケットボールをはじめ、あらゆるスポーツはルールを設けることで競技として成立しています。ルールを知らずにプレーしていると、余計なファウルをもらって不利になってしまうこともあるでしょう。
チャージングやブロッキングなど、試合で起こる可能性があるルールは、一通り確認しておくと安心です。

また、これらのルールは試合観戦の際も役に立ちます。バスケットボールをプレーする方はもちろん、試合観戦を楽しみたいファンの方も、細かなルールを知識として覚えてみてはいかがでしょうか。

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