【バスケ】トランジションを速くしよう! 試合に勝つための4つのポイント
バスケットボールの試合を見たり、実際にプレーしたりする時に「トランジション」という言葉を耳にすることがあります。試合に勝つうえで非常に重要なトランジションですが、何を意味するのかよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、バスケットボールにおけるトランジションの意味や重要性などをご紹介します。
実際にプレーする際はもちろん、試合観戦でも役立つ知識なので、ぜひご確認ください。
【目次】
■バスケのトランジションとは
トランジション(Transition)は、日本語で「切り替え」「移り変わり」「変遷」などの意味を持つ英語です。
バスケットボールにおいては、ディフェンスとオフェンスの切り替わりを意味する言葉として使われています。ディフェンス側がリバウンドを制して攻撃に転じる、パスカットして速攻を始める、オフェンスがシュートを外してディフェンスに戻るなどが、トランジションの例です。
攻守を素早く切り替えることで、プレーのテンポを保ったり、試合の流れを良くしたりする狙いで行われます。
■トランジションが重要な理由は?
バスケットボールの攻守は、「どちらのチームがボールを持っているか」で決まるものです。ボールを持っている側は必ずオフェンスに、ボールを持っていない側は必ずディフェンスに回ることになります。
さらに、バスケットボールは攻守の切り替わりが激しく行われるスポーツです。
シュートミスやパスカットなどで相手にボールを奪われた場合、すぐディフェンスに戻らないと、相手チームに速攻を仕掛けられて失点するリスクが高くなります。
オフェンスの場合も、トランジションが遅いと攻撃のリズムが悪くなるため、速攻のような素早い攻撃が仕掛けられません。
また、一般的なバスケットボールの試合は、同時に出場できる人数は1チーム5人と少ないです。その分、ひとりひとりに求められる役割は大きくなります。
チームの誰かひとりでもトランジションが遅れると、次のプレーに大きな支障が出てしまう点も問題です。
不要な失点を防いだり、チャンスでしっかりと得点を決めたりするには、チーム全体でトランジションを速くする意識を持つ必要があります。
■トランジションを速くするコツ
基本的に、強いチームはトランジションが速い傾向にあります。試合で勝つためには、トランジションを速くすることが大切です。
トランジションを速くするために心がけたいコツを、4つご紹介します。
・集中力を保つ
バスケットボールは、リングが高い位置にあるため、基本的には身長が高く身体能力に優れている選手ほど活躍しやすいスポーツです。
とはいえ、トランジションを速くするために、背の高さやテクニックは必要ありません。素早いトランジションで必要なのは、すぐに次のプレーに移ることができる集中力の高さです。
オフェンスに切り替わったらすぐ走り出して速攻を狙う、ボールを奪われたらすぐディフェンスに戻るなど、素早く攻守を切り替える意識でプレーを続けることが大切です。
特に、シュートが決まった後や疲れが出始める試合後半などは、集中力が途切れたり、足が止まったりしやすくなります。そのような場面で集中力を保ち続けるメンタルも、トランジションを速くするためには欠かせません。
・相手のプレーを予測する
相手が次にどのようなプレーをするかわかっていれば、自分もすぐに動き出すことができます。相手や味方選手が、次にどのようなプレーをしてくるのかイメージすることも大切です。
対戦するチームや味方選手がよく使うプレーを研究したり、癖を見極めたりできれば、トランジションを速くできる可能性があります。
また、バスケットボールで攻守の切り替えが起こるタイミングは、パスカットやシュート後など、ある程度決まっています。プロ選手の試合などを見て試合勘を養い、攻守の切り替えが起こる基本的なタイミングを把握することも大切です。
・ミスをしてもすぐ切り替える
ミスしたプレーを引きずるのは、トランジションが遅くなる原因のひとつです。
例えば、シュートを外してしまった、自分が出したパスがカットされたなど、ミスしたタイミングで何らかのリアクションを取っていると、その分次のプレーへの動き出しが遅れてしまいます。
ミスをしたからといって、立ち止まったり、怒ったりする必要はありません。すぐに切り替えて、次のプレーに移ることを心がけましょう。
ミスをしても、すぐ次のプレーに移行できれば、スピードで負けている相手選手に対して不利を受けにくくなります。結果として、ミスをリカバーできるかもしれません。
・【ディフェンス時】リングに向かってすぐ戻る
攻撃から守備に切り替わるトランジションの際は、ボールを持っている相手選手に向かうのではなく、リングに向かって戻ることを優先しましょう。
例えば、2対1の状況でボールを持っている選手に向かうと、パスを出された時に対処できなくなってしまいます。
基本的には、ディフェンス時はマークマンを捕まえにいくのではなく、リングに向かって下がることを最優先にしてください。余裕がある場合などに、ボールを奪えるかどうか検討すると良いでしょう。
また、自チームのシュートが外れた場合、相手から速攻を受ける可能性があります。速攻に対応するために、あえてオフェンスリバウンドを取りにいかず、後ろでディフェンスの準備をする選手を用意しておくのも有効です。
■トランジションを速くする練習方法
トランジションには、脚力や切り返しの素早さが求められます。
脚力強化のために、コート内を連続で往復する「シャトルラン」のような練習を取り入れるのがおすすめです。笛や手拍子などの合図で方向転換する練習を行うことで、切り返しの素早さを効率的に鍛えられます。
合図で切り返した後の1歩目を、できるだけすぐに出す意識を持つことがポイントです。
また、3人1チームを作って、3対3で速攻を行うのも良いでしょう。実戦形式の練習の中で、自分がどのようにプレーすれば良いのかを判断する力を身につけられます。
トランジションで必要なのは、切り返しの素早さと集中力です。日頃の練習から、次のプレーを考える癖をつけておきましょう。
■素早いプレーを心がけることが大事
バスケットボールは、攻守の切り替わりが激しいスポーツです。素早くプレーを切り替えできないと、失点のリスクが上がってしまいます。
試合で活躍するためには、トランジションを速くして、攻守をすぐに切り替えることが大切です。
バスケットボールには体格の良い選手ほど有利なイメージもありますが、トランジションの速さに背の高さは関係ありません。プレーする際の意識の持ち方ひとつで、改善することが可能です。
日頃の練習から、素早くプレーする意識を持つことを心がけましょう。
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