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outdoor2019.05.23

ペグ打ちを制する者は、テントを制す!HOW TO CAMP!基本すぎて聞けないこと、教えます! File 1

キャンプというのは、「大自然に囲まれて楽しいひとときを過ごす」なんていう、表向きにはステキな体験の場でもありますが、見方を変えれば…。
そうです。そうなんです。自らの手で数日間を過ごす家を建てると言っても過言ではない「キャンプ」の世界というのは、自分の技量が試される、いわば「人間力」を見極められてしまう場でもあるんです。
 
「みんなの視線を感じるのも分かってるんだけど、まだキャンプを始めたばかりだし、でも手間取っているところなんて晒したくないし、どうしてくれよう!」というあなたのために、基本すぎて聞けないキャンプのHOW TOを、ここでこっそり伝授しておきます!
 
第1回は、テントやタープを張るためになくてはならない「ペグ」の使い方。
キャンプで不可欠なアイテムでもありますから、しっかり覚えて本番で活かしましょう!


■ペグの種類
テントやタープを張る際になくてはならないペグは、用途や強度によってさまざまな種類があります。
 
(1)スチールペグ
言わずと知れた最強ペグ。なかには鍛造ペグと呼ばれる屈強なペグもあります。重量があるぶん、数が増すと「重っ!」となりますが、石をも砕く強度がありしっかりと地面に食い込んでくれるので、ぜひとも持っておきたいペグです。長さは30cm前後のものをメインに、あとは用途に合わせて長さをチョイスすればほぼ困ることはないでしょう。
 
(2)ピンペグ
ヘッド部分が輪になっていたりくるりと曲げられている、細めのペグ。地面に刺しやすい一方で、抜けやすいという特徴もあるので、比較的硬い地面に打つのがベターです。
スチールやアルミ、チタンなどさまざまな材質がありますが、アルミは軽い反面すぐに曲がってしまうので要注意。
 
(3)V型ペグ(Vペグ・V字ペグ)
抜き差しが比較的楽で、カラーバリエーションも多いペグ。アルミやチタン製が多いです。スチールに比べ強度が低いので変形しやすいのと、抜いた後Vの溝部分に土がガッツリつくので、片付ける際はしっかりとお掃除しておきましょう。
 
(4)プラペグ
見てのとおり、プラスチック製のペグ。安価で軽いですが、硬い地面だと刺さらない場合があります。また、気合を入れて打ち過ぎるとパキっと割れてしまうことがあるので要注意。
 
結論:用途によるが、いらぬ心配ごとを増やしたくないならスチールペグを持っておくに越したことはない


■ペグの打ち方
ガイロープ(テントやタープ本体から延びている張り綱のこと)が引っ張る方向とは逆の方向に、60°ほど傾けて地面に打ち込みます。ガイロープと同じ方向に打ってしまうと、風やガイロープの引っ張る力でスポーンと抜けてしまうことがあるので危険です。ペグとガイロープの角度は、90°になるように打つ場所を決めると美しいですね。
 
地面の状況や天候に合わせ、使用するペグを選びましょう。強度に不安を感じる場合は、メインポール部分は鍛造ペグ…といったように使用箇所別に使い分けるだけでも安心です。
 
結論:角度をしっかりキメれば、テントやタープの張り具合も周りからの視線もキマる


■ヤバ〜い警報発令!そんなときはこうしよう!

緊急事態1.強風時
キャンプで危険なのは、荒天時。大雨にドキドキ…と思うかもしれませんが、本当にヤバいのは大雨ではなく強風が吹き荒れるときです。風でテントやタープが飛ばされることもあり、それらが飛ばされるということは、つまり「ペグごと飛ばされる」わけで、想像しただけでも血の気が引きますよね。
先端の尖ったペグが吹っ飛んで二次災害を起こさないためにも、強風時はスチールペグを使用したり二重打ちをして飛ばされないようにしましょう。


緊急事態2.ペグが打てない時



「ちょうどペグを打ちたい場所に木が〜!」なんて場合は、いっそのこと木にガイロープを巻きつけましょう。その際注意すべきは「木にしっかり養生してからガイロープを巻くこと」。タオルや雑巾でいいので、木の幹を覆ってあげましょう。自然にやさしく。アウトドアの鉄則です。
 
その際、ロープワークも覚えておくと完璧です。ちなみにキャンプで使えるロープワークのひとつに「自在結び」という結び方があります。これは、結び目を移動することでロープの張りを調節できる便利ワザ。
この機会にひとつ覚えてみませんか? 慣れたロープさばきに、みんなの視線を集めること間違いなし…かも?


緊急事態3.ペグを忘れた時
忘れてしまったということは、他で代用するしかありません。もしちょうどいい場所に木があるのであれば、緊急事態2のパターンのようにガイロープを巻きつければいいのですが、木で代用もできないのであれば、重くて大きめの石に巻きつけて代用しましょう。
しかしあくまで緊急事態用ですから、天候や状況を見て「代用品では心許ない」と感じたら潔く撤退する決断も大事です。そのためにも、お出かけ前の忘れ物チェックは念入りに!
 
結論:緊急時のことも考えて、本番前に一度練習しておこう
 
 
基本すぎて聞けないキャンプのHOW TO、「ペグ編」はいかがでしたか?
次回は 「ハンマー編」 をお送りします。ハンマーの種類やオススメの理由などを伝授!どうぞお楽しみに!

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