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outdoor2020.03.13

福原遥│ドラマ『ゆるキャン△』主演。ドラマを通じて感じた「キャンプの魅力」

ドラマ『ゆるキャン△』(テレビ東京系 毎週木曜深夜1時〜)に主演の志摩リン役で出演中の福原遥さんにインタビュー。もともとアウトドアが好きという福原さんに、ドラマの見どころやドラマを通して感じたキャンプの魅力について語ってもらった。

――あえて冬場の閑散としたキャンプ場でソロキャンプをすることを楽しみとしている志摩リンですが、演じることになったときの率直な気持ちを教えてください。

大人気で愛されている作品だったので、率直にうれしい気持ちが大きかったですが、実は結構「大丈夫かな、出来るかな」という不安もありました。リンちゃんのような、ミステリアスでちょっと暗そうな女の子役は今まであまり演じたことがなかったので……。

撮影に入って1週間くらいで、役を掴んできた感覚はあったのですが、最初のころはすごく探り探りでした。漫画とドラマでは表現が違うので、原作を意識しすぎるとネガティブな暗い女の子に見えてしまうなと思って。リンちゃんの好奇心旺盛で、何に対しても楽しんでいて、キャンプが誰よりも大好きっていう気持ちをもうちょっと出せるようにしなくちゃね、って監督と話し合って演じました。

――作品の世界観という部分で意識されたことはありますか?


原作やアニメでは不思議な間があったり、セリフにもたくさんゆるさが出ていたりするので、最初はやっぱり「これはどういう風に写るんだろう?」という思いもありました。でも、『ゆるキャン△』のメンバーに会ったときに、大丈夫かも…!って思ったんです(笑)! 何回か共演させていただいたことがある役者さんが多かったので安心感もありましたし、それぞれがほんわかした感じをもっている人たちだったので、そこが作品ともリンクしていて、もう世界観が出来上がってるなぁって思いました。

――そんなみなさんで、撮影前にテントを立てる練習をしたり、キャンプ道具を見たりして勉強されたということでしたが、特に印象に残っているものはありますか?

なんだろうなぁ……。いろいろあるけど、人型シュラフがおもしろかったですね(笑)。

――熊が来たときに走って逃げられる、とドラマ第2話で紹介されていたものですね。
 
そうそう! その撮影のときもおなかを抱えて笑ってました(笑)。あったかくて寝れるうえに、動けるっていうのがびっくりですよね。『ゆるキャン△』の音声さんがよく人型シュラフを着ながらお仕事をしていると話していて、「本当に寒いときは着てくるかも!」って言っていたのですが、結局クランクアップの日にあったかいのに着てきてくれたんです(笑)。

私たちも実際に現場でシュラフに入りながら撮影をしたので、「こんなにあったかいんだ」ってあらためて感動しました。

――寒いキャンプ中に温かいものを食べているシーンも印象的でした。ちょっとした飯テロドラマでもありますよね(笑)。

ドラマではコッヘルでパスタを作りましたが、パエリアも作れるそうなんです! 生のお米と野菜やお肉、材料を全部入れて火を通したらすぐ出来るっていうのをキャンパーさんに教えていただいて、作ってみたいなって思いました!

現場でもコッヘルで作ったクリームパスタを食べたり、ホットサンド用の鉄板で肉まんを焼いたり、いろいろ工夫して楽しめるんだなって。キャンプが大好きなスタッフさんがいらっしゃったので、リハーサルの段階からいろいろ教えてもらって楽しみながら撮影していました。

――ファッションもアウトドア感とおしゃれさがマッチしたかわいらしい印象でしたが、お気に入りのアイテムを教えてください。

ポンチョですね! 中にいっぱい着込めてあったかいうえに、自然とか緑にも合いますし、すごくかわいいな、キャンプをやるときに着たいなぁと思いました。普段は、おしゃれは我慢……と思って、機能性よりファッション性を重視することが多いんですが、アウトドアファッションはそれが両立できるのがいいですよね。

あと、充電式の暖かくなる靴とか電気ブランケットもあるんですよ! 結構長い時間暖かさが持続するので、撮影中はかなり助けられました。寒い時期にキャンプに行くなら、オススメのアイテムです!

――では、撮影でいった場所でよかったところやまた行きたい所を教えてください。

3話に登場した静岡県富士宮市のふもとっぱらキャンプ場は、大きな富士山が見られるのが素敵で印象に残ってます。富士山観に行きたいときに行く!って感じの場所だなと思いました。あと最終回に出てくる山梨のYMCAは、朝日も夕日もこんなにきれいなんだって思うくらい本当にきれいで癒されました。一面が草原で、「ここ、本当に日本なのかな!?」って思ってしまうくらい、日常を忘れられる場所でしたね。

――ドラマを見ている人にこういう事が伝わったらいいなという思いはありますか?


やっぱりキャンプの魅力、キャンプってこんな楽しいんだ、行ってみたいなって思ってもらえるのが一番うれしいですね。それに「本当にゆるいね〜(笑)」っていう感想をよくいただくんですが、私もあんまりああいう雰囲気のドラマって見たことがないので、ほっこりできるような、癒しの時間になるようなドラマになるといいな、って撮影しながらずっと思ってました。

あとは誰かと一緒に何かをする楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。第1話はソロキャンプから始まるけど、回を重ねていくごとにリンちゃんも仲間と出会って、仲間と何かをする楽しさを学んでいくので、人と人との関係性とかぬくもりっていうのをドラマを通して感じていただけたらうれしいなと思います。

――違うキャンプ場にいるリンと友達の各務原なでしこ(演:大原優乃)が、夜景を送り合うシーンも素敵でしたね。

ほっこりしますよね! その最後星空をみて、あ、繋がってる、って感じるシーンだったので、みんなでいいシーンだよね、って話してました。

――ちなみに、福原さんご自身はソロキャンプの経験はないとのことですが。

そうですね。バーベキューとか、みんなでわいわい過ごすアウトドアをすることが多いです。この作品を通じてキャンプの魅力をたくさん知ることができたので、家族とか『ゆるキャン△』のメンバーでキャンプに行きたいね!って話してます。

キャンプ場にいると、白湯を飲むだけで感動したり、携帯の電波が入ることにありがたみを感じたり、何をしていても幸せを感じられるんですよ! 私たちは1か月ちょっと一緒に撮影していたので、クランクアップの日には「寂しい〜!」ってうるうるするくらい、すごく仲良くなっていて、キャンプの力ってすごいんだなって思いました。

――では、「アルペンアウトドアーズ」の店舗に来ている方など、これからキャンプを始めてみようと思っている人へのアドバイスをお願いします。

都内にいると毎日のようにいろんな人に出会うから、一人の時間をなかなか持てない人も多いと思うんです。ソロキャンプなら自分と向き合う時間をもてるし、開放感があってリフレッシュ出来ると思うので、心を休めたいときに行ってみるのもいいんじゃないかなと思います。

でも、人とのコミュニケーションや誰かとなにかを楽しむっていう部分が、キャンプって素敵だな〜と思った部分だったので、大切な人だったり、仲良くなりたいなぁと思ってる人だったり、そういう人を誘ってひとつひとつを無邪気に楽しんでもらうのが一番いいなって思います! あれやんなくちゃ、これやんなくちゃ、とかから一回解放されて、楽しい時間を過ごしてほしいです。

――ちなみに『ゆるキャン△』の放送がスタートする前に、「アルペンアウトドアーズ フラッグシップストア 柏店」でLINE LIVEの配信をされたそうですが、お店はどんな印象でしたか?

柏店さんはとっても広くて、いろんなキャンプグッズが置いてあり、心が奪われました。ゆるキャン△のドラマで使用したアイテムの展示もして下さっているので、また、プライベートで家族と一緒に、ゆっくりとお買い物に来たいと思っています。

――最後に、ドラマの見どころを教えてください。


たくさんいらっしゃる原作ファンの方にも、楽しんでもらえる作品になってるといいなぁと思っています。原作の雰囲気を大切にしながら演じましたし、実写ドラマならではの魅力としては、実際の風景を映像で見ることができたり、人間関係や友情のあたたかさを表現できているのではないかと思います。なので、そういう部分に注目してもらいつつ、皆さんにとって癒しの時間になったらうれしいですね。

あとは飯テロも見どころですね。私も放送を見ておなかが空いちゃうくらいなので(笑)。料理や景色を楽しんでいるうちに「キャンプしたいなぁ」って思ってもらえるような作品になっているので、ぜひ毎週1回だけじゃなくて、何回も見てもらえたらうれしいです。



<プロフィール>
福原遥
1998年8月28日生まれ。埼玉県出身。NHK Eテレ⼦供向け料理番組『クッキンアイドルアイ!マイ!まいん!』で柊まいん役を務め、注目を集める。現在は女優として活躍しながら、声優や歌手などマルチに活動している。

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