キャンプ寝具の種類と選ぶポイントとは? キャンプの夜を快適に過ごそう!
キャンプの夜を快適に過ごすために、寝具は欠かせないアイテムです。キャンプで使用する寝具にはさまざまな種類があり、季節やシチュエーションに応じて使い分けることができますが、どれを選べばよいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、キャンプで使うことが多い寝具の種類と選ぶ際に気をつけたい点、季節ごとに快適な夜を過ごすためのポイントについてご紹介します。
【目次】
■キャンプ用寝具の種類と選び方
キャンプで使用する寝具には多くの種類があり、それぞれ特徴や用途が異なるため、寝具を使う環境などを踏まえたうえで選ぶことが大切です。キャンプ用寝具の種類や、選び方のポイントについて見ていきましょう。
・マット
キャンプの際に用いられるマットは、主に「銀マット」「ウレタンマット」「エアマット」「インフレーターマット」の4種類があります。
【銀マット】
銀色をした軽量で薄いマットで、最も安価に入手できるマットです。最低限のクッション性と断熱性を備え、ハサミやカッターで切ってサイズを調節することもできます。
砂利などの上に敷くと石のゴツゴツが気になって寝心地が良くないことと、断熱性も他のマットに比べ低いため、冬のキャンプや雪山などでの使用には不向きです。
【ウレタンマット】
銀マットよりもクッション性や断熱性能が高く、冬のキャンプでも活用できるのがウレタンマットです。軽量・コンパクトなので、荷物を少しでも軽くしたい登山などにも対応できます。
丈夫で断熱性に優れていますが、エアマットやインフレーターマットよりもクッション性が悪いため、これらのマットに比べると寝心地があまり良くない点がデメリットです。
【エアマット】
空気を入れて膨らませるタイプで、クッション性に富み、快適な寝心地を提供してくれるマットです。厚さによっては断熱性も申し分なく、季節を問わず使用できます。
重量が重くかさばるため、オートキャンプや家族連れのキャンプなど、多少荷物が多くなっても問題ないシーンに適しています。
サイズが大きいものや、厚さのあるエアマットの場合、別途エアポンプを準備する必要があったり、空気を入れたり抜いたりする手間がかかったりする点には注意が必要です。
【インフレーターマット】
エアマット同様に空気を入れて膨らませるタイプですが、バルブを開けると自動的に膨らむため、空気を入れる手間がかかりません。空気の入り具合でクッション性を調整したり、使用しない時は空気を抜いてコンパクトにしたりできる点もメリットです。中にはスポンジが入っていて断熱効果もあるので、寒い時期でも使用できます。
寝心地にこだわる場合はマットの厚さに、使用する季節に応じて選ぶ場合は断熱性に注目して、マットを選ぶようにすると良いでしょう。
・シュラフ(寝袋)
シュラフ(寝袋)は、大きく分けて封筒型とマミー型の2種類の形状があります。
【封筒型】
封筒のような形をした長方形のシュラフです。ゆとりがあり、シュラフの中で寝返りを打つことができるなど、布団に近い使い心地が特徴で、キャンプ初心者やお子様でも抵抗なく使用することができます。
体との密着性が少なく、マミー型と比較すると保温性は低いため、寒い時期の使用には向きませんが、ファスナーを開けて風通しを良くすることで温度調節できるため、暑い時期は快適です。
【マミー型】
マミー型とは、マミー(ミイラ)に形状が似ているのが名前の由来で、全身をすっぽり覆い、顔の部分だけ外に出す袋状のシュラフです。
封筒型よりも体との密着性が高く、熱を外に逃がしにくい構造をしているので、冬のキャンプにも対応することができます。封筒型よりもコンパクトに収納でき重量も軽い製品が多いため、登山にも最適です。
どちらの形状のシュラフも、選ぶ際に重要なのが「快適使用温度」や「限界使用温度」などのスペック表示を確認することです。
「快適使用温度」は、外気温がその温度域であれば暖かく快適に寝ることができる温度で、「限界使用温度」は、推奨はできないものの対策次第で何とか使用できる温度のことです。冬の寒い時期の使用がメインの場合は、特に限界使用温度に注意する必要があります。
また、「夏用」「3シーズン用」「オールシーズン用」といった表示がされているものもあるので、表示を参考にしながら、自身が使用する季節や環境に合わせて適切に選ぶようにしましょう。
・コットやハンモック
コットやハンモックは、テント内でも屋外でも利用できる便利な寝具です。
コットとは簡易の折りたたみ式ベッドのことで、地面との距離が離れているので、地面の冷気や熱気の影響を受けづらく、防寒、暑さ対策にもなります。草が生い茂っている場所や石が多い場所での使用も問題ありません。
また、ベッドとしてだけでなく、ベンチ代わりや荷物を置くスペースとしても活用できる便利なアイテムです。
ハンモックは、ポールや木の枝などにループを固定して設営できるため、岩場やぬかるみなど、地面の状況に影響を受けずに寝場所を確保できるのが魅力です。
コットと同じく地面の冷気や熱気の影響を受けないので、夏は背中に熱がこもらず涼しく快適に眠ることができます。冬もアンダーブラケットを敷けば下からの冷気を遮断できるため、一年を通しての使用が可能です。
・ピロー(枕)
キャンプでもピロー(枕)を活用すれば、睡眠の快適さが大きく変わります。キャンプ用ピローはいくつかの種類が販売されていますが、空気を入れて膨らますタイプのものだとコンパクトに収納でき、空気を入れる量によって好みの高さに調節もできるため便利です。
キャンプに持っていく荷物を減らしたい場合は、マットとピローが一体型になったタイプを選ぶのも良いでしょう。
■季節ごとに快適な夜を過ごすポイント
キャンプでは、季節に応じてさまざまなアイテムを活用したり、ちょっとした工夫を行ったりすることで快適に眠ることができます。季節に応じて、快適な夜を過ごすためにはどのようなポイントを意識すれば良いのでしょうか。
・夏キャンプは通気性の良いものや冷却材を取り入れる
夏のキャンプは、キャンプ場の場所によっては夜でも気温が下がらず、暑さで寝苦しく感じることもあります。暑い夏の夜でも快適に眠るために、テントはメッシュが多く風をよく通すものを選ぶようにするなど、通気性に優れたアイテムを活用するのがおすすめです。
衝撃を加えると冷たくなる瞬間冷却材や保冷剤、冷感素材を使ったシーツを活用したりしても、涼しく快適な眠りが得られます。
また、電源がなくても使用できるバッテリー式や充電式の扇風機を持っていくのも便利です。扇風機の風を直接体に当てて使うだけでなく、テント内の熱気を外に排出するといった使い方もできます。
・冬キャンプは防寒アイテムを活用する
冬や春先、秋口のキャンプ場は、想像以上に気温が下がることもあります。断熱効果や保温性が高く、しっかりと寒さに対応できる寝具を選ぶようにしましょう。
寝袋で眠る際は、インナーシュラフやブランケットをシュラフの内側に入れる、シュラフカバーでシュラフを覆うなど、アイテムを併用すると保温性が高まります。
また、シュラフをはじめとした寝具は、体温で温められた空気を中に閉じ込めることによって、保温性を発揮します。防風・防水性が高いアウタージャケットなどを着たまま寝てしまうと、体温が放出されずに寝具内の空気が温まらないため、逆効果になることがあります。冬キャンプで寝る際はアウターを脱ぎ、ゆったりとしたウェアを寝間着にすることが大切です。
寝具に入った直後の冷たさが気になる場合は、あらかじめ湯たんぽを入れておきましょう。入った直後の冷たさを軽減し、足先を温めることもできます。電源の用意されたキャンプ場の場合は、ホットカーペットを活用して温まるのもおすすめです。
■寝具を上手に活用してキャンプの夜を快適に過ごそう
キャンプは、寝具にこだわることでより快適に楽しむことができます。暑い夏は通気性に優れた寝具や冷感アイテムを活用したり、寒さを感じる時期には断熱効果や保温性の高いアイテムを選んだりと、季節やキャンプ場の場所に応じて寝具を使い分けることが大切です。
季節やシチュエーションに応じた寝具を上手に活用して、キャンプの夜をより快適に過ごしましょう。
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