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outdoor2021.12.27

トレッキングシューズ(登山靴)の選び方。目的に応じたものを選ぼう

登山やハイキングなど、山道を歩く際に欠かせないアイテムのひとつが「トレッキングシューズ」です。しかし、トレッキングシューズと一口にいっても、本格的な登山用のものから、ちょっとしたハイキング用途に適したものまで、さまざまなレベルのアイテムが用意されています。山登りの経験が少ないアウトドア初心者の方は、どれを選べば良いのかわかりづらいかもしれません。
ここでは、トレッキングシューズの選び方やお手入れの方法などをご紹介します。

 

【目次】

■トレッキングシューズは必要?

■トレッキングシューズの選び方

・足首の高さ

・ソールの硬さ

・サイズ感

・シューズの防水性

■使用後のシューズのお手入れや保管方法

■トレッキングシューズを用意して登山を楽しもう

 

■トレッキングシューズは必要?

トレッキングシューズは必要?

 

トレッキングシューズ(登山靴)とは、山道を歩くことに特化した靴のことです。普段履き用のスニーカーに比べて、防水性や滑りづらさなどの機能性に優れているのが特徴です。
厳密に定義が決まっているわけではありませんが、高所や厳冬期の登山などを想定して作られたものを登山靴(アルパインシューズ)、軽登山やハイキング向けのシューズをトレッキングシューズ・ハイキングシューズと呼ぶ場合もあります。

スニーカーは都市部などの平地で使うことをメインに作られているので、大きな岩なども多い山道を歩くのには向いていません。スニーカーで山道を歩こうとすると、岩場で滑って転んだり、歩いているうちに靴底が壊れたり、足首をくじいたりする可能性があります。
登山やハイキングなど、山のアクティビティを楽みたいと考えている方は、トレッキングシューズを用意しておくことが大切です。

 

■トレッキングシューズの選び方

トレッキングシューズの選び方

 

登山やトレッキング、ハイキングなど、数時間にわたって山道を歩き続けるシーンでは、足に小さな負担がかかり続けます。積み重なった負担が思わぬ怪我や事故につながる恐れもあるので、足を守るためのトレッキングシューズは登山用装備の中でも特に重要です。トレッキングシューズの選び方のポイントをいくつかご紹介するので、参考にしてみてください。

 

・足首の高さ

トレッキングシューズは、足首周りの高さでハイカット・ミッドカット・ローカットの3種類に分けられます。それぞれ適した登山のシーンが異なるので、特徴を知って使い分けるようにしましょう。

【ハイカット】
カットが高く、足首が覆われるタイプのトレッキングシューズです。全体的に硬めで重量がありますが、足首をしっかりと固定できます。
足に力を入れやすいので、標高差が大きいコースや岩場などの険しい地形を歩く場合、重い荷物を背負うシーン、足首に不安がある方などにおすすめです。

【ミッドカット】
くるぶしが隠れるくらいの高さのシューズです。ハイカットほど固定されないため、適度に足首を動かすことができます。ハイキングから日帰り登山まで、幅広いシーンに対応できるため便利です。適度なサポート力があり、使用できるシーンも多いことから、トレッキングシューズを初めて購入する方にも適しています。

【ローカット】
足首を覆うものがなく、普段履いているスニーカーに近い感覚で使えるのがローカットのトレッキングシューズです。ハイカットやミッドカットに比べて歩きやすいのが魅力ですが、岩場などの整備されていない山道を歩くのには向いていません。主にハイキングや登山道が整備された標高差の少ない低山向けです。

 

・ソールの硬さ

トレッキングシューズを選ぶ際は、ソール(靴底)の硬さもポイントです。一般的なトレッキングシューズはスニーカーに比べてソールが硬めに作られています。硬いソールは凸凹した路面でも安定感があり、力を入れずに歩くことができるので、山道を歩いていても疲れづらいです。一方で、舗装路だと使いにくく、慣れていないと歩きづらさを感じることも考えられます。
登山道が整備されているかなど、どのようなコースを歩くのかに応じて、ソールの硬さも確認しておきましょう。

 

・サイズ感

トレッキングシューズを選ぶ際は、自身の足のサイズに合っているか確認する必要があります。これは、足に対して大きかったり小さかったりするシューズを履いていると、長時間の登山で靴擦れを起こしたり、思わぬ怪我につながったりする恐れがあるためです。ただし、トレッキングシューズはつま先部分が硬い素材で覆われているため、ぴったり過ぎるサイズだと爪が割れたり疲れやすくなったりします。普段よりも少し大きめのものを選ぶと良いでしょう。

履いた時につま先部分に1cm程度の余裕があるサイズが、最適なトレッキングシューズの目安です。靴の先端につま先が触れた際に、かかと部分に指1本程度のゆとりがあるかどうかを確認しておきましょう。
また、シューズのサイズを確認する際は、登山用の靴下を着用することもポイントです。登山用の靴下は厚みがあるものが多いので、普段使いの靴下だとシューズの履き心地が変わってしまう恐れがあります。

 

・シューズの防水性

山の天気は変わりやすいものです。天気予報では晴れだったものの、急に雨が降ることも考えられます。雨が降った際なども快適に使える防水性能を持っているかどうかも、購入時に確認しておくのがおすすめです。
完全防水を備えているなど、防水性能に優れるシューズは通気性に劣る場合があり、靴の内部が蒸れやすいという欠点があります。シューズ内部の湿気を排出して水滴は遮断する「防水透湿性」を備えているなど、高機能なシューズを選ぶと快適です。

 

■使用後のシューズのお手入れや保管方法

トレッキングシューズは、使い終わった後のお手入れと保管方法も重要です。保管方法が悪いと、靴底のゴムがすぐに劣化するなど、寿命が短くなってしまいます。シューズの寿命を延ばすために、正しいお手入れや保管の方法を覚えておきましょう。

【トレッキングシューズのお手入れ方法】
1.使用後、外側についた泥やホコリなどの汚れを、乾いた布やブラシなどでふき取る
2.汚れが酷い場合は、硬く絞った濡れ布巾やスポンジで汚れを落とす
3.汚れを落としたらインソールを取り出し、風通しの良い場所で陰干しする
4.撥水スプレーや皮革専用スプレーをかけて、防水処理を行う

ゴアテックス(R)などの防水透湿性に優れた素材を使ったシューズの場合、浸水すると乾くまでに時間がかかってしまいます。濡れ布巾などで汚れを落とす際は、シューズの中に水が入らないように、表面だけ洗うのがポイントです。

また、お手入れを終えて保管する際は、シューズの中に新聞紙などを詰めたうえで、靴ひもを一番上まで締めておくと、型崩れを防げます。保管の際はシューズが入っていた箱などにしまうのではなく、通気性に優れた日陰などに置いておきましょう。ゴム部分の劣化やカビの発生などにつながるため、直射日光が当たる場所や湿度が高い場所での保管は避けることが大切です。

 

■トレッキングシューズを用意して登山を楽しもう

登山やハイキングなど、長時間山道を歩き続けるアウトドアアクティビティの際は、足を保護するトレッキングシューズ選びが大切です。トレッキングシューズを着用しておけば、疲れづらくなったり足を怪我から保護したりすることができます。

ただし、トレッキングシューズにはさまざまな種類があり、それぞれ適しているシーンが異なる点に注意が必要です。自身の足のサイズはもちろん、山道の状態や登る山のレベルなども踏まえてシューズを選ぶ必要があります。
山登りにチャレンジしてみたいと考えている方は、まずはレベルに合ったトレッキングシューズを用意するようにしましょう。

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