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outdoor2022.11.01

秋の登山に適した服装とは? レイヤリングのコツや注意事項を解説

日中は暑すぎず快適なことが多く、紅葉などの美しい景色を眺めながら散策できるなど、秋の登山は夏や冬とは異なる楽しみ方ができます。一方で、秋は天気が不安定で気温も変わりやすいため、快適に楽しむには服装に注意しなければいけません。時期や標高によっては、雪が降り出すことも考えられます。
登山初心者の方の中には、秋の登山はどのような服装でチャレンジすれば良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、秋の登山におすすめの服装や、用意しておきたいアイテムなどをご紹介します。

 

【目次】

■秋の登山は気温の変化に注意

■秋登山では何を着れば良い?

・ベースレイヤー

・ミドルレイヤー

・アウター

・ボトムス

■服装の素材選びも重要

■防寒アイテムも用意しよう

■上手にレイヤリングして秋登山を楽しもう

 

■秋の登山は気温の変化に注意

紅葉などの美しい自然環境を楽しめる秋登山ですが、日中と朝晩の気温差や、天候の変化が大きい季節でもあります。少し前まで汗ばむ程度の陽気だったのに、いきなり天候が悪くなって冷えを感じるということもあるでしょう。
服の選び方を間違えると体温調節が上手にできず、低体温症などに陥る可能性があるため注意が必要です。

気温の変化に対応したり、行動中の体温調節を簡単にしたりするには、インナー・ミドルレイヤー・アウターの3つを活用したレイヤリング(重ね着)を行うのがポイントです。
レイヤリングを行い、気温の上下に合わせて服を脱いだり羽織ったりして体温を調整すれば、環境変化に柔軟に対応できるようになります。
秋以外の季節でも、登山においてレイヤリングは基本の服装です。これから登山を楽しみたいという方は覚えておきましょう。

 

■秋登山では何を着れば良い?

秋登山では何を着れば良い?

 

登山の基本となるレイヤリングですが、秋の登山では具体的にどのような服を用意すれば良いのでしょうか。ここからは、秋登山におすすめの服装をご紹介します。

 

・ベースレイヤー

ベースレイヤーとは、一番下に着る下着や肌着(インナー)のことを指します。直接肌に触れるアイテムなので、汗を素早く吸収して乾かせる吸汗速乾性や、通気性に優れているものを選ぶのがポイントです。汗がすぐに乾くインナーなら、体温を奪われたり服がまとわりついたりするのを防げます。

秋の登山シーンでは、速乾性や伸縮性に優れたポリエステルなど、化学繊維でできたものがおすすめです。逆に、汗が乾きにくいものは体が冷えてしまうので避けてください。
基本的には肌の露出を防げる長袖をおすすめしますが、厳しい暑さが残る初秋(9月頃)は半袖でも問題はないでしょう。

 

・ミドルレイヤー

シャツやフリース、ソフトシェルなど、インナーとアウターの間に着る衣服(中間着)がミドルレイヤーです。通気性を保ちながら温かさをキープする役割を持ちます。

ミドルレイヤーは、ストレッチ性に優れていて動きやすく、温度調節も簡単にできるものを選ぶのがポイントです。ジッパーやボタンがついた前開きタイプで、着脱しやすいものを選ぶようにしましょう。
厚手のものは動きにくさを感じる場合があるので、年間通して使いやすい、保温性に優れた薄手のフリースがおすすめです。

長袖のシャツやフリースがミドルレイヤーの基本ですが、半袖シャツにアームカバーなどを組み合わせるのも良いでしょう。アームカバーを着脱したりまくったりするだけで、簡単に調整を行えます。

 

・アウター

一番外側に羽織るアウターは、風や雨、雪などから身を守る役割を持ちます。保温性に加えて、撥水性に優れているものを選ぶのがコツです。特に、水滴を弾きながら内側の汗や湿気を逃がすことができる「防水透湿性」に優れているものは快適に過ごせます。

気温や天気によっては使わないで済むことも考えられますが、安全に登山を楽しむために必ず用意しておきましょう。雨が降っていなくても、ウインドブレーカーとして活用できるレインウェアを用意すると、持って行くアイテムを減らせます。

 

・ボトムス

ボトムス(パンツ)選びも重要です。足を保護するために、半ズボンではなくロング丈のパンツを選ぶようにしましょう。半ズボンやスカート、ショーツなどを着用する場合は、タイツを履くなどして肌の露出を抑えてください。

ボトムスには、ストレッチ性に優れて動きを妨げにくい、トレッキングパンツなどがおすすめです。
また、寒さが厳しい場合は、パンツの下に吸水性や速乾性に優れたインナーを履いてレイヤリングしても、快適に過ごしやすくなります。
コンプレッション機能など、登山中の足の動きをサポートする機能性タイツを着用するのも手です。

 

■服装の素材選びも重要

登山で着用する服装を選ぶ際は、どのような素材が使われているか確認することも重要です。例えば、コットン(綿)製の服は吸水性に優れる一方で乾きにくく、水分を含んだ生地は重くなってしまいます。
インナーや靴下、下着など直接肌に触れる衣服は、コットン素材100%など、比率が高いものは避けましょう。チノパンやジーンズといったコットン製のパンツも、汗を吸うと動きにくくなるので厳禁です。

登山の際は、吸汗速乾性に優れたポリエステルなどの化学繊維でできた服をおすすめします。
また、保温性に優れて着心地も良いメリノウール生地の服も、登山シーンには最適です。

 

■防寒アイテムも用意しよう

防寒アイテムも用意しよう

 

登る時期や山の標高によっては、平地よりも気温が大きく下がることも考えられます。服装に注意するだけでなく、防寒アイテムを用意しておくと安心です。
寒さ対策に用意しておきたいアイテムの例には、以下が挙げられます。

【帽子】
雨などから頭を保護することができます。紫外線対策や寒さ対策としても有効です。紫外線対策の場合はつばが広いものを、気温が低い場合は保温性に優れたニット素材やイヤーパッドつきのものを選ぶと良いでしょう。

【手袋】
手袋を用意しておけば、指先を冷えから守ることができます。防風性や防水性に優れた商品や、薄手で軽量のインナーグローブなどがあると便利です。

【ネックウォーマー】
ネックウォーマーを活用すれば、首を暖めて寒さをしのぐことができます。頭から被って着脱でき、使わない時は折りたたんでしまえるなど、使い勝手が良い点も魅力です。

【トレッキングソックス】
普段使いの靴下ではなく、登山用のトレッキングソックスも用意しておくと便利です。クッション性や保温性に優れる厚手のソックスがあれば、疲れが溜まったり指先が冷えたりするのを防げます。
他のアイテムと同じく、コットンは避けて化学繊維やウール素材のものを選びましょう。

 

■上手にレイヤリングして秋登山を楽しもう

山は平地より気温が低く、天気も変わりやすいです。気温や天候の変化に柔軟に対応できるようレイヤリングを行う、汗が乾きやすい素材の服を着るなど、服装に注意する必要があります。冬に近い晩秋に登山を楽しむのであれば、万全の防寒対策が欠かせません。
低体温症に陥ることのないように、体温調節用のアウターを必ず用意しておきましょう。

素材や機能性を踏まえてコーディネートすれば、動きやすさと保温性を両立して、快適に登山を楽しめるようになります。
秋登山の服装でお悩みの方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。


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