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outdoor2022.12.28

【スノーボード】グラトリとはどんなテクニック? 適したスノーボード板の選び方

スノーボードは、滑走を楽しむだけでなく、さまざまなトリック(技)を楽しめる点も魅力です。トリックにはいくつか種類がありますが、その中のひとつに「グラトリ」と呼ばれるものがあります。スノーボードで滑ることに慣れてきた方は、グラトリにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
しかし、具体的にグラトリとはどのようなテクニックなのか、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、グラトリの種類や、グラトリに向いたスノーボード板の選び方などをご紹介します。

 

【目次】

■グラトリとは

■グラトリの種類

・オーリー・ノーリー

・プレス

・スピン系

■グラトリ用のスノーボード板の選び方

・ボードの長さや幅

・ボードを横から見た形状

・シェイプ

・ボードの硬さ

■自分に合ったスノーボード板でグラトリを格好良く決めよう

 

■グラトリとは

グラトリは「グラウンド・トリック」の略で、平地で繰り出すトリックの総称です。板を回転させるスピン系や、板を横にして滑らせるプレス系など、非常に豊富なバリエーションがあります。
パイプやジャンプ台などの人工物を使う「ジブ」、「キッカー」などと異なり、グラトリは平地であればどこでも行える点が魅力です。

また、傾斜の緩いコースで行える、スピードがそこまで求められない、ジャンプ時の衝撃が少ないなど、怪我のリスクが少ないため、初心者でも行いやすいでしょう。
トリックを練習する過程で、ボードをコントロールする技術を学ぶこともできます。

基本的なターンができ、しっかりと滑れるようになってきたら、グラトリにチャレンジしてみるのがおすすめです。コースをただ滑るだけではなく、トリックを行い格好良く滑る楽しみを増やすことに繋がります。

 

■グラトリの種類

グラトリの種類

 

グラトリには多くのトリックがあります。代表的なグラトリの種類と、それぞれの特徴などをご紹介します。

 

・オーリー・ノーリー

グラトリの基本的な動作がオーリーとノーリーです。曲がったスノーボード板が元に戻ろうとする力を使ってジャンプを行います。スノーボード板のノーズ(進行方向側)を引き上げて弾くようにジャンプするのがオーリーで、テール(後方側)を引き上げてからジャンプするのがノーリーです。

スピン系のトリックでも使う技術なので、オーリーとノーリーができるようになると、他のトリックも習得しやすくなります。
ノーリーの方が少し難しいですが、基本的な動き方はオーリーと変わりません。力任せに飛ぶのではなく、リズムを重視することを意識しましょう。

 

・プレス

スノーボード板に体重をかけて、板のノーズかテールを浮かせるのがプレスです。進行方向側に重心を乗せる場合はノーズプレス、後方に重心を乗せる場合はテールプレスと呼ばれます。

慣れないうちは、平地で止まった状態で練習するのがおすすめです。足を浮かせるのではなく、体重をかけている側の足を雪に押し付けるイメージで滑りましょう。
骨盤の辺りを動かして、重心をしっかり移動させるのもポイントです。

 

・スピン系

滑りながらスノーボード板を弾いて、回転させるトリックがスピン系です。オーリーを行ってから反動で半回転するフロントサイド180(ワンエイティー)やバックサイド180、ノーズに体重をかけて1回転するノーズコンパス360(スリーシックスティー)などの種類があります。
回転する感覚を身につけることからチャレンジするのがポイントです。特に、ノーズコンパスはあまり難易度が高くありません。オーリー・ノーリーやプレスができるようになったら練習してみてはいかがでしょうか。

これらのトリックを組み合わせれば、さまざまなグラトリを楽しめるようになります。

 

■グラトリ用のスノーボード板の選び方

グラトリ用のスノーボード板の選び方

 

スノーボード板はさまざまな種類があり、特徴が異なります。グラトリにチャレンジしたい方は、グラトリ用途に適したスノーボード板を選ぶのがおすすめです。
グラトリ用のスノーボード板を選ぶ際に確認したいポイントを、4つご紹介します。

 

・ボードの長さや幅

通常、スノーボード板は「自分の身長より15~20cm程度短いもの」が基本とされています。グラトリ用のスノーボード板を選ぶ場合は、通常よりも少し短めのものを選ぶのがおすすめです。短い板の方が操作性は高く、回転などのトリックを行いやすくなります。

また、スノーボード板の幅も確認が必要です。幅が広いほど立った際の安定感が増すものの、コントロールしにくくなります。ウェスト(板の真ん中)の幅が、ブーツのサイズに対してマイナス1cm程度の板を選ぶようにしましょう。

 

・ボードを横から見た形状

スノーボード板は、種類によって真横から見た際の板の反り方が異なります。トリックのしやすさにも関わる要素なので、板の反りの種類を確認することも大切です。
ボードの反りにはいくつか種類がありますが、グラトリを楽しみたい場合はキャンバーやロッカー、ダブルキャンバーと呼ばれるタイプを選ぶことをおすすめします。

【キャンバー】
スノーボード板の真ん中が浮いていて、アルファベットの「W」のような形状をしています。両足でしっかりと踏ん張ることができるので、幅広い種類のグラトリに使いやすい点が魅力です。

【ロッカー】
アルファベットの「U」のような形状をしていて、平らな面に置くと板の端が地面から浮くのが特徴です。安定性には欠けるものの操作性が高く、特にプレス系のトリックを決めたい場合に適しています。

【ダブルキャンバー】
キャンバーとは逆に、スノーボード板の真ん中が地面に着いていて、「M」のような形状になっています。板が簡単に曲がるため、ジブ・グラトリなど技を楽しみたい方向けです。

 

・シェイプ

スノーボード板を上から見たときの形状(シェイプ)も、確認しておきましょう。ツインチップ、ディレクショナル、ディレクショナルツインの3種類に大きく分けることができます。
 
【ツインチップ】
ツインチップの板は、上から見た時に左右対称のシェイプをしています。取り回しが良いため、テクニカルな技を決めやすく、初心者の方にもおすすめです。

【ディレクショナル】
ノーズがテールよりも長く、ノーズとテールの形状が異なる板がディレクショナルです。重心が後ろに寄っていて、操作性や安定感に優れています。テクニックよりも滑りやすさを重視したい方におすすめです。

【ディレクショナルツイン】
ディレクショナルとツインチップの特徴を掛け合わせたのがディレクショナルツインです。安定感のある滑りとトリックを両立することができます。

特に、左右対称でどちらの足が前に来ても同じ動きで滑ることができるツインチップは、グラトリに適しています。グラトリをメインにする場合は、ツインチップを選ぶのがおすすめです。

 

・ボードの硬さ

スノーボード板の硬さも、トリックのしやすさに関わる重要な要素のひとつです。
柔らかくしなりやすいスノーボード板は、少ない力でもターンやジャンプを行えるため、オーリーやプレス系の技を行うのに適しています。初心者の方や力に自信がない方にもおすすめです。

硬いスノーボード板はジャンプの際に力が必要になる一方で、反発力が大きくなり鋭いターンやトリックを繰り出せます。スノーボードに慣れていて、よりグラトリを楽しみたいという方は、硬いボードを選ぶようにしましょう。

 

■自分に合ったスノーボード板でグラトリを格好良く決めよう

グラトリは、スノーボードのトリックの中でも比較的怪我のリスクが少なく、初心者の方でも行いやすいのが魅力です。スノーボード板をコントロールする練習にもなるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
しかし、他の人とぶつかったり、転倒したりする可能性は捨てきれません。基本的なスノーボードの技術を押さえ、周りに人がいないか確認したうえで行うことが重要です。

また、グラトリを行うのに適したスノーボード板を用意するのもおすすめです。トリックを決めやすいスノーボード板があれば、より早い上達につながるでしょう。

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