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outdoor2023.01.10

冬の登山におすすめの服装とは? レイヤリングのコツを押さえよう

冬の登山は、空気が澄んでいて展望が良く、他の季節とは異なる山の景色を楽しめるのが魅力です。しかし、寒さが厳しい季節で、雪が積もっている可能性もあるなど、春や夏とは用意したいアイテムや注意点が異なります。中でも、特に注意したいのが服装選びです。不適切な服装で冬の登山に挑むと、最悪の場合、命に関わる恐れもあります。
では、具体的にどのような服装で登山に挑めば良いのでしょうか。ここでは、冬の登山におすすめの服装や、用意しておきたいアイテムの例をご紹介します。

 

【目次】

■冬の登山こそ注意したい服装のポイント

■冬の登山のレイヤリング例

・ベースレイヤー

・ミドルレイヤー

・アウター

・パンツ

■冬の登山では小物の用意もポイント

・帽子

・グローブ

・ソックス

・サングラス

■レイヤリングで冬の登山を快適に

 

■冬の登山こそ注意したい服装のポイント

標高が高い山は、平地よりも気温が低いです。標高が100m上がるごとに気温は0.6℃下がるので、標高1,000mの山で6℃、標高500~600m程度の低山でも3~4℃近く、平地に比べて気温が低くなります。
また、冬場は冷たく強い北風が吹くことが多いです。風速1m/sにつき体感温度は約1℃下がるといわれているので、天候によってはさらに寒さを感じることもあるでしょう。

寒さが厳しい冬場は、登山時の服装を間違えると、凍傷や低体温症といったトラブルに見舞われることも考えられます。そのまま怪我で動けなくなったり遭難したりすると、命に関わる事態に陥りかねません。
冬の登山においては、以下の3つのポイントを重視して、服装を選ぶことが重要です。

【防寒性】
冬山は寒さが厳しく、低体温症に陥る可能性があります。防寒性に優れた服を選ぶことが大切です。

【防水性】
登山中に雨や雪が降ることも考えられます。水が服に染み込むと、体が冷えるだけでなく体力も奪われるので、防水性に優れていると安心です。

【透湿性】
冬の登山でも、動いていると汗をかきます。不快感や汗冷えの原因になるので、透湿性や速乾性も確認しておく必要があります。

 

■冬の登山のレイヤリング例

冬の登山のレイヤリング例

 

冬登山における服装の基本は、他の季節と同様にベース、ミドル、アウターの3つでレイヤリング(重ね着)を行うことです。
では、冬の登山ではどのようなレイヤリングをすれば良いのでしょうか。レイヤリングのポイントと、具体的なアイテムの選び方をご紹介します。

 

・ベースレイヤー

ベースレイヤーとは、肌に直接触れるウェア(肌着)のことです。吸い取った汗がすぐに乾かないと汗冷えしやすくなるため、冬の登山においては特に重要なアイテムといえます。
吸汗速乾性に優れているポリエステル素材(化学繊維)や、保温性に優れているウール素材のウェアを用意するのがおすすめです。

ただし、化学繊維は乾きやすいですが、冬場は寒さを覚えることも考えられます。暖かさを重視する場合はウール素材のものを用意すると安心です。

 

・ミドルレイヤー

ベースレイヤーの上に着用する中間着がミドルレイヤー(ミッドレイヤー)です。保温性の確保が目的のウェアなので、保温力に優れるダウンやフリースなどを用意すると良いでしょう。

また、冬場は着たまま行動するウェアと、休憩中に羽織るウェアを別々に用意する必要があります。行動中に使うものは保温性と吸汗速乾性を、休憩中に羽織るウェアは保温性を重視するのがおすすめです。
天候によっては持ったまま移動することもあるので、分厚過ぎるものだと不便さを感じることもあります。適度な厚さのウェアを選ぶのがポイントです。

 

・アウター

レインウェアやジャケットなど、一番上に着用するのがアウターです。風や雨、雪から体を守る役割を持っています。防寒性や防水性、透湿性が求められ、冬用のジャケットは夏用に比べて作りが厚いのが特徴です。

雪の心配がない場合は、通気性やストレッチ性に優れていて、快適に過ごしやすいソフトシェルタイプのアウターを用意することをおすすめします。
一方で、雪山登山に挑戦したり、雪が降る予報が出ていたりする場合は、防寒性や防風性などに優れたハードシェルタイプのアウターがあると安心です。
登山日が雨の場合は、防水性が高いレインウェアも用意しておきましょう。

 

・パンツ

冬登山では、上半身だけでなく下半身の服装もレイヤリングしておくと安心です。寒さが厳しい場合は、タイツや肌着をベースレイヤーにして、ミドルレイヤーに普通のパンツを、さらに上からハードシェルのオーバーパンツを履くと良いでしょう。

普段使いで便利なデニム生地のパンツですが、吸水性に優れている一方で乾きにくいです。登山用には適さないため、着用は避けてください。
登山のシーンには、保温性や透湿性に加えて、伸縮性に優れていて足が動かしやすいタイプのパンツを選ぶのがポイントです。

 

■冬の登山では小物の用意もポイント

冬の登山では小物の用意もポイント

 

冬の登山では、基本の服装に加えて、防寒用の小物を用意しておくことも大切です。
冬の登山で用意しておきたい小物の例をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

・帽子

標高が高くなると平地より寒くなるだけでなく、紫外線も強くなります。寒さや紫外線、落下物から頭部を保護するために、帽子を用意しておきましょう。
冬の登山では、保温性に優れて深く被りやすいニット帽を用意するのがおすすめです。キャップの場合は、イヤーパッドが付いているタイプを選ぶと、寒さで耳が痛くなるのを防げます。

また、専用の帽子を用意するのではなく、帽子としても使えるネックウォーマーを選ぶのも良いでしょう。

⇒帽子を探す

 

・グローブ

指先の冷えや怪我を防ぐために、グローブの用意も必要です。薄手のインナーグローブを着用した上に防風性や保温性に優れたアウターグローブを重ねて、レイヤリングを行いましょう。

登山用グローブにはいくつか種類がありますが、5本指のグローブタイプは作業性に、ミトンタイプは保温性に優れる傾向にあります。気候や用途に合わせて、グローブの形状を選ぶことも大切です。

⇒グローブを探す

 

・ソックス

普段使いのソックス(靴下)ではなく、冬の登山に適した専用のトレッキングソックスを用意しておくことも大切です。指先が冷えないように、厚手のものを選ぶようにしましょう。気候に応じて、薄手のソックスと厚手のソックスを2枚重ねで履くと、より暖かさをキープできます。

他のアイテムと同様に、ポリエステルやウールといった保温性に優れたソックスを選ぶのがポイントです。

⇒ソックスを探す

 

・サングラス

雪が降り積もっていると、照り返しによって紫外線が強くなります。雪目や異物が目に入るのを防ぐために、サングラスも用意しておくと安心です。
レンズの機能や形状、カラーなどに応じて見え方が変わるため、登る山の気候に応じたタイプを選ぶと良いでしょう。例えば、雪山の場合は雪の輪郭を映してくれる偏光レンズがあると便利です。

⇒サングラスを探す

 

■レイヤリングで冬の登山を快適に

寒さが厳しい冬の登山は、普段以上に服装に注意しなければいけません。アイテムの防寒性や防水性、透湿性に着目したうえで、レイヤリングを行うことを心がけましょう。
また、ウェアの機能性は、生地の厚さだけでなく素材によっても異なります。冬の登山に適した素材のウェアを用意することも重要です。

冬の山で寒い経験をしたことがある方や、初めて冬登山にチャレンジする方は、今回の内容を参考に、服装を万全に整えましょう。

⇒メンズトレッキングウェアを探す

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