【スノボ】止まり方をマスターして安全に滑ろう! ボードをコントロールする方法とは
ウィンタースポーツの中でも高い人気を誇るスノーボード(スノボ)。けがなく上手に滑るためには、滑り方のテクニックに加えて「止まり方」も大切です。止まり方を知らないまま滑ると、自分はもちろん、近くを滑っている人にけがをさせてしまう恐れもあります。
また、止まり方に加えて、正しい転び方や立ち上がり方を覚えることも、安全に滑るためには重要です。
ここでは、スノーボード初心者が最初に覚えたい止まり方のポイントや、ボードをコントロールするコツなどをご紹介します。
【目次】
■スノボ初心者が最初に覚えたい「止まり方」
スノーボードにおいて、初心者が最初に覚えたいのが止まり方です。止まり方さえマスターすれば、スピードが出てしまったとしても、転倒したり、他の人にぶつかったりするリスクを下げられます。
言い換えると、安全に止まれるようになるまでは、コースに出て滑るのは避ける必要があるということです。
滑る練習だけでなく、止まり方の練習もしっかり行ってから、他のテクニックを磨いていくことが大切です。
■ブレーキの掛け方とコツ
スノーボードを止めるためには、ブレーキを掛けてスピードを落とすことが重要です。ボードを進行方向に対して横向きにするとブレーキが掛かり、安全に止まることができます。
ボードを横向きにしたら、重心を後ろ側におくのがポイントです。スピードに乗っていれば、体重を少し後ろに倒してもバランスを崩すことはありません。
この時、つま先を上げてかかとを下げるようにすると、より止まりやすくなります。急に止まろうとすると転倒する恐れがあるので、徐々に減速させることを心がけましょう。
また、下半身だけを横向きにしてブレーキを掛けるのは、初心者の方には難しいです。最初に上半身を横向きにしてから、下半身も横向きにすると、体を無理なく動かしやすくなります。
■止まり方と併せて覚えたいスノボの基本テクニック
けがを防いだり、上手に滑ったりするには、止まり方と併せて転び方や立ち上がり方、曲がり方を覚えておくことも大切です。
スノーボード初心者が覚えたい基本的なテクニックと、それぞれのコツをご紹介します。
・けがを防ぐ転び方と立ち上がり方
どれだけ上手になっても、滑走中に転ぶ可能性をゼロにはできません。止まり方だけでなく、けがのリスクが少ない転び方も覚えておく必要があります。
転ぶ際は、しりもちをつくイメージで、お尻から後ろに転ぶのがポイントです。ひざを曲げて重心を落とし、座るような感覚でお尻から地面につけば、転んでも痛くありません。ボードを空に向けるイメージで動かすと、足にかかる負担も減らせます。
前側に転ぶ場合は、スライディングをするイメージで転びましょう。後ろに転ぶ場合と同じく、ひざを曲げて重心を落とし、お腹から地面につくのがポイントです。
捻挫や骨折といったけがにつながる恐れがあるので、前後どちらに転ぶ場合も、手を最初につくのは避けてください。
また、転び方と併せて、立ち上がり方も覚える必要があります。
お尻から転んだ場合は、ボードを斜面に対して横向きにしてから、片手でボードの真ん中を持ちます。その後、反対の手で斜面を押しながらボードと体を近づけて立ち上がりましょう。体重をかかと側(斜面側)にかけておくのがポイントです。
うつ伏せで前側に転んだ場合は、最初にひざと手を地面について、四つん這いになってください。体が安定したらひざを曲げ、ボードの上にお尻を乗せる感覚で体重を後ろに動かすと、立ち上がることができます。手は地面についたまま、ひざに近づけていくのがポイントです。
・きれいな曲がり方
他の人や障害物との衝突を避けるには、きれいな曲がり方も覚えておくことが重要です。真っすぐ滑るのとは異なり、きれいに曲がるためにはエッジの使い方や体重移動の仕方がポイントになります。足で無理やりボードを動かそうとするのではなく、体重移動やエッジを上手に活用することを心がけましょう。
また、つま先側のエッジを使えるように練習することも大切です。進行方向とは体を逆向きにして背中側から滑り、つま先側のエッジに体重を乗せるようにしてみてください。
初心者の方は、エッジを確認するために目線を下に落としやすいですが、進行方向に目線を向けるようにしましょう。意識が下に行っていると、障害物や人に気付かずぶつかってしまう恐れがあります。
■ボードのスピードをコントロールするコツ
滑るのに慣れてきたら注意したいのが、スピードの出しすぎです。スピードが出すぎるとボードのコントロールが難しくなり、事故やけがにつながる恐れが増します。止まり方や転び方、曲がり方に加えて、スピードをコントロールする方法も覚えておきましょう。
ボードのスピードをコントロールする方法を、2つご紹介します。
・エッジを立てる
スノーボードの滑走スピードは、エッジの立て方でコントロールできます。曲がり方と同じく、エッジをしっかり使うことが大切です。
具体的には、エッジを立てて雪面に食い込ませると、ブレーキが効いてスピードが落ちていきます。
ただし、エッジを立てすぎるとバランスを崩して転倒する原因になるので注意が必要です。エッジを雪面に押し付けるのではなく、足首を曲げ伸ばししてエッジの角度を調整するイメージを持つと、コントロールしやすくなります。
・ターンを大きくする
ターンの大きさを調整して、スピードをコントロールすることも可能です。
例えば、何度もターンしながら滑るよりも、真っすぐ一直線に滑った方がスピードは出やすくなります。ターンで描く弧が小さく直線に近いとスピードは出やすく、ターンの弧が大きく深いほどスピードは抑えられるということです。
スピードを抑えたい場合は、ボードが横向きになるくらいしっかりと大きなターンを描くことを心がけましょう。
特に、急な斜面はなだらかな斜面よりもスピードが出やすいです。いつも以上に大きくターンして、スピードを抑える意識を持つ必要があります。
コースが狭く、大きなターンを描きにくい場合は、短いリズムで何度もターンを繰り返す、ショートターンを活用するのが有効です。
ターンの大きさを自由に調整できるようになったら、ショートターンにもチャレンジしてみてください。視線は進行方向に向けたまま、ひざを曲げたり伸ばしたりしてボードにかける体重を調整するのがポイントです。
■スノーボードを上手くコントロールして安全に滑ろう
滑走中の事故を防ぐには、何よりも止まり方が大切です。自分の意思でボードを止められるようになれば、他の人や障害物にぶつかるリスクを下げることができます。
また、けがを防ぐ転び方や、上手な立ち上がり方、スピードのコントロール方法なども、覚えておきたいテクニックのひとつです。トリックにチャレンジしたい方も、まずは基本の技術を習得することを心がけましょう。
スノーボード初心者の方は、ご紹介したテクニックを参考に、安全に滑ることを心がけてください。
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