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outdoor2023.12.04

S字ターンを習得しよう! スノボをさらに楽しめる滑り方のコツ

ウィンタースポーツの中でも高い人気を誇るスノーボード。ゲレンデを格好良く滑るには、スムーズなターンの習得が必要不可欠です。
しかし、スノーボードはスキーに比べて、滑れるようになるまでに時間がかかるとされています。初心者の方は、コツを意識しながら練習を繰り返すことが大切です。
ここでは、スノーボードを楽しむために習得したい「S字ターン」のコツについてご紹介します。

 

【目次】

■スノボの「S字ターン」とは

■S字ターンのコツ

・ボードの真ん中に乗る

・全身を使ってボードを動かす

・姿勢を低くしてバランスを取る

・体の伸び縮みを意識する

・スピードを落とさない意識を持つことも大事

■慣れてきたらいろいろなターンを習得しよう

■S字ターンをマスターしてスノーボードを楽しもう

 

■スノボの「S字ターン」とは

スノボの「S字ターン」とは

 

スノーボードのS字ターンとは、アルファベットの「S」を描くような軌道でゲレンデを滑るテクニックのことです。連続ターンとも呼ばれます。
きれいなS字ターンは、ボードを横に向けたまま左右に滑る「木の葉滑り」を、つま先側とかかと側の両方で行うことで完成します。言い換えると、つま先側とかかと側の木の葉滑りがスムーズにできないと、S字ターンをきれいに描くことは不可能です。

S字ターンができるようになれば、美しい軌跡を描きながらゲレンデを滑れるようになります。進行方向を自由に変えられるので、障害物を避ける際にも欠かせません。スノーボードを楽しむために、早いうちに習得したいテクニックのひとつです。

 

■S字ターンのコツ

S字ターンのコツ

 

S字ターンは、スノーボードを楽しむうえで基本となる技術です。習得するには、コツを意識して練習を繰り返す必要があります。
S字ターンがきれいにできないスノーボード初心者の方は、以下のコツを参考にしてみてください。

 

・ボードの真ん中に乗る

S字ターンは、つま先側のターン(トゥターン)とかかと側のターン(ヒールターン)を連続して行うことで、大きなSの軌道を描きます。それぞれのターンができることと、トゥターンからヒールターンにスムーズに切り替えできることの2点が、S字ターンを習得するためのポイントです。

スノーボードのターンは、つま先やかかとに体重を移して、エッジ(ボードの端)を立てるようにして行います。ボードの真ん中に乗って、どちらの方向にも体重移動しやすい状況を作ることを心がけましょう。

また、ボードの真ん中に乗れているだけでなく、すぐに体重移動できる状態でいることも大切です。体を動かしやすい姿勢をキープして滑ることも心がけましょう。

 

・全身を使ってボードを動かす

足の力だけでボードの向きを変えて、無理やりカーブしようとするスノーボード初心者の方も多くみられます。しかし、足の力だけでボードの向きを変えるのは困難です。

スノーボードの板は、エッジをかければ自然と曲がるようにできています。つま先側のエッジをかければ体の前側に、かかと側のエッジをかければ背中側に曲がっていくということです。
足の力だけで無理やりボードを曲げようとするのではなく、全身を使ってボードを動かすことを心がけましょう。

また、肩を開いて上半身を曲がりたい方向にひねるのもポイントです。上半身を先にひねることで、自然と下半身も進行方向側に向けることができます。前述のとおり、体重意識を意識することもコツです。

 

・姿勢を低くしてバランスを取る

滑っている最中は、姿勢を低く保ってバランスを取ることも大切です。この時、低い姿勢を取ろうとして頭だけ下げてしまうと、全体のバランスが悪くなり滑りが安定しません。
頭だけを低く下げるのではなく、ひざや足首、股関節といった下半身も使って、全身で低い姿勢をキープする意識を持つのがポイントです。

また、カーブの時に足元を見てしまうと、頭が下がって腰が引けた姿勢になってしまいます。腰が引けると重心が後ろに寄るため、安定した滑りができません。
怖いからと足元を見るのではなく、顔を上げて進行方向に視線を向けることも心がけてください。

どこに視線を向ければ良いのかわからない時は、5mほど先を見る意識を持つと良いでしょう。少し前を見ておくことは、他のスキーヤーやスノーボーダーと接触したり、木にぶつかったりするのを防ぐうえでも役立ちます。

 

・体の伸び縮みを意識する

スノーボードで滑っている間は、基本的につま先側・かかと側のいずれかのエッジに乗ることになります。ターンの最中は、フラットな状態を経由してエッジを切り替えなければいけません。

エッジの切り替えが難しい方は、体の伸び縮みを意識してみてください。体を上に伸ばすことで、ボードにかかる体重を弱めることができます。反対に、体を縮めて小さい姿勢を取ると、ボードにしっかり体重を乗せられます。
ボードを切り返した後は低い姿勢を保ち、バランスを取ることが大切です。

 

・スピードを落とさない意識を持つことも大事

前述したとおり、S字ターンは木の葉滑りを連続して行うターンです。斜め方向に滑る、エッジを切り替えて弧を描くようにカーブするといった、全ての動作をスムーズに行わないと、きれいなS字を描くことができません。
また、基本的にはスピードに乗っている時の方がターンは行いやすくなります。スピードを落とさずに滑り切る意識を持つことも大切です。

エッジを切り替えるタイミングがどうしてもつかめず、ターンの途中でスピードが落ちてしまう時は、一度直滑降の状態に戻してからエッジを切り替える練習を行うと良いでしょう。
動作を1つずつ切り分けて行うことで、重心移動やエッジの切り替え方の感覚をつかみやすくなります。

 

■慣れてきたらいろいろなターンを習得しよう

S字ターンをマスターしてゲレンデを難なく滑れるようになったら、他のターンにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
エッジを立ててスピードを維持したままターンを行う「カービングターン」や、細かく小さなターンを繰り返す「ショートターン」などができるようになれば、より滑り方の幅が広がります。

ターンで重要になるスノーボード板のねじれ(トーション)やエッジの使い方は、安定した滑りにつながるだけでなく、グラトリ(平地で行うトリックのこと)のようなテクニックの基礎になるものです。
ゲレンデをきれいに滑りたい方はもちろん、スノーボードでさまざまな技を楽しみたい方も、S字ターンを含めたさまざまなターンを練習することをおすすめします。

 

■S字ターンをマスターしてスノーボードを楽しもう

S字ターンを修得すると、スノーボードでゲレンデ中を自由に滑れるようになります。S字ターンを練習する中で、エッジの使い方をはじめ、グラトリのようなテクニックにつながる基礎を覚えられるのもメリットです。

初心者の方は、体重移動やエッジの使い方がわからないかもしれません。つま先やかかとに体重をかけると体も傾くため、恐怖心を抱くことも考えられます。何度も練習を繰り返して、体にターンの方法を覚え込ませることが大切です。

ただし、S字ターンは木の葉滑りなどの基本ができていないと習得できません。いきなりチャレンジするのではなく、まずは木の葉滑りを習得することから始めましょう。
これからスノーボードにチャレンジしたい方は、S字ターンのマスターを目標にしてみてはいかがでしょうか。

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