How do you feel when you run? - Part 01 ──あなたのランニングマインドとは。
自分と向き合う時間の大切さを実感するいま、ますます身近な存在となったランニング。ふと周りをみわたせば、走っているひとが目に飛び込んでくる。彼らは何を思い走るのか。ランニングがライフスタイルとして定着しているランナーたちのマインドを、自己研鑽 ・ストレス解消やリフレッシュを切り口に紐解く。
■JUN NIIOKA
新岡 潤 - MC/俳優
能代工業高校→拓殖大学→B.LEAGUEアルバルク東京→MC/俳優
B.LEAGUE 2016-2017シーズンまでマネージャーとして在籍。高校時代からバスケットボール界の最前線にてマネージャー務める。現在はバスケットボールの試合やイベントを中心にスポーツブランドやファッションブランドのトークショーのMC、インタビュワー・ライターとして活動する傍ら、2020年からは映画出演決定をきっかけに俳優やモデルとして幅広く活躍の場を広げる。趣味として始めたランニングは趣味の域を超えKOMAZAWA PROJECTを設立。初フルマラソン2時間50分切りを目指し日々のトレーニングはもちろん、自らがデザインしたランナー向けのアパレルを展開中。2019年11月に初めて出場した世田谷246ハーフマラソンでは1時間27分52秒を記録。
Instagram: @junniioka/@komazawaproject
─── 走ることが自己研鑽 (じこけんさん)として、自分を鍛え、高められていると感じるエピソードはありますか?
僕自身、やると決めたら鍛錬と探究する性格なので、ランニングを始めてからはフォームの研究や、ランニング中・ランニング前後の身体の変化を自分なりに分析しています。分析することで、自分の身体とのコミュニケーションにもなっているので、コロナ下において重要な「免疫力」のキープや体調管理にもすごく役立っています。レースの目標としては初フルマラソン2時間50分切りを目指しているのですが、レッスン動画や文献を見て、フォームやスキルを学ぶというのは個人的に面白くないと思っていて、自分が走る中で正解見つけていく、正解を作っていくということに楽しさを感じています。同じ距離や同じ景色を走っていても、毎日新しい発見があるのでモチベーションを高くキープして走り続けることができています。
─── ストレス解消やリフレッシュできているエピソードはありますか?
「走る」という動作によって得られる自身への影響は、身体的なことだけではないということにランニングを始めてすぐに感じることができました。ランニング後の達成感や充実感はもちろんのこと、思考がシンプルになり、様々なことに自信が持てるようになったのが一番良い影響です。オーディションやMCの現場、撮影の現場に入る前はランニングをしてから行きますし、私生活でも人と会う前はランニングをしてから会うようになりました。女性でいうメイクアップのような感じですかね。自分に自信をもつため、奮い立たせるため、自分らしさを再確認するためといったようなルーティーンになっています。ここ最近で言えば、コロナウイルスの影響でMCの現場や映画の撮影が中止となり収入が激減しました。どうしようかと考え下を向きそうな時期もあったのですが、ランニングをすることによって今やるべきことが更に明確になり、思考がシンプルになりました。
─── 健康管理・体力維持における自己管理方法や、走るモチベーションを維持する方法があればおしえてください。
元々身体は強い方でしたが、ランニングによって自分の身体とのコミュニケーションがしっかりとれるようになったので、強さに磨きがかかったように感じています。それと同時に、身体や脳への理解が深まり、いま身体に足りていないものが何なのか、細部まで感じることができているので食生活や睡眠の質も大きく向上しました。毎日心地よいランニングで一日を始めることが一日のクオリティを上げてくれるので、ランニングのために身体を整える=毎日のクオリティという感覚になりました。もはやランニングをしない理由が見つからないというくらい、自分自身の中で大きな存在であり、生活の一部になっています。
■MAYU AIDA
会田 真由 – 会社員
広告代理店勤務。ランニング歴は8年で、ランニングコミュニティCommon landscape Tokyoで活動中。フルマラソンの自己ベストタイムは3時間37分38秒。6 marathon majors完走を目指して走り続ける。
Instagram: @ymgcmy/@common_landscape_tokyo
─── 走ることが自己研鑽 (じこけんさん)として、自分を鍛え、高められていると感じるエピソードはありますか?
レースで自己ベスト更新を目標にするほど練習が積めていないので、最近はファンランでマラソンを走ることが多くなりました。が、いざ走り始めるとタイムを気にする自分がいるし、「ファンランだから」が言い訳のように聞こえて悔しい思いをすることもあります。自分の中で恥ずかしくないレースができるように、体力や筋力を維持できるように走っています。レースを楽に走るためには日頃からのトレーニングが大切なので、この状況でも走ることをやめないように継続しています。最近では職場の仲間とNRC Appチャレンジ機能を利用して、「1ヶ月に100km走る」という目標を共有しています。そうすると、自分がいま仲間の中で何位で、他の人がどのくらい走っているかが見えるので、負けず嫌いな私には大きなモチベーションになっています。
─── ストレス解消やリフレッシュできているエピソードはありますか?
コロナ渦で仕事が在宅になり、家の中で過ごす時間やデスクワークの時間が格段に増え、人と会う時間も減ってしまいました。自分の抱えていたプロジェクトも減ってしまったので、どうしても将来や仕事面での不安が大きくなって。そんな心がもやもやしているときは、いろんなことを俯瞰で遠くから眺めるように考えながら走っていると、家でPCに向かっていたときよりも思考がクリアになったりします。考えていたこと、思いついたことを忘れないうちに急いで家に帰らなきゃ!と思うくらい。とくに朝走ると、その日にやるべきタスクの整理できるので、一日を効率的に過ごせます。あとは、単純になかなか外に出る機会がない中、ランニングをきっかけに外に出ると「あぁ、もう風の匂いが秋だなぁ」とか、そんな季節の移ろいや変化に気がつけて、心にちょっとだけゆとりができます。
─── 健康管理・体力維持における自己管理方法や、走るモチベーションを維持する方法があればおしえてください。
冷たいものやお酒をよく飲み、エアコンのきいた部屋でデスクに向かっているので、どうしてもむくみが気になってしまいます。そういうときは走って汗をかくことがデトックスになるので、定期的に走っています。そういえばランニングをはじめたきっかけも、デスクワークかつ通勤がバイクだったことで1日の歩数が極端に少なく、健康維持のためでしたね。以前は体重管理を食事制限だけにしていましたが、肌荒れや体力の減少で自分の身体が心配になったので、ランニングやトレーニングをして健康的な食事に変えました。それからは肌艶がよくなったような気がします。毎朝体重を計測しアプリで管理していますが、そういう試行錯誤でコントロール方法がわかってきたので、ちょっとやばいなと思った時は走りに行って調整するようにしています。
■MIKI MORITA
森田 光希 – マラソントレーナー
中学から陸上を始め、全国高校駅伝、全日本大学女子駅伝にも出場。大学で燃え尽き、走ることをやめていたがスポーツクラブに入社した事をきっかけにランニングを再開。トレーニングとランニングを組み合わせれば、ケガのリスクも減り、かっこ良いフォームも習得できたこと、そしてタイムが縮む事を自ら実感実証。多くの方にランニングとトレーニングは無限の可能性があることを伝えたい、運動によって人生がより豊かになる方を増やしたい、夢を一緒に描かせて欲しい。その思いで、パーソナルトレーナーとして活動をスタート。
フルマラソンPB: 2時間47分31秒(2020年3月東京マラソン)
ランナーズ表紙モデル(2019年3月号)
Instagram: @m1k1m1k1mm
HP: www.mip-run.com
─── 走ることが自己研鑽 (じこけんさん)として、自分を鍛え、高められていると感じるエピソードはありますか?
コロナ渦でマラソンの大会軒並み中止になり、ランナーの目標設定が難しい状況ですが、私は今だからこそランニングの楽しさを一番感じています。大会がないことによって、ターゲットレースにピークをもっていくことをしなくていい。今までやってこなかったトレーニングや練習内容を自由に試せるので、それによりたくさんの発見や気づきがあり、まだまだ強くなれる!とワクワクしています。本来ランニングは楽しいものなので、ネガティブに考えるよりも現状をポジティブに捉えることで、今までよりも幅広くランニングの楽しさを経験できる良い時期。旅ランや行きたいお店を走って巡り、おいしいものを食べることにもトライしてみたいと考えています。
─── ストレス解消やリフレッシュできているエピソードはありますか?
何かを考えたい時や何かを始めたい時、やりたいことがあるけれど考えすぎて立ち止まってしまう時。いかなるときも、わたしの場合、走れば大体解決して良い考えが生まれます。それについては「なぜだろう?」と自分でも不思議ですが、これはランナーによくある現象なのではないでしょうか。また、走る時間を確保するために1日のタスクを整理して時間を生み出すことも、物事を逆算して考える癖がつくので、自己管理スキルが勝手に身についていくように思います。
─── 健康管理・体力維持における自己管理方法や、走るモチベーションを維持する方法があればおしえてください。
一生懸命走ることも楽しいですが、それだけでなく身体の状態も走ればすぐにわかります。職業柄、たるんだ身体では説得力がないので、自分の体型維持・向上、力強くかっこよく走れるようにトレーニングは必ず行っていますね。重い身体では走れないので、食事のコントロールも自問自答しながら向き合っています。走るモチベーションで大切なのは、自分で「できっこない」と思うくらいの目標を掲げて、速くかっこよく、後悔しない毎日を過ごすという自己陶酔。自信にもなりますし、身体の健康にも繋がると考えています。2020年1月に「MIP(MAKE IT POSSIBLE)」というチームを立ち上げたのですが、まさに「できっこないをやらなくちゃ」を叶えられる場所にしたくて。目標に向かってひたむきに努力し、情熱を注げる楽しさをみんなで感じたいんです。わたし自身、過去に設定した目標に対して真っ直ぐ前だけを見てトレーニングに励んだ時間があったのですが、それが本当に宝物で。そのとき1人で味わった達成感も、いまはMIPに走りに来てくれる方の目標がわたしの目標になって、喜びが何倍にもなりました。大人になってこういう感情をもてる日常が貴重であり、目標は達成するためにあるので、みんなでどんどん進化していきたいと思っています。
それぞれの魅力的なランナーたちが紡いでくれた言葉から、ランニングに対する様々なマインドが伺えました。その価値観は走るスタイルによって多種多様。あなたはどんなマインドで走っていますか?今回インタビューした3人を含め、ランナーマインドを参考にした診断コンテンツから、あなたに合ったランニングスタイルとシューズをぜひ見つけてください。
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