「ナイキ ズーム フライ 3」や「ナイキ エア ズーム ペガサス 37」を含む「ブライト マンゴー ファスト パック(10月15日発売)」から、どのシューズを選ぶのか?
みなさん、こんにちは。藤原商会代表:シューズアドバイザー藤原です。
さて、10月15日に、ナイキの定番ランニングシューズのNEWカラー(ブライト マンゴー)、「ブライト マンゴー ファスト パック」が発売されます!
そこで、今回は、高価なシューズを宝の持ち腐れにしないためにも、このタイミングでどれがあなたにとって、もっともアドバンテージがあるモデルなのか、あらためてそれをご紹介していきましょう!
例えば下記のシューズガイドに今回発売されるブライト マンゴー ファスト パックの商品を配置してみると、マラソン目標タイム別にシューズをチョイスすることが可能です。
また、ランニングシューズは、スピードによって構造が分けられています。ランニングシューズは、走る人それぞれのシチュエーションに応じて、走るスピードによって分けるべし、だとも思ってください
*距離を長く、そして、ゆっくり走る
*少しペースを上げていきたい
*比較的短い距離を、速く走りたい
それぞれで、それをアシストするシューズの機能が変わってきます。
■ゆっくりのペースをアシスト
・ナイキ エア ズーム ペガサス 37
・ナイキ ズーム ストラクチャー 23
まず、ゆっくりペースをアシストするシューズがあります。
どのランナーでも、長い距離を走るなら、ペースを控えめにする必要があります。でなければ、完走もおぼつかないわけです。
そして、この"ゆっくり走る"とは、重心移動が活発ではないので(スピードが出ていないので)地面の接地時間が長くなりがちで、簡単なようで難しいことです。
ですから、重量はある代わりに、シューズ全体の構造が強固でガイドが強く、ランナーの体の前方方向にバランスを崩し続けて、そして、着地時の接地時間を短くしてくれる機能がついているシューズがあり、それが、ペガサスであり、ストラクチャーです。
接地時間が長いことは、シングルスクワットの時間が増えることとイコール、足の負担が増えるわけです、そのロジックを、ランナー共同ですが、解消してあげれば、後半のペースダウンを抑えられる可能性が高まります。
*長い距離
*完走
*ゆっくりなペースの持続性
と言ったキーワードでは、このカテゴリーのシューズがベストな選択です。軽さよりも、まさに、その機能こそ最も必要な機能なのです。
アスリートもコンディショニングで愛用する、こう言ったランナーを選ばないセレクトは、アメリカでは、デイリートレーナーと呼ばれ、走り始めのランナーから、アスリートまでサポートする、ゆっくりペースのスペシャルモデルです。
ちなみに、ペガサスはニュートラルトレーナー、ストラクチャーはオーバープロネート(過回内)を抑えてくれるシューズになっていて、ランナーのニーズによって分かれています。
■ペースアップをアシスト
・ナイキ エア ズーム テンポ ネクスト%
・ナイキ ズーム フライ 3
※ナイキ エア ズーム テンポ ネクスト%のNEWカラーはメンズのみ12月17日発売予定
ペースアップをアシストするシューズは、テンポを上げるということで、アメリカでは、テンポアップシューズと呼ばれています。
このシューズは、簡単ないい方をすると、シューズのゆっくり走る機能から取捨選択の上、軽量にしたシューズ、デイリートレーナーで軽い、モデルということになります。
ペースアップをするには、技術的にはストライドとピッチを変化させる必要があります。
そのピッチを上げていくためにも、足をある程度速く、楽に動かせるように、軽量であることは、大きなアドバンテージです。
マラソンの場合、速いペースとはいっても、瞬発的なものではなくて、スピード持久力のようなスピードです。ただ軽いだけではなくて、やはり、ある程度はクッションも、ガイド機能も残っていることもポイントです。
つまり、デイリートレーナーで軽い、モデルなわけですね。そして、その代表格がエア ズーム テンポ ネクスト%、ズーム フライ 3です。
例えば、フルマラソンで、サブ4したいというランナーは、5分40秒を維持する機能がシューズに必要なわけです。それは、つまりガイド機能で、デイリートレーナーのようなシューズでいいわけです。
でも、それでいて軽い、ことは、さらにモチベーションも上がるし、機能的にもアドバンテージが出てきますよね。
ズーム フライ 3は、ペガサスと同じ、リアクトのフルレングスミッドソールで、それでいてアッパーはミニマルで軽量性を追求したものになっています。まさに典型的なテンポアップシューズなわけです。
そして、エア ズーム テンポ ネクスト%は、そこにテンポとあるように、その名の通りのシューズです。しかし、機能的にはスーパーレーシングシューズですよね。ペガサス ターボにナイロンプレートがついたシューズだと思っていいです。
■足の接地時間を短くして、すばやく足を動かすアシスト
・ナイキ ズーム ライバル フライ 2
最後にソールが薄いことは、機能性がないことではありません。それは短い接地時間のクオリティーをもっと高めるためにそうなっています。
自分が速く走っているか、速く走ろうとするときには、ピッチ(回転数)を最大限にしようと頑張っているわけです。
つまり、スタックハイトが薄く、地面に近く、そして軽いことは、接地時間が既に短いランニングで、そのクオリティーをさらに高めてくれることになります。
その典型的なシューズが、ライバル フライ 2です。
この速さ、どちらかというと長く続ける目的ではなくて、スピード自体を高めて走っている瞬発的な速さです。多くのランナーが、レースというより、ワークアウトトレーニング効果をさらに高めるようなシューズだと思っていいでしょう。
最近は、盛んになってきた市民ランナー向けのトラックでの5000mでのレースなんかでもぴったりなシューズですね。
ライバルの名前にあるように部活生が選ぶナンバーワンシューズですが、大人は、走る距離的にも、体の構造的にもこれ1足でOKというシューズではなくて、プラスアルファで持っておくといいシューズですね。
使用目的で選ぶということは、走力レベルとイコールではない
最後に、使用目的でシューズを分けることは、決して走力レベルだけで、シューズを選ぶということではないと思ってください。
例えば、カーボン入り話題のシューズを、履いてみたいなあ、ってというランナーがいたら、それは購入したらいいと思いますよ。
購入後に、逆に、使用目的を探してみてください。それがあなたのトレーニングに新な良い風を吹かせてくれるかもしれません。
例えば、「こんな軽いシューズ心配だからジョグで履く」みたいな使い方ではなくて、是非、スピードを上げるのに使ってみてください。本人なりにスピードを出して履くことで、動きが大きくなりますからね、プラスです。
そして、それで、きっと、トップ選手が履くシューズの体験を共感できると思います。
逆に、これでフルマラソン、というと違うのかな、って思います。2時間で走りきるアスリートと、単純に、その倍、その3倍の時間を走る必要があるランナーの機能が同じわけがない、のは分かると思います。
スピードを楽しむなら、ライバル フライ 2であり、ズーム フライ 3、エア ズーム テンポ ネクスト%です。ゆっくり走るのなら、走力、走歴に関わらずペガサスであり、ストラクチャーですよ。
こんな風に、どのぐらいの距離で、どういう目的で履くのか、を考えて使って頂ければ、ミスマッチはなくなって、みなさんのランニングライフはより意義深いものなっていくと思っています。
ランニングシューズは、機能性だけでなくて、ランナーのモチベート(やる気)を高めてくれる存在でもありますからね。
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