ハレの日(レースデイ)とハレ日のためのナイキシューズを100%使いこなす方法【EKIDEN PACK発売】
ナイキよりここ数年、年末の定番となっている『EKIDEN PACK』コレクションが発売されました!
みなさん、こんにちは。F・Shokai藤原商会 代表:シューズアドバイザー藤原です。
さて、このシーズンがやってきました!ナイキから恒例の”駅伝パック“発売されます!駅伝最盛期の季節になりました!
駅伝パックのラインナップは、これから開催される予定の年末年始を彩る駅伝大会の多くで選手が、まさに、ハレの日(レースデイ)のシューズとして露出が増えること間違いなしでしょう。
ただ、選手が履くのは、恐らく、厚底レーシング代名詞、『ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%』や『ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%』といったモンスターシューズに限定されます。
選手と同じものが欲しい!と思っても、中には、実際使用用途が狭くて宝の持ち腐れになってしまう方も少なくないでしょう。
ですから、駅伝パックでは、あなたの好きな選手、応援している選手が、これからハレの日(レースデイ)に履くシューズと、同じカラーのシューズが履けるということはポイントですが、さらに、選手と同じカラーでいながら、あなたの使用用途・目的にあったシューズを選べるランナップがあることがポイントになります。
そこを是非押さえて、スマートなシューズ選びをして欲しいですね。
同じカラーですが、それぞれ機能性が違うところがポイント。では、駅伝パックにはどんなラインナップがあるかご紹介していきましょう。
ハレの日(レース)に使うレーシング
まずは、あなたにとってのハレの日のために履く、とっておきのシューズを選びましょう。
選手のハレの日シューズ、ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%、ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%を思いきって買っちゃおう!ってのもアリです。
フルマラソンで履くランナーは限られるでしょうが、距離や履く時間を考えれば、それも選択肢のひとつです。
でも、もし購入するにしても、これらのシューズは“ハレの日専用”にした方が賢明です。
もはや、理由はあえて説明不要かと思いますが、これらのシューズは、3万円以上と高価で、練習シューズに必要な耐久性よりもスピードを重要視したシューズだからです。
と言うことでわたし藤原のオススメは、それらよりも、実用性が高く、もっとリーズナブルなハレの日、ハレの日のためにも使えるラインナップ、ズバリ、ナイキ ズーム フライ 3とナイキ エア ズーム テンポ ネクスト%をオススメしておきましょう。
ハレの日にも、ハレの日の準備のためにも使えるラインナップ
カーボンプレート入りで、バウンド感のある「リアクトフォーム」で構成されたミッドソールのズームフライ。
そして、プレートはトレーニング用に調整され、カーボンではなく合成素材で、長距離でも快適に走れるように柔らかめになっている上に、リアクトとモンスターシューズに使われているミッドソール素材、ZOOMXが混在構成され、更にアルファフライのようにエアポッドが2つ搭載されているテンポ ネクスト%。
その関係性は、まるでヴェイパーフライとアルファフライに近いと思います。
言いかえると、ズーム フライ 3は、ソール幅をレース仕様にスリムに、アッパーを超軽量にした安定・安心のペガサス 37がちょっと軽くなったようなシューズです。プラスお値段もヴェイパーフライの半額近く(17,600円税込)とリーズナブルです。
サブ4シューズと言われるゆえんです。また、10K用とか、みんなで駅伝に出場するとか、はじめてのハレの日シューズとしてもオススメできるシューズです。
実は隠れたモンスターレーシングシューズ、テンポネクスト%
一方で、テンポ ネクスト%は、アルファフライの耐久性を増したモデルと言っていいでしょう。
わたしは、いろんなところでよく言っていますが、これははっきり言って、充分モンスターモデルです。先日のクィーンズ駅伝エース区間で履いている選手がいたぐらいですからね。気持ちは分かります。
アルファフライよりも、クセが少なく使いやすいですいし(クセとは接地感覚が少ないこと)、エアポッドが効いている感は、アルファフライよりもあり、実は、“モンスター感“はこちらの方が分かりやすいのかな、って個人的には思ってます。
コスト的には24,200円(税込)と決してお安くはないですが、ハレの日シューズとして考えたならどうでしょうか?ヴェイパーフライ、アルファフライの3万円強に比べてリーズナブルと言えるでしょう。
短い距離なら誰だって、ヴェイパーやアルファフライを買ったっていいけど、そのレースデイ(ハレの日)シューズをワークアウトでも使っていたら、お財布が持ちませんよね。
上述シューズでしたら、耐久面から言っても、兼用で使うことも可能です。
ハレの日のためのコンディションに使うデイリートレーナーモデル
ハレの日をむかえるためのシューズとして、ズーム ペガサス 37やズーム ストラクチャー 23のようなデイリートレーナーモデル、これも忘れてはなりませんね。
あのフルマラソン世界最高記録保持者E・キプチョゲだって、”Sir” M・ファラーだって、日本の大迫選手だって、服部選手だって、これを履いて、ハレの日のための準備をします。
彼らだって、デイリーのトレーニングで、ゆっくりペースにはゆっくりペースをサポートしてくれるものを履きます。
これは、初心者用じゃなくて、初心者用の側面があるということ、つまり、強いガイド機能があるので、彼らにとっては足が休まるシューズ、コンディションアップシューズになります。
ですから、これらのシューズが、当然ハレの日のシューズにぴったりな方もいますよね。
ペースが比較的自分にとってゆっくり、しかもフルマラソンのように長くカラダを動かす必要があるならば、ガイド機能が強く、ペースを維持するインプットが強いこのタイプのシューズがハレの日シューズとして最適です。
サブ5とかサブ6などマラソン完走用と言われる所以もそこにあります。
ハレの日を最高の舞台にするために、トレーニング効果を高める
逆に、中には、目標がとても高く、ペースランやインターバルのようなより専門的なトレーニングを行っているランナーは、上述通り、デイリートレーナーでコンディショニングを高めて、さらにもっと接地感覚の高いシューズも揃えるべきです。
トレーニング種類があるランナーほど、シューズの数ではなくて、種類を持った方がいいです。
ズーム ライバル フライ 2は、こういったインターバルのようなワークアウトで使い倒すのにピッタリな存在です。それでいてとてもリーズナブルです!
わたしも良くインターバルで使うシューズです。学生のためのトレーニング兼用シューズだと言ったら、シューズが可哀想なぐらいの機能性ですよ。
ショートインターバルをライバルフライ、テンポアップペースをズーム フライやテンポ ネクスト%と細かく履き分けることが出来れば、ハレの日シューズとして兼用しているシューズの負担も減りますしね。
ハレの日のないご時世、ハレの日を作って、ハレの日シューズを履こう
ここまでハレの日のシューズの話をしてきましたが、それより、何よりも、コロナ禍の今、われわれ市民ランナーは、リアルレース(ハレの日)がありません。
ということで、まず、ハレの日を作ることをオススメします。
数名の仲間、もしくは、ひとりでのタイムトライアルをしてみましょう。公園や河川敷であれば、信号もなくノンストップで走れます。
また、バーチャル大会へもエントリーすると、その一回のタイムトライアルで、リアルとバーチャルで2度楽しめますよ。
ちなみに、わたしはコロナ禍になってから20回以上、ひとりGPS 5Kタイムトライアルを実施しています。川沿いのサイクリングコースで早朝に行っています。
ひとりのタイムトライアルも意外にいいです。
雨なら予定変更、スタート時間も自由、トイレも混雑しませんし、スタートラインも並びません。ランニングレースにおけるストレスがフリーな部分も少なくありません。
そのとき、モチベーションアップの意味でも“ハレの日“シューズはマストです。やるぞ!ってマインドセットの意味もありますからね。
駅伝見てやる気出したら、選手と同じカラーの自分の用途のハレの日シューズを買って、正しく怖がって、このコロナ禍を有意義に過ごしましょうよ!
<著者プロフィール>
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久(F・Shokai 【藤原商会】代表)
日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持
・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
・富士登山競走5合目の部 準優勝 (2005)
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