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running2020.11.11

ニューノーマルな世界を走るひとへ|宮坂 灯里(モデルl)× 三田 裕介(RUNNING SCIENCE LAB代表)「ランニングシューズで走ることの重要性とは?」

新型コロナウイルス感染症影響下において、ランニングを始めたひとが多い。ウエアやシューズなど、適切なギアで走ることによるパフォーマンスの高さやリスク軽減に対する正しい知識とは?「日本一自己ベスト更新率の高いジム」と定評のあるRUNNING SCIENCE LAB代表の三田さんに、長く楽しく走り続けるためのTipsを教えていただきました。


日常生活におけるスニーカーの役割と、走る時のランニングシューズの役割。それぞれのメリット、デメリットとは?



――宮坂さんのランニング経験と、現在のランニングやトレーニングへの取り組みを教えてください。

宮坂さん:2016年にフルマラソン完走経験があり、そのときは月間100kmくらい走っていました。その後もしばらく走っていたのですが、いまはウォーキングがメインで、リフレッシュしたいときにランニングをしています。最近はHIITトレーニング(High-Intensity Interval Training)と呼ばれる高強度インターバルトレーニングを自宅でやっていて、激しく走ってはいないながらもバービージャンプや縄跳びなどで心拍数をあげていますね。


――身体を動かすことがお好きな宮坂さんですが、スニーカーとランニングシューズを履き比べた感想はいかがですか?

宮坂さん:こうして履き比べてみると、違いが明確にわかりますね。最初に感じるのは、ランニングシューズのフィット感の良さ。そして、軽さとクッション性の高さがスニーカーとは全然違います。機動性があがって動きやすいから、足にもやさしそうだなって。デザインもかっこいいし、テンションがあがります!



――ご自身も元箱根駅伝のスター選手であり、現在は多くのランナーを自己ベストに導いていらっしゃる三田さんですが、スニーカーで走るデメリットはなんですか?

三田さん:スニーカーは日常生活で使うものなので、長い間履いていますよね。なので、耐久性を重要視して作られていると思います。たとえば、アッパー部分が合皮だったり、ソールがゴム素材だったり、ランニングシューズと比較すると耐久性が高い。これを走るときに履くとなると、ランニングの場合は歩いているときより着地の衝撃があるため、その衝撃をダイレクトに脚や身体に伝えてしまう。その点ランニングシューズはクッション性があるので、着地の衝撃を緩衝して前に進めるような構造になっています。足への負担軽減という観点で、大きなポイントですね。スキーやスノーボードを初めてやるときに、その辺りに落ちている木の板ではなく、専用の板で滑る。それと同じように、ランニングにはランニングに適したシューズがあって、それはスニーカーではないんですね。最近ランニングを始めたであろう方々を街中で見かけますが、スニーカーで走っている様を目にすると、伸び代しか感じません(笑)

宮坂さん:わたしも走りたい時にランニングシューズを持っていなくて、仕方なくスニーカーで走ってみた経験がありますが、やっぱり脚が痛くてダメでしたね。脚にかかる負荷が大きいんだなっていうことを、その時に実感しました。


――では、ランナーが日常生活でスニーカーを履くメリットはありますか?

三田さん:宮坂さんがランニングでタイムを出したいと考えていらっしゃる方でしたら、ヒールではなく出来る限りスニーカーで生活してほしいと思います。その理由は、脚を休めるということを目的に、走っていない時間も脚に優しく過ごしてほしいと思うからです。これはランニングに限らず、運動している方全てに言えると思いますが、ヒールやローファーといった固い靴よりも、スニーカーをファッションとしてうまく取り込んでいただけるなら、ぜひ履く頻度を増やしていただきたいですね。



ランニングを始めたものの、やめてしまうひとの一番の原因は怪我や故障。走ることに特化したシューズを選ぶ理由とは。



――ランニングシューズで走ることのメリットや重要性を教えてください。

三田さん:ランニングは地面からの衝撃を受けて前に進んでいくのですが、いかに前に楽に進めるのかがポイントです。まずはシューズがその機能を満たしているかどうかは最低限のポイントですね。それに加え、アッパー素材の伸縮性で足にフィットすると、快適に走り続けることができます。通気性が良くてムレにくいのもいいところ。また、あまり自分では認識できないですが、実は走っている最中は着地した衝撃で脚が縦や左右に動いたり、ねじれたりしているんです。その動きに対応する柔らかい素材でないと、一歩一歩の動きとシューズの不適合が積み重なって、足への負担が大きくなってしまう。なので、動くところは身体の動きに合わせてフィットしてくれて、ソールの厚さなどで守るところは守ってくれる。走るという行為に適切なシューズで走ることは、快適に長く楽しく走ることに直結していると思いますね。
 


宮坂さん:足にやさしいっていうことはすごく大事ですね。走りやすいシューズだと動こう!という気分になれるし、このシューズを履いていれば走れるという気持ちにも繋がるんだということに気づきました。あとは、ソールやアッパーの役割を今まで全然意識したことがなかったのですが、走っているときは平坦な道だけじゃないし、カーブもあれば急ブレーキをかける場面もある。そういう色んな状況に対応してくれるのはランニングシューズならではの機能だということが、よく理解できました!


――ランニングシューズは何足持っているのがいいですか?

三田さん:僕としては、最低2足は持っていてほしいなと思います。それはテンションで使い分けてもらうのが目的で、モチベーションが高い日はお気に入りのカラフルなシューズ、雨が降っていたり風が強いなど天候の影響でモチベーションがあがらない日は、ダークな色のジョギング用シューズを履いて走ったり。

宮坂さん:なるほど、いままでシューズを使い分けるというイメージはなかったですが、白か黒のシューズが好きなので、雨の日は黒いシューズで走ると汚れも目立たないし気軽に走りにいけそうな気がします!



数多くあるランニングシューズの中から、自分に合った1足を選ぶポイントとは。走る目的によって異なるシューズの特性を知ろう。



――シューズを選ぶときに外せないポイントを教えてください。

三田さん:ランニングシューズは、ソール(の中足部から前足部にかけた部分が前後に)が持った時に曲がるか曲がらないかという柔軟性の有無があります。ぐにゃっと曲がるシューズは、地面に足をついて跳ねるときに力をすごく使うんですね。逆にあまり曲がらないものは、前に進む推進力を得やすい。話題の厚底シューズは中にカーボンプレートが搭載されていて、地面からの反発をもらえるんです。僕はシューズを購入するとき、実際に手にとって曲げてみて、固さを必ず確認するようにしています。また、履き続けていると固さがなくなってきてしまう場合もあるので、たまに曲げてみて耐久性をチェックする指標にもしていますね。スピードを求めるならそれなりに地面からの反発を得られるものを選んだほうがいいのですが、反発を得られるということは逆にその衝撃が自分の身体にも返ってくるということ。なので、クッション性もあってプレートも入っているというのがおすすめです。ジョギングで履くならソールが厚いシューズを選ぶのがよく、足への負担を減らして長時間走れるというメリットがあります。ただ、スピードを求めるにせよジョギングにせよ、厚底だと地面と足の距離が生じるので、着地の時に足をどこについていいかわからないという感覚を持つ方もいらっしゃいます。ある程度ブレやすさがあるので、しばらく履いて走ってみてシューズに走りを合わせにいく必要があることも、頭の片隅で覚えておいていただきたいですね。



いろいろとお伝えしましたが、ビギナーの方には走る頻度を多くしていただきたいので、デザインで選ぶなど、モチベーションのあがるものを購入されてもいいと思っています。宮坂さんの場合は、シューズの機能性を求めるのは30%程度で、あとの70%は気分が上がるかどうかで選ばれてもいいのではないでしょうか。このASICSのシューズは適度に固さがあって、メッシュ素材で通気性もよく、かかとのクッション性もあるので体重をのせて気持ち良く走れる1足だと思いますよ。

宮坂さん:これまでランニングシューズについて教わったことがなかったので、知らなかったことがたくさん知ることができました。ランニングシューズは大切な相棒だからこそ、自分で目的を明確にすることや、正しい知識を身につけることの大切さを理解できてうれしいです。三田さんから気分が上がるシューズを選ぶのがいいよと教えていただきましたが、わたしにはこのシューズ(DYNABLAST)が合うと言っていただけたので、すでに愛着がわきそう。履いた感覚がとても好きなので、まずはたくさん歩いてみて、このシューズの良さを実感してみます!
 


Profile


宮坂 灯里(Akari Miyasaka)

長野県出身。高校時代は春高バレーに出場。

2015年から芸能活動を始める。2016年には『月刊ランナーズ』の表紙モデルを務め、初挑戦のマラソン大会では4時間6分でゴール。現在はモデルや女優などで活動中。



三田 裕介(Yusuke Mita)

RUNNING SCIENCE LAB代表。

2005年 国体3000m優勝(高1歴代最高記録)

2008年 世界ジュニア10000m日本代表

2011年 箱根駅伝優勝(早稲田大学)

愛知県立豊川工業高校 → 早稲田大学 → JR東日本 → NTN → RUNNING SCIENCE LAB

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