ニューノーマルな世界を走るひとへ|V-Raceを楽しむために|安井達郎「すべてのひとが、自分らしく楽しむ」
新型コロナウイルス感染症影響で、従来通りのマラソン大会やランニングイベントを行うことが難しくなったいま、オンライン上でそれぞれの場所から参加するバーチャルレースが新しい選択肢となりつつあります。
初のオンライン開催となった「神戸マラソンONLINE」に参加された、モデル・Vloggerの安井達郎さんの体験談。バーチャルレースの魅力と自分だけの楽しみ方について伺いました。
自身2度めの大会は、バーチャルレースで
――今回参加された「神戸マラソンONLINE」以前に、バーチャルレースに参加されたことはありましたか?
今回が初めてのバーチャルレースでした。大会やレース自体も、これまでに1度しか出たことがなかったので、大会としても僕にとって2度めの参加でしたね。
――では、そもそもの走りはじめたきっかけを教えてください。
走りはじめたのは、Vlogがきかっけです。アメリカのケイシー・ナイスタットというVlog界のレジェンドのようなひとに憧れて、僕もVlog始めたのですが、その彼がめちゃくちゃ走ってるんです。毎日更新される彼のVlogは、決まってランニングのシーンから始まる。それが映像的にもとてもかっこよくて。それを真似て、僕のVlogにもランニングシーンを入れたいとの思いで、走りはじめました。それが2016年のことですね。当時バンクーバーに留学していて、英語の勉強を兼ねてYouTubeを見ていたところ彼を見つけ、Vlogというジャンルを知りました。もともとモデル業のほかに映像制作の仕事をしていたこともあって、その両方を生かせる自分にぴったりなコンテンツだなと思った。それがきっかけで走りはじめたので、走ることは4年ほど続けています。いつもは、だいたい決まったコースで9キロほどを走っています。
――「神戸マラソンONLINE」に参加された経緯を教えてください。
もともと3月に開催予定だった東京マラソンに出走するはずだったのですが、新型コロナウイルス感染症影響で残念ながら中止に。そこで初めてのフルマラソンに挑戦しようと思い、半年ほどかけて準備を重ねていたので、中止と聞いたときはやはりショックでした。ただ、走ること自体はやめなかった。引き続きVlogにはランニングシーンを入れたいし、もうすでに日課になっていたので。それ以降、オンラインマラソン知り合いが参加していたり、SNSでオンラインランイベントを目にすることが増え、いまはバーチャルレースという新しい形で大会が開催されていることを知りました。参加した「神戸マラソンONLINE」もフルマラソンのエントリーだけだと思っていたので、正直最初は参加するか迷いました。初めてのフルマラソンで、オンラインで、かつ一人で大丈夫かなって。でもハーフでもエントリーできることを知り、今回はハーフマラソンを走ることに決めました。
初めてのコース、いつも通りの自分で
――参加に向けて、準備されたことはありますか?
初めてのオンラインマラソンだったので、なにもわからないところからのスタートでした。本来の大会とは異なり、出走期間が設定されていたり、距離を記録するアプリの使用も必須。なので、いつ走ればよいのか、アプリの使い方など、たくさん調べて準備をしました。事前に、不安要素を解消しておくのはおすすめです。
――走る前の心境はいかがでしたか?
本来の大会だったらおそらく緊張感でいっぱいだったと思いますが、良い意味で普段通りの自分でいられました。それこそ最初はいつものコースを走ろうかなとも考えたくらい。ただせっかくなので、イベントごとにして楽しもうと思い、普段とはまったく別のコースを選びました。川崎にある僕の大好きなお風呂、縄文天然温泉「志楽の湯」をゴールに設定し、東京駅からそこを目指しました。実は以前から、僕のクローズドオンラインコミュニティ・New Video Clubで、“ランアンドスパ”と題し、銭湯や温泉をゴールにして走るというのをやっていて。新型コロナの影響もあり、最近はできていませんでしたが、この機会にひさしぶりに復活させました。
――出走中のエピソードをお教えください。
実際に走っているときは、「神戸のひとたちも今ごろ走っているのかな」なんて思いを馳せながらも、普段のランと同様に英会話のポッドキャストを聴きながら、リラックスして走りました。そこは大会だからと特別なことはせず、いつも通りに。ただ、はじめて走るコースだったのでコースを確認しつつ、参加するからにはしっかり完走して記録に残したかったので、アプリの作動状況も常に気にかけながら走りましたね。
また、以前参加したことのある大会は10キロだったので、ハーフマラソンの大会自体、僕にとっては初めての経験。長かったな(笑)ただ、街並みがどんどん変わっていくのをみるのは本当に楽しかった。東京駅から皇居に出て、新しくできた虎ノ門ヒルズビジネスタワーを横目に、東京タワーを通過して・・・それを写真に撮ってコミュニティにシェアしながら走っていたので、それもモチベーションになりましたね。完走後も、すぐにそのコミュニティに報告しました。
捉え方次第で、何通りもの楽しみ方ができるバーチャルレース
――完走後のお気持ちをお聞かせください。
まず、走り切れたことへの安心感。ひさびさに長い距離を走ったので、無事に完走できて嬉しかったです。それと同時に、走ることへのモチベーションが上がりました。新型コロナウィルスの影響もあり、以前に比べて走るペースは落ちていたことは気づいていました。それまでは、東京マラソンに出ることがモチベーションになっていたのですが、その目標が失われ、あまり走ることに向き合えていなかった。今回完走できて、マインドが変わるきかっけになりました。走ることにもう一度フォーカスしてみようと。結果、仕切り直すとてもいい機会になりましたね。
――改めて、バーチャルレースに参加していかがでしたか?
変に緊張しすぎないで参加できたのは、とても良かったです。ひとそれぞれ、自分で位置付けを決められるのは、バーチャルレースの魅力だと思います。制限時間がないので、必ずしもタイムを気にする必要もない。ストイックに追い込んでもいいし、僕のようにイベント化して楽しく走るのもいい。普段とまったく変わらないコースを、普段通りの気分で走るものありだと思います。捉え方次第でそのひとならではの大会にできるのは、新しいですよね。また、僕は今回東京マラソンで履く予定だったシューズを履いて走りました。東京マラソン出走用に、東京マラソン2020限定モデルのGlLIDERIDEを用意していたので、大会は違えど、今回の大会で履いて走れて嬉しかったです。
――安井さんが考えるバーチャルレースの楽しみ方をお聞かせください。
すべてのひとにフィットするのが、バーチャルレースの素晴らしいところだと思います。それを踏まえて、普段のランとの違いをどうつくるか、どうイベント化するかを考えてみると楽しいと思います。それはひとそれぞれやり方があると思うし、バーチャルレースなので気軽にトライできます。友達にシェアしながら走ったり、みんなに宣言してから走ってみたり、スタートとゴールをいつも違う場所にしてみたり。場所も本当に自由なので、走ってみたかったところ・行ってみたかったところを走るいい機会にもなると思います。・・・せっかくの神戸マラソンだったので、神戸発のバンドとか、神戸にゆかりのある何かを聴きながら走るのも楽しかったかも!いま思い返しても、楽しみかたは無限に存在していると思いますね。
それぞれの場所で各々参加できるバーチャルレースだからこそ、楽しみ方は多様に存在します。ASICSではさまざまなバーチャルレースを主催・サポート。ぜひ、あなただけの特別な楽しみ方を見つけてください。ともに、走ることを楽しむために。
ASICS VIRTUAL RACE
https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/virtual_race
Profile
安井達郎(Yasui Tatsuro)
モデル / Vlogger
2008年、大学在学中よりモデル業、映像制作を始める。2016年に「安井達郎のVLOG」を開始。BARK in STYLe所属
Instagram: https://www.instagram.com/tatsuroyasui/
Youtube: https://www.youtube.com/user/tstty51